やってしまいましたね。これは記憶に残る激戦、No. 2 Auburnはシーズン最悪の第1Qを跳ね返して大逆転で全勝キープ。Alabamaも健闘したのですが、後半キープレーヤーが次々と負傷で退場、Auburnの引き立て役になってしまいました。

 

QB Cam Newtonはいつものスクランブルからの相手ディフェンスを大脱力させる必殺のロングランは出せずじまいでしたが、試合のカギになる3rdダウン&ショート、4thダウン&ショートでパス+ランで1stダウンを奪ってドライブを得点に結びつけて28-27、一点差の勝利。しかしAuburnの勝因ということになると、Newtonよりもディフェンス陣の後半の奮戦で勝ちきった試合でもあります。

 

Alabamaにとって痛かったのは怪我人がかさんだこと。前半だけで楽々100ヤード超したWR Julio Jonesが後半途中退場。低身長のAuburnのCBとの一対一で圧倒有利を勝ち取っていたJonesの退場は痛い。JonesだけでなくNo. 2 WRも内容不明の怪我でフィールドに出てこない。昨年のハイズマン賞RB Mark Ingramもやっと全治と放送では紹介されたものの実際はプレーに出る回数は限られている。そこへ持ってきて第4Qの勝負所でQB Greg McElroyがサックされる際に頭から落とされて脳しんとうで試合の最後ドライブ参加できず、レッドシャツ・フレッシュマンQBに託すはめに。これだけスター選手が次々欠けては勝てる試合も勝てません。

 

結果からすれば前半押せ押せの時間帯に失ったファンブル二つとTDパスドロップの一つでも決まっていれば…という勝負。逆にあの苦しい苦しい時間帯に攻撃的な態度を失わず頑張りきったAuburnディフェンスが勝ち取ってくれた勝利というところでしょう。

そして後半開始早々、まだ17点リードでAlabamaからすれば(ハーフタイムのインタビューでAlabama HC Nick Sabenが言っていた通り)ビッグプレーはとにかく避けるという方針で臨んだはずが、開始2プレーで70ヤードパスのビッグプレーで追い上げのTDを許してしまったあたりが潮目が変わったというところだったでしょうか。

 

大荒れの金曜日を想像される最初のビッグゲームはAuburnがなんとか引き戻して勝利で終わりました。見てるだけで疲れる緊張感溢れる試合で堪能しました。

 

この日二つ目のビッグゲームNo. 21 Arizona@No. 1 Oregonは現在進行中ハーフで19-14でArizonaがリード中。もうOregonの場合、相手に立ち上がりあっさりTDを連取されても「またか。でもまたそれ以上に取るだろ…」みたいな反応で逆に緊張感はないですが…。少なくともまだまだという感じではあります。

 

それにしてもこういう日にフットボール三昧できるのは幸せだとつくづく思います。