びっくりかつ呆れた発見をご報告したいと思います。2016年から活動を始めると発表されていたアメリカ初のプロのラグビーPRO Rugbyが新チームのヘッドコーチの公募をしていました。それもFacebook上で。何かの冗談かと思ったんですが、そんな極マイナーなものに冗談もあるわけもなく本気で探している模様です。ちょっと待ってくれという感じですね。

先日のリーグ創設の発表以降、Sacramento, San Francisco, Philadelphiaがチームを持つことが決まり、Denverもそれに続くことになりそう。シーズンは4月から7月までで各チーム10試合としたいと。それはいいのですがその決まった都市も実はヘッドコーチのアテもないらしいということがこの公募で判りました。走りながら起業するのはアメリカらしくて良いのですが公募?PRO Rugbyは組織としては別物ですが米ラグビー協会の肝いりでできる新プロリーグ。ラグビー協会が噛んでいるのだから人脈はあるのではないのかと思うのですがまさかの公募と。それもなぜかFacebookで。それが流れてきたのにびっくりして、同じ内容のものがWeb上にあるのか検索したんですが見つかりません。

その募集要項を見ると通常想定されるプロスポーツチームのHC職の職務内容だけではなく、地域での広報担当みたいなことも職責として期待されていて、地元の学校・同好会クラブ・ユースチーム・メディア対応まで全部やって欲しいとのこと。これ一体、おいくらの仕事なんだろう。


ラグビーというのは大学NCAAの種目ではないので大学間の大会も日本風に言うと同好会同士の対戦です。各校で事情は違うでしょうが正式種目でないので大学でコーチをやっている人たちが有給なのか無給なのかもわかりません。有給であったとしても大した金額は出ていないと考えて間違いはない。フルタイムの職業として成り立つような額は絶対に出ていないと考えていいです。大学なら施設があるだけまだマシで、同好会だと絶対に無給。というかたぶん持ち出しでしょう。そういう環境から意欲的な人が出てきて今回のPRO Rugbyの新チームのコーチに応募する人がいる可能性はわかりますが、そういう人たちが指導するプロリーグってどんなレベルのプレーが期待できるんでしょうか。

今は既に11月下旬。こっから先は感謝祭とクリスマスに挟まれてアメリカ社会全体が浮き足立つ時期。今公募して、ヘッドコーチの選考がさっさと進んだとしてもどんなに早くても新HCの活動開始は新年早々か。開始と言ったところで今度は選手がいない。選手もいないのに4月の開幕までになにをどう指導できるのか。そんな付け焼き刃なものをプロ興業でございますと言って提供して興業として成立するんでしょうか。投資する側はまさか初年度から儲かるとは思ってはいないでしょうから赤字は当然でしょうが、それにしたって選手もいないのにどういう宣伝ができるのか。アメリカ国内の野に隠れたラグビー国出身の指導者がいるのか。それともこの公募っていうのは国外の指導経験者を雇い入れられるほどの魅力あるサラリーを出すつもりでもあるんですかね。いやいや、前述した通りただの指導者を求めているのではなく、地元との連携の広報活動まで職責に含めていますから海外の優秀な指導者には逆にこんな職はとてもできなさそう。一体全体どういうビジネスプランを考えているのか知りたいです。いやマジで申し込んで内実を聞いてみようかな…