先日来MLBの露出の力の低下について少し考えてきていたわけですが、どうも今週はMLB以外にはほとんど興業がなく、競合がいないからという消極的な理由ではありますがMLBがメインになっています。スポーツニュースなどではNFLのキャンプが始まるという件に触れたりしていますが、さすがに始まってもいないプレキャンプ情報ではよほどのNFLマニアでないと盛り上がれない。サッカーの欧州クラブのアメリカツアーの時期も終わった。野球では夏の終わりを飾る少年野球Little League World Seriesもまだ米側の出場チームが決まっていない段階。テニスの全米オープンまではまだ日がある。他の群小のプロスポーツ(ラクロスMLL、女子サッカーNWSL、アリーナフット、ゴルフ、モータースポーツ)はありますがさすがにその辺りではMLBの露出を削ることはできません。

ちょうど良いタイミングでトレード期限に獲った選手達の活躍が目立ったり、Clayton Kershawの連続無失点イニングがどんどん伸びたりとまずまず話題性の面でも良い状態に見えます。

逆方面から言うとスポーツメディアにとってはMLBは大変重宝なジャンルと言えます。MLBさえあれば決してスポーツニュースのネタがゼロになることはない。週末興業ならMLBに対抗できる他のジャンルはあっても、平日にコンスタントな興業ができるようなスポーツはものすごく考えにくい。だからスポーツメディア・スポーツ局にとってはMLBはいつまでも健在であって欲しいはずです。そういう下支えもあるからMLBの露出は一定以上はまず落ちないはず、スポーツメディアがこぞって下支えをしてくれるはずという読みも可能なのでしょう。