試合を通して力が入り続けての大熱戦になったNCAAトーナメント準決勝。Wisconsinが会心の勝利でKentuckyを葬りました。最終スコアは71-64。どこにWisconsinの勝因を見出すべきかというとKentuckyをバスケットへ寄せ付けなかったことでしょう。そして今季最強と思われたKentuckyディフェンスを攻略して47.9%のシュート成功率。今季のKentuckyの対戦相手のシュート成功率は35.2%とカレッジ界抜群の最高成績を残していたのを完全に凌駕しました。Kentucky自身もこの試合でほぼ同じ48.1%のシュートを決めておりオフェンスは迫力不足だったもののまずまずの数字自体は及第点の結果と読むべき。しかしながらシュートまで持ち込めない成功率の数字に現れないポゼッションの失敗がいくつもあったのが効いたと思います。終盤に2点リードして2ポゼション連続(だったかな)でショットクロック違反でシュートまで持ち込めなかった辺りの消極的な采配が後から悔やまれるところでしょう。

一方、この日のKentuckyのディフェンスが崩壊したと言えるほど試合中に崩れていたかというとそうとも言い切れない。man-to-manの切り換えなどいつも通り機敏にこなしていたように見えました。それよりもファールを通常以上に恐れてディフェンスが十分に相手シューターに詰めていけなかったのがじわじわと嵩んでWisconsinに得点を与えたように見えました。KaminskyとDekkerという注目の選手以外のWisconsinの脇役の選手たちが機会を逃さずシュートを決めていったのが大きかったです。

Kentuckyは攻める方でもオフェンシブファールを怖がっている面が積極性に影響しました。序盤特にフォワード陣がフェイダウェイのショットを打っている場面が目立ちHC John Calpariから怒られて修正していましたが、最後までフォワード陣の豪快なプレーは少なかった。Wisconsinのフリースローの良さを恐れてファールをしないように、ファールトラブルにならないようにという事前研究はそれ自体は正しいのですが、結果的には選手がその策に萎縮してしまったということになったとも言えそうです。つまりはある種の自滅か。


これでWisconsin対Dukeの決勝ですね。ACC/Big Ten Challengeのトリの試合としてシーズン序盤にDukeが当時ランクNo. 2だったWisconsinを敵地で80-70で破った試合の四ヶ月ぶりの再戦となります。月曜夜の試合となります。楽しみですね。