カレッジフットボール二週目が始まりました。
全米ランク6位/8位のLouisville Cardinalsの二戦目、本日の相手はMiddle Tennessee State Blue Raiders (Sun Belt Conference所属)です。
結果は大激戦の末58-42でLouisvilleの豪快勝ち。但し勝ったもののディフェンス大丈夫なのか?という大きな疑問符の付いた試合になりました。

Sun Belt Conferenceは元下位ディビジョンから昇格してきたチームの寄せ集めと言って良くDiv. I-Aの最弱カンファレンス。Middle TennesseeはCBS Sportsあたりのランクでは全120校中(知らないうちに一校増えてました)111位にランクと評価はものすごく低いです。
それが蓋を開けてみたらガッツ溢れるプレーでLouisvilleのハイパワーオフェンスにしっかりついていく。第1Q終了時でLouisville 28 - 21 Middle Tennesseeというスコアで笑っちゃうような展開に。
Louisvilleは一年生の頃からパスの正確さと根性の据わったプレーぶりに定評のあるQB Brian Brohmを中心に先週の開幕戦では73得点を叩きだしたのですが、今日もオフェンスは自由自在、格下(のはず)のMiddle Tennesseeをいいようにあしらって得点を重ねます。ところがLouisvilleディフェンスはいいようにやられてまるでMiddle Tennesseeを止められません。というかMiddle Tennesseeの気合いがすごい。マジでこの試合を取りにきてるという勢いで、この勢いは普通のものではありません。

普通ですねトップ10のチーム相手に試合をしてですよ、試合開始から三分経過してないうちに3TD21点取られたら萎えますでしょう。それがまったく萎えるどころではなくガンガン来ました。何点取られてもガンガン来ます。それは終盤まで衰えず第4Qになって16点差をつけられていて4th downでもFGなんて狙いません。追いつく気満々でガンガンTD狙いに来るんですよ。追いつくって2TD+2ポイントPATが必要なんだけど来るんです。そして実際そこで難しい4thダウンから1stを取ってしまう。見ていてもうスッキリするぐらいガンガン来るんですね。

どうしてそこまでヤル気が出るのか?と言ったらそりゃあ「Appalachian Stateにできたのなら俺らにもできるぞ!」ってことでしょう。ただ気合い入れるのと、本当にやれるんだ!と思ってるのはまったく力の出方が違いますよ。最終的にはMiddle Tennesseeはトータル攻撃555ヤードを記録、42得点。Top10のチーム相手にこれはあまりにもすごいでしょう。大健闘です。
これは怖いですよ。今年は。今週格下相手の対戦組んでるチームも気をつけないとApplachian Stateの歴史的アップセットに刺激受けた連中が120%の力で向かってきたらそうそう簡単にさばけないってことでしょう。結局のところいくら強いチームであってもプレーしてるのは経験の少ない大学生たちなのですから崩壊し始めたら止まりません。
(ClemsonのHC Tommy Bowdenが余計なコメントをしてますが大丈夫なんでしょうか。Michiganの敗戦について曰く「I-AAのチームと試合を組むなら確実に勝てる相手と組まなきゃな」と。Clemsonは来週I-AAのFurmanとの試合を組んでますがこんな余計な事を公言したら相手を燃えさせるだけでしょう。それにFurmanは数年前にもRutgersを破ったI-AAの常連優良校で今年もI-AAのトップ10に推されている学校。ClemsonがMichiganより明らかに強いとも思われませんし、こういうコメントを出したら自軍の準備が焦点合わないですよ。やっぱボンボンなのかなという感じがします)

それにしてもBrian Brohm率いるLouisvilleオフェンスはすごいです。昨年も凄かったですが今年はまた輪をかけてきました。Brohmの最終年ということもあり今年こそBCSボウル進出を、あわよくば全米制覇をということでしょう。トータル700ヤード超の容赦ないオフェンスで押し切りました。58点取りましたがこれは後半、あまりに自軍のディフェンスがどうしようもないのでオフェンス側が意図的にパスを減らして時間消費に走った結果で、もしあのまま前半のように攻撃していたら先週同様70点コースだったかと。
超強力オフェンスに引きかえディフェンスの脆弱さはこの先が危ぶまれますね。手のかかったタックルを逃すことが多すぎる。Louisvilleのスケジュールは例年通りマイルド風味でこれと言った強敵は@West Virginiaぐらいですが、WVの強力コンボ=QB Patric WhiteとRB Steve SlatonにかかるとこのLouisvilleのディフェンスの状況ではとんでもない点とられますよ。もの凄い取り合いの試合になりそうです。11/8のBig Eastの本命同士の対決まで両チームとも全勝で抜けて来れるでしょうか。