前項で今年はMLSサッカーへの興味が薄らいでいる(それでも見てはいるんですが)と書きましたが、じゃあ何を見ているのかというとMLBですかね。
NBAプレーオフもそろそろ二回戦で、戦前楽勝かと思われていた西の大本命Dallas Mavericksが西八位のGolden Stateにやられちゃったのはびっくりですが、一回戦の七戦制は長過ぎ間延びし過ぎでどうもフォローしにくいです。特に西の試合は東部時間に住む人間にとってはなかなか最後まで見づらい。

MLBはなぜ見てるかというと松坂もそうですし、New York Yankeesの不振もそうですし、A-Rodの開幕ダッシュもおもしろかったし、Barry Bondsのホームラン記録へのカウントダウンも。でもコレという大きな理由もないのに例年よりもMLBの試合を見る機会が増えてます。すでに球場にも二度足を運んでいるし。やっぱり去年のWBCの影響で野球を意識する機会が増えたという気がします。


私個人の興味は横に置くとしても、アメリカではベースボール人気の復興はあきらかで、それは各種の数字でも裏付けられています。
そこに追い打ちをかけるような策がいくつかMLBから出てきていますね。いい時ほど攻めるというアメリカビジネスのいいところが出てきているともいえます。

まず積極策のひとつは2009年の開局を目指すMLBの自前TVチャンネル。
2009年といえば第二回World Baseball Classicの開催年にあたります。MLBもそこに焦点を合わせて2009年開局なんでしょう。

WBCはあれを見たひとたちの間や参加したMLB選手たちの間ではカルト的支持を受けていますが、なにせ開催が急で米国内での事前プロモも不十分、試合も昼間放送という悪条件だったため実際に目にしたひとの数は限られています。それが次回開催ではMLBの自前チャンネルも含め大々的にバックアップされることになるのでしょうね。WBCはコンテンツとしては素晴らしいポテンシャルのあるコンテンツですから満を持して開催される第二回の盛り上がりがどの程度になるかは大変興味があるところです。
プロスポーツリーグの自前チャンネルというのはNFL NetworkやNBA TVなどがすでに発進してなかなかおもしろいコンテンツを流していて、それに遅れること数年でのMLBの自前チャンネル発進はさして機敏とはいえませんがタイミングその他も考えれば妥当でしょうか。元々MLBはNBAやNFLと違って各オーナーの権限が強く意思決定が遅い嫌いもあり、まずまずのスピードか。

WBCで思い出しましたが、昨年のWBCで疑惑の判定を連発して日本では悪審判の代名詞となった「ボブ」、Bob Davidsonですが、なにごともなかったかのように今年MLBの正式審判として復帰してますね。開幕戦見に行った日の審判がBob Davidsonでした。
昨年もWBC後、臨時雇い扱いでMLBの試合を裁いていましたが今年は正式にMLB審判として復帰。あれだけ目立つ試合の大事な場面で、明らかな誤審を連発して、それもどちらも米国有利判定で、それでもMLBに復帰できるというのはなんですね。
これも第一回WBCの視聴率が低かったからなせる技でしょうか?第一回WBCの視聴率がふるわなかったことで最大の恩恵を受けたのがBob Davidsonというのは皮肉な話です。