前半戦の感想はこちら

いやあ。どちらのコーチもとても前半の3ポインターの撃ち合いが最後まで行けるとは思わなかったようでそれぞれハーフタイムを境に戦術変更。Wisconsinの方はサイズの有利さを目指してインサイドで勝負をかける気配。対するDavidsonはWisconsinのターンオーバーの多さに目をつけて軽めのフルコートプレス+ハーフコートプレスを採用。どちらもアイデアとしては理解できるところ。
後半序盤、Wisconsinはあれだけ当たってた3ポイントシュートを鞘に収めてペイントエリアにフィードしたいわけですがハーフコートプレスのせいで狙い通りのプレーにつなげない。なんとかゴールをねじ込んだときもやたら選手がゴール下に集まってしまい直後のDavidsonのファーストブレイクで簡単に取り返されるということが繰り返されて結局Wisconsinのポストプレー採用は不発に。ハーフコートプレスのせいで3ポイントは打ちづらく、しかしながらインサイドへのパスも通って行かない、手に詰まった感じになってしまいました。

Davidsonの攻撃は基本的には前半と同じ。Stephen Curryに貼り付くFlowersをスクリーン(ダブルスクリーン、トリプルスクリーンすらかけて)で外してシュート、またはCurryが動くことでWisconsinのディフェンスのバランスが崩れたところへ他の選手のシュートもきっちり決めて知らぬ間に点差がつきはじめ、そのタイミングでCurryの二連続3ポインターが決まって一気に大差へ。そこまで出ずっぱりだったCurryを下げても大差を追う展開になったトップスコアラのFlowersを下げるわけにもいかず。Curryが一休みして戻ってきた頃には(まだ5~6分あったと思いますが)Wisconsinのディフェンスも大差と疲弊かほぼ無抵抗に終了へ。あれだけ前半当たっていたWisconsinの3ポイントもまったく入らず反撃のきっかけにもならず。
結果からみればWisconsinの司令塔的ポイントガード不在がモロに響いての完敗となりました。

この日はCurryは33得点、四試合連続30点以上というのはNCAAバスケットボールトーナメント史上四人目の快挙とのことです。
まだ地区ファイナルの相手は決まってませんがNo.1 Kansasと組み合わせてみたいですね。Curryのワンマンチームじゃないだけに全米のトップチーム相手にどうやってのけるか見たいです。