Florida Gatros x South Carolina GamecocksによるCollege World Series優勝シリーズ第1戦、とんでもない熱い試合になりました。

Florida先発P Hudson RandallはレギュラーシーズンでもSouth Carolinaをゼロ封勝利を収めている好投手。この日も絶好調、ポンポンとアウトを取り7回を終了して68球2被安打無失点。先日のSouth Carolina x Virginiaではクローザー同士がピンチに次ぐピンチをしのぐ100球を投げ合うとんでもない試合になったのとは好対称のスイスイと投げ進む試合。しかしGatorsも犠牲フライでの1点のみで1-0でのリード。そういった場面での8回表のSouth Carolinaの最初の打者にRandallがこの試合初の与四球。Randallは今シーズンの1試合当たりの四球率が0.9=1試合完投しても四球を一個出すか出さないかという投手が出した初めての四球、ここを逃さなかったのがSouth Carolina。ここまでRandallに完全に抑えられていたのにここぞというときに粘りがすごい。送りバントと犠牲フライで2アウト三塁。次の打者はまるでタイミングあってなかったんですが追い込まれてからの最後の低めのチェンジアップをなんとかとらえて投手の足下を抜けてタイムリーヒット、同点。なんとも渋いぎりぎりの攻撃で同点に追いつきました。


South Carolinaの方は金曜日のVirigia戦でクローザーのMatt Priceに95球を投げさせているので同点ではPriceを出せず、他の投手で繋ぐのですがまたまたピンチの連続。そしてそのピンチをギリギリの守備で凌ぎまくる大変な粘りぶり。9回裏、Floridaの無死満塁のサヨナラ機にセカンドゴロ→本塁フォースアウト、次打者でセカンドゴロから4-2-3ダブルプレーでFloridaのサヨナラのチャンスを紙一重で凌いで延長戦へ。10回裏、今度はFloridaが2アウト1塁2塁。そこからGatorsレフト前ヒット、さすがに決まったかに見えたのですが、しかしレフトから矢の返球が入って本塁直前憤死でまたもサヨナラを正に数十センチ差で阻止。この前のVirginiaの試合からSouth Carolinaのギリギリになってからの守備が神がかってます。

そして11回表、South Carolina1死1塁から盗塁を試みたところ、キャッチャーの送球が高く悪送球でセンターへ抜けて、バックアップしたセンターも三塁にショートホップで三塁手後逸でボールベンチへ=決勝点に。Gatorsの方も好ディフェンスでここまで来ていたのに1プレーの中でまさかの2つのエラーで決勝点献上。金曜日の延長13回の死闘のときもNo. 1シードVirginaもSouth Carolinaも譲らない好守備の連続だったのが、最後の最後にVirginiaが投手のバント処理の連続悪送球で決勝点を与えたのと写し鏡のような決勝点献上シーン。

そしてその裏=11回裏には金曜日に95球を投げきったクローザーMatt Priceが登板して最後を締めてSouth Carolina2-1で劣勢だった第1戦をモノにしました。とにかくSouth Carolinaの勝ち方は粘りがすごい。しぶとい。とてつもなくしぶといです。

これでSouth CarolinaはCWSは昨年から10連勝、ポストシーズンでは15連勝でいずれも大学野球の最長タイ記録。もし次戦第2戦でそのまま二連覇を決めれば連勝記録は全て新記録。今季のポストシーズン全勝ならこれは2001年のMiami-FL以来となります。尚、第1戦の動員は25,851人、今季からプレーされている新設のTD Ameritrade Parkの収容人員24,500席を越えて立ち見も入れたとのことです。盛況ですね。