意外な成り行きになってます。週末のUFC184で14秒の記録タイムでの勝利を挙げたRonda Rousey関連の報道が続いています。これは珍しいです。Rondaがというだけでなく、UFCの試合後にスポーツ報道各社がUFCの選手の次戦に向けての報道をそのまま加速させるというのがかなり珍しいわけです。内容は各社ともに次戦の相手としてCris Cyborg Justinoの名を挙げて煽る内容となってます。アメスポ最大の情報発信源であるSports Centerでも盛んにやってます。

UFC側はもし対戦があるならばRondaの現在のタイトル重量であるバンタム級=135 lb (61.2 kg)での対戦を譲れないとしています。Justinoの現在のウェイトは144.5 lb (65.5 kg)。4kg強の差ですからさほどのムリなく実現可能な体重差。所属はInvictaとなっていて同社との契約にはRondaとの対戦に関する条項も入っているとのことでやる気は所属先・選手ともに確かにある模様。現在の知名度ではRondaが圧倒的であり、これからCyborgという印象的なリングネームを武器にJustinoの方が知名度を上げていく、そして対戦への機運を盛り上げていくステージかと思われます。

盛り上げていこうという興行元のUFCやInvictaの思惑はわかりますが、それにESPNを含め多数のスポーツマスコミがノリノリで乗っかっているのが今回の珍しいところです。UFC184とInvicta11で先週末に二人とも1ラウンド決着をつけたその直後に、スポーツマスコミが揃って煽るということはこの戦前からこの対戦についての根回しがあったということなのでしょうね。

アメスポ全体で言うと春先はカレッジバスケ→MLB開幕→NBA/NHLプレーオフというところまではネタが続きますが、その後は毎年アメスポの夏枯れがやってくる。その時期に今年はボクシングのスーパーファイトPacqiao x Mayweatherがありますが、その後となるとネタは乏しい。いまから盛り上げてその時期に期待の女子版のスーパーファイトを持ってくるというのはあり得ないことはない手順のようには見えますね。