延々と続いたアメリカ女子テニスのWilliams姉妹時代。その姉妹の首を諸共刈ろうかという選手がやっと出てきました。姉Venus Williamsをフルセットで下して全豪オープンの準決勝に進出した19歳Madison Keysです。準決勝ではSerena Williamsと対戦。Williams姉妹を連覇となれば一気に注目度アップでしょう。先走ると決勝にもしMaria Sharapovaが出てきて、それを下すようなことがあると過去アメリカ女子テニス界で君臨してきた三人を連破したティーンということで一気にスターダムへということさえあり得ます。

さすがにいつまでもVenusだSerenaだではなないだろうはずが、いつまでも二人の時代が続いていたわけです。Venusがグランドスラム大会シングルで初優勝したのが2000年・当時20歳。妹のSerenaは同1999年、18歳になったかならないかの頃。そこから二人が33歳34歳となるこれまで女子テニス界のトッププレーヤーとして活躍。よくそんなに長く保ったもんだという気がします。もっと早くに燃え尽きた選手はいくらでもいるのに。アメリカのテニス界に限ると男子の方のトップ選手が消えてしまい、Williams姉妹以外に顔となる選手がいないままの状態が続いてきていたので、企業側としても彼女たちを看板にせざるを得なかったのがやっと代替の選択肢が出てきたかもというわけです。

正直なところKeysについては私はよく知りません。見たところ地味な感じの選手ですが、これから磨けばテレビ映えして光るようになるんでしょうか。コーチとして付いているLindsay Davenportなら良く知ってますが。

Davenportもそうですし、日本の錦織選手のコーチについているMichael Chang、他にもBoris BeckerがDjokovicを指導しているなど一気に昔のスター選手の名前が聞こえるようになってきたトレンドはなかなかおもしろいように思います。日本だとNPBが過去の名選手を監督に起用するという形で常にオールドファンの興味を惹いてきたという歴史がありますが、アメスポでは基本的にスター選手をそのまま指導者に戴くという歴史が乏しい。僅かにNBAで少しありますが、それもタイプを選ぶ感じでスターから指導者へ直行というのは少ない。選手としての能力と指導力は別物という認識が強かった。それがテニスで元の名選手の指導が昨今うまく結果を出してきたことで一気に旧スターの再活躍の場が広がった感があります。

アメリカのテニス人気は底堅いものの漸減。いまの上位の選手よりも二昔前の名選手の方がいまでも知名度は格段に高いはず。それを反映してシニアツアーのような企画興業もやっていてオールドファンを楽しませていたわけです。但しシニアツアーはおちゃらけた部分もあって真剣勝負として成立していたわけでもない。それよりはいま真剣勝負の舞台であるATP/WTPツアーにかつてのスター選手がコーチとして帯同しているのはテニスが人気があった時代の普通のスポーツファンの関心を呼び戻すには一石二鳥でなかなか良いのだろうなと思えます。昨日のMaysが接戦の末Venusを破った一戦ではTVは緊張した客席のDavenportの様子を何度もアップにしていておもしろかったです。