以下は完全に私の推測なので適当に流して聞いていただきたいんですが、レスリングがもし五輪から排除された場合グレコを廃止して五輪復活、生き残るのではと推測しています。今年の即座の復帰かどうかはともかく復活するであろうと。これは五輪柔道のルール変更ともからんで以前から思っていたことなのです。近年の柔道のルールの「グレコ化」が激しいこと、レスリングの五輪への参加者数が多すぎること、あたりを考えるとそうなっていくのではと思っています。

レスリングのグレコ廃止はIOCなどから何度も要求されていたのにレスリング界側が拒否し続けてきた懸案でもあり、今回レスリング競技の全廃を言い渡されたことでレスリング競技の復活に向けてこれまでのような小手先のルール改正ではなく競技構成の変更まで踏み込んで最終的にはグレコ廃止やむなしとなるのではないのかと感じます。レスリングの世界にはグレコ出身の有力者も多いわけで内部で調整していたらグレコ廃止は通らない。大きな変更になりますから時間制約がある今年のうちのレスリング復活ならグレコも生き残るのかもしれませんが、そうでないとこのIOCからの荒療治言い渡しでグレコ排除が進むのではと感じます。

一方、一見この件と関係ないはずの柔道では足にまったく触れられないように近年ルールが次々と変わってきています。レスリング式の低いタックルでの朽ち木倒しなどの技が導入されて柔道の質が変わってしまったのをルールで抑え込んだわけですが(タックル対策・制限のルール変更はあってもいいが、やり方が間違っていたと思いますが話が逸れるので割愛)、結果的には最新のルール変更によれば返し技でも足に触れられないなどグレコローマンレスリングとかぶってしまっている。いや結果的ではないのかもしれないとすら思っているわけです。最初からレスリングのグレコ廃止強要とセットで柔道のルールをそっち方面に誘導している力があるんではないかというところまで疑っています。 


アメリカでは前項で述べた通りやるスポーツとしてのレスリングは盛んで長い歴史もあり普及し続けている。リスペクトも集め、やっている人たちがプライドを持っているという意味でも相当に根強いスポーツだと思いますが、五輪レスリングとは内実はかなり違うものです。五輪ルールのレスリングはアメリカではかなりのマイナー競技だと言ってよい。一般的なフォークスタイルとある程度の親和性があるフリースタイルはともかくグレコはさらに極マイナーと言っていいでしょう。柔道もアメリカではマイナースポーツと言っていい。グレコと柔道のどちらが競技人口が多いか詳細な数字は承知しませんがどちらもアメリカ国内ではかなり限定的な存在と言っていいように感じます。比較対象がグレコ限定ならさすがに柔道の方が多いのでは。柔道は昨年のロンドン五輪で米国代表の初の金メダリスト(女子)が誕生したタイミングもあり上昇方向かと思いますが、グレコは今回のレスリングの五輪排除騒動、そして復活を目指す活動の中で切り捨てられてもアメリカ的にはぜんぜん許容範囲だろうなと想像します。レスリング五輪復活に向けてアメリカ協会も他のレスリングの盛んな国と共同戦線を組むことになるでしょうが、その中でグレコ廃止をのんで復活を目指そうという方向を強く言い出すのは米協会になるんじゃないかなと想像します。