スポーツ報道最大手のESPN Sports Centerでこのところボクシングの話題に時間を割いているのによく出くわします。例のボクシング復興ムーブメントであるPremier Boxing Champions (PBC) がESPNで放送されるようになったからです。PBCは地上波NBCでの大々的なデビュー放送を行ったり、ケーブル局各地で試合を放送するなどボクシングの反転攻勢をはかっているわけですが、今月からは遂にスポーツ放送最大手のESPNでも放送を開始。今週末にも同局で試合があるためその前宣伝を兼ねてSports Centerがボクシングネタを連日のように繰り出しているというわけです。

ESPNでは過去17年間に渡ってFriday Night Fights (FNF)というボクシングの定時番組を放送していたわけですが、そこから看板をかけ替えカード的にもグレードアップしての放送となっています。正直言えば私にはグレードアップと言われても知らない選手ばかりですがとにかくそういうことです。少なくとも舞台設定は間違いなくFNF当時よりゴージャスになるのは誰が見ても判ります。

PBC on ESPNの初回放送となった7月11日土曜日の放送は平均80万人。微妙な数字となりました。当夜はUFC 189の前座カードがFOX Sports 1で同時刻に放送されておりそちらが84.7万人。FS1とESPNのベースとなる視聴者の数ではESPNの方が圧倒的に多いという前提条件からすれば80万対85万人という数字以上にUFCがPBCに快勝したと考えて良いはず。最大手ESPNの力を示すためには二回目のPBC on ESPNの放送となる今週末の試合では前回を大きく上回る数字を出したいのでしょう。ゆえにやたらとSports Centerでも番宣に力が入っているという具合かと思います。