日曜日。アメスポの主役は問題無くNFLの日。MLBもこの日がレギュラーシーズン最終日。プレーオフレースは決着していましたが、記録がらみのおもしろいものもいくつかありました。一番良かったのはNLのバッティングキング争いですか。毛差でDee GordonとBryce Harperがそれぞれ先発。試合開始時刻も同じだったのもフェアで良かったです。どちらかの試合開始時刻が遅いとそちらの選手が圧倒有利になりますから。どちらもプレーオフから脱落しているので試合の趨勢は関係なし。結果は第一打席から三連続安打となったDee Gordonの完勝でした。Harperは相手がやる気満々のMets deGromだったのも少々不利でしたか。残念ながらこの首位打者争いは中継はなく事後的に楽しめただけでした。

さて表題の件。NASCARのプレーオフ=Chaseはこの日のDoverのレースで一回目の足切りで四名が脱落する日。結果は最終ラップまで当落線上2ポイント以内に6人がひしめく大混戦。NASCARは細かい順位点で上下が激しいので最終ラップにヘマをして順位をいくつか下げたら足切りに引っかかる選手が何人もいる大変な混戦。特に最後の当落選上の争いとなった88 Dale Earnhardt Jr.と1 Jamie McMurrayはシーズンポイントがこの時点で完全に同点。同点の場合、Chaseのこのラウンド(この日のレースを含め直近3レース)でのベストフィニッシュがタイブレーカー。この日のレースが二人にとってはベストフィニッシュになることは確実な情勢で、Earnhardtが3位を爆走中、そのすぐ後ろのMcMurrayがつけて、これを抜けばMcMurray、ジュニアが抑えきればジュニアが当選。但し後続集団の中にいる1~2ポイントの僅少差でこの二人をリードしているドライバーの誰かが下手を打てば二人とも当選の可能性もあるという最終20ラップほど。緊張感たっぷりのレース終盤になって興奮できました。現行のChaseの形式にはいろいろと批判もあるのですが、今回の足切りは現行形式の良いところが見事にでたレースになったと思います。

で、これがおもしろかったのはリアルタイムで関係する全ドライバーのポイントと順位点がチーム・ドライバーにも見ている視聴者にもはっきりわかる形で提示されていたからです。つまりテクノロジ・情報処理の勝利なんですね。複雑な順位点や欧州モータースポーツにはない激しい集団内での順位変動をリアルタイムでフォローして足切り状況を刻々と伝える画面情報がなかったからおもしろさはなにも伝わらない。21世紀でこそのこの形式、21世紀だからこそのこの楽しみ方かと。

で先に話したMLBの首位打者争いの話に少し戻すんですけど、対象となるHarperとGordonは別の場所で試合をしているわけです。契約上両方を並行して見せることができたのはMLB Networkだけだったはず。他のスポーツ報道でも事後的にはうまく時系列でまとめて両者の打席と打率を示してうまく報道していたのでそれはそれで楽しめましたが、実際にリアルタイムでこの争いを観戦できた人が極僅かだったはずです。それがNASCARの場合、リアルタイムのすごいスピードであの首位打者争いの毛差の争いを見れちゃうようなもんだな〜なんて思いました。うまくNASCAR興業の良さを出しているなと。


関係ないですがIchiro選手のメジャー投手デビューはまずまずでしたね。おもしろいなと思いました。打撃成績が危機的(トレード期限前は.280ぐらいあったと思いますからその後は投手並の打率のはず)なことになっていますが。以前にIchiroは野茂がメジャー契約を取れなくなってマイナーやベネズエラまで廻ってまたメジャーに復帰してきたときに「あれはすごい」と発言していたことがありました。たぶんご本人は苦しいオフでしょうが粘って再起を期すことになるのでしょう。