せっかく「女子サッカー」というカテゴリを作ったのにこういうニュースが入ってきています。米女子プロサッカーリーグWPSが活動完全停止を決定、崩壊となりました。今年2012年シーズンはシーズンキャンセルという表現で来年以降の復活にわずかな望みをつないでいたんですが遂に断念してWPSは三シーズンで幕を閉じたことになりました。直接的な理由としては過去何度も議論してきたので今回はあまり追求しません。(いくつか詳細な記事を過去書いていますがトラブルオーナー参入時の状況はこの記事がその後のオーナー間の争いなどの件はこの記事が概略を伝えるにはいいと思いますのでリンク)総括的には女子サッカーはフランチャイズ固定型+四ヶ月程度の集中型シーズンで継続的にビジネスを支えるだけの興行的実力を持ち得なかったということです。興業でのアガリが伸びて行く見込みが付かず、オーナー投資家(という名の寄付者)頼みの脆弱な構造だったため一部オーナーの意向動向で経営が右往左往した挙げ句の終幕というわけです。トラブルオーナーの復活を許したのが結果的にはトドメになったのでしょう。


結果からみれば2001年〜2003年に活動した初の女子プロサッカーリーグWUSA(Women's United Soccer Association)と同じく三シーズンで終了。日本のなでしこリーグが採算は合わなくても何年も続いていたことと比較すると見切りの早いアメリカのビジネスのスピードが会場に来てくれるファン層を育てる、選手を育てるにはペースが早すぎるのかなとも思いますが、これがアメスポビジネスの常ですからこれも致し方のないところでしょう。WUSAと比較するとWPSは緊縮型で運営されたとは言えますがそれでもまだ緊縮度が足りなかったと言えるのかも知れません。でも緊縮緊縮だけでは、潰れない、潰れるのが先延ばしになるだけで利益を産むビジネスへの転換は見込めないんですけどね。


この先の見込みですが五輪の成績や露出度次第で勢いは変わってくると思いますが、女子スポーツ界では女子サッカーはトップの人気種目であることは間違いなく、今後もプロ興業を目指せる可能性はあると思います。但し都市固定のフランチャイズ型プロという従来のやり方を当たり前のように続けて持続可能なプロ組織となっていくかは疑問。女子プロスポーツで成功しているゴルフやテニスのようなツアー型への移行や、例えばバレーボールがやっているような国対抗のリーグ戦の常設と言った別の形態を考えて行くべき段階じゃないかと思われます。アメリカ代表チームを二つ作ってスターを配分、それに毎年ゲスト国を二つ呼んで(例えばブラジルとスウェーデン)ダブルヘッダーのツアーをして全米を回るとか。またESPNWという女性スポーツ専門局の開局を狙っているESPN系に放映権料ナシでも取り入って露出度を大きく上げるなど戦略的な思考でとりかからないと、WUSA、WPSと同じことをやっていてもラチがあかない、新しい投資家も呼び込めないわけで、斬新な発想のできる実力のある経営者の下で展開して欲しいものだなと思います。