女子バレーボールNCAAトーナメント決勝戦があり地元Nebraskaが3-0で押し切ってTexasを下して優勝しています。なんでも準決勝の日に記録した動員をさらにこの決勝で更新したのだそうですが、公式発表でその差10人。バレーボールに限らずNCAAの準決勝・決勝を同じ会場で開催の場合、動員記録は準決勝の日に出ることが多いのです。準決勝で敗退したチームの応援団が帰ってしまってその分決勝は減るのがよくあるパターンなのですが、今回は大人気の地元Nebraskaバレー。帰ると決めた敗退組のチケットの転売がうまくいったようでそれらの人たちが持っていたであろう席もNebraskaの赤色で埋め尽くし、さらにどういう形でかプラス10人動員して新記録の17,561名となってます。準決勝の時点で本当に満員だったんでしょう。NBAやNHLのない同州ではこれ以上の大きさのアリーナの需要はないのでしょうから、この数字はしばらくは破られないのかもしれません。Nebraskaは現在のチームのローテーションのうち最上級生が1名のみとのことで、来季も優勝候補として出てくるのでしょうが、さすがに地元でないとここまでの動員はできないでしょうし。それとも余勢を駆ってバレーボールでファンが遠征観戦してくれるようになったりするんでしょうか。

敗戦したTexasは普段地元での試合の平均観客が2,600人ほど。バレーボールとしてはそれでもけっこう多い方(全米10位)なのですが、この日の17,000人超地元Nebraskaファンの「Go Big Red!」の大チャント響く中の圧倒的アウェイの試合は気の毒でもありました。普段大観衆に馴れていないスポーツであれはきついでしょう。

追記。来年2016年の同大会決勝・準決勝はオハイオ州Columbus・Nationwide Areana(アイスホッケーの場合収容18,500人)、2017年はKansas City・Sprint Center(同じくホッケーの場合の収容は17,544人)での開催予定となってます。後者の収容はほぼ今年の会場と同じかやや多い程度。Nebraskaのキャンパスから見ると2時間半ほどの距離ですから場合によってはそこでもまた好動員があるのかもしれません。たった一年おきでNebraskaからまた近場の決勝設定というのはNCAA、ちょっと物欲しげではありますね。