随分久しぶりにKarl Maloneという名を聞くなあと思ったらいきなりコレか、というニュースで相変わらずですなというお話です。

Utah JazzでMVPも獲得したMailman Karl Malone。毎試合コンスタントに得点を運んでくるので郵便配達人というニックネームをもらったと記憶しています。バスケの試合をやらせていると良い選手だったんですがインタビュー等で喋るとどうも小さく痛い発言が多い人で現役当時からあんまり喋らせない方がいいなという選手でした。同時代だとCharles Barkleyは大言壮語、挑発その他いろいろとおしゃべりの方では有名でしたが彼の場合は確信犯だしウィットも効いていてエンタメ性が相当にあったんでみんなが楽しみにして待っていたようなところがあったものです。ところがMaloneの場合はなんというか真性に痛い発言をしてしまうところが多々あり、そして本人に痛い発言の自覚がほとんど感じられずたぶんマスコミの自主規制でなんとか息をつないだところがあったんじゃないでしょうか。Malone/Barkley(ということはJordan世代です)の時代はインターネットなんてないですからね。細かい痛い発言は適当に間引いて報道してもらえていたから済んでいた。当時のMaloneにTwitterなんかやらせていたら大変なことになったんじゃないかなと思います。


さてそういう人なので引退後はご本人の希望の映画俳優になるんだとか(なんかまだ現役時に端役で一本でて勘違いした)というようなことは起こらず、地方の名士以上の存在ではなくもちろんMaloneをTVアナリストに起用なんて局はありません。ちなみに同時代の毒舌Charles BarkleyはTNTのNBA定時放送のスタジオ解説者として長年人気を博しており幸せに毒舌でお金を稼いでいます。Maloneからしたらなんで俺には…みたいに思ってるかもしれません。


さてそのMaloneが最近とある番組にゲストで呼ばれてNBAの過去の全選手から先発五人を選ぶという企画でMichael Jordanを選ばなかった、というのがソーシャルメディアで話題になってしまったのです。そんな些細なことはどうでも良かろうとは思うんですが、MaloneはJordanへの嫉妬を二十年経ってもネチネチ続けているんだなMaloneって人間がちっちゃいといった、まあソーシャルメディアでありがちな叩きが行われたようです。そこへまたまさにその昔のMaloneの痛い感じにぴったりのコメントを返してしまうMaloneご本人。

いやいや大変です。他にソーシャルメディア時代に生まれなくて良かった少し前の有名アスリートというと例えばMLB Roger Clemens辺りを連想してしまいますが、Clemensなら思っても言わないことをMaloneは言ってしまうというような差を感じます。いずれにせよ懐かしいMalone氏の記事を久々に見ての感想です。