今週末はあまり全米優勝争いを大きく左右するような好カードがない。Texas@NebraskaあたりはネームバリューはありますしNebraska健闘する可能性もありますがやはり往事のNebraskaとはまだ違うからいまひとつ盛り上がりに欠ける。

それよりも注目はこの二試合。Miami-FL@DukeとRutgars@Pittsburgh。
いやまさかフットボールの試合でDukeやRutgarsの試合が注目カードになる日がやってくるとは思ってもいませんでしたが。

Miami-FLがDukeに負ける可能性があるのか?ありますね。信じられないことに。
まず第一にDukeは今年も全敗中ですが、決して昨年以前ほど内容は悪くない。二週間前の@Alabama戦では第3Qまで14-16と大健闘。Virginia Tech戦でも結果はゼロ封でしたが序盤の内容は好守とも決して悪くなかった。ACCの最弱の座はすでにライバル校North Carolinaに譲った感じすらある。
それよりも問題はMiami-FLの方。先週のFlorida International戦での乱闘の結果十三名が出場停止処分中。ドラフト一巡目候補のS Brandon Meriweather始め先発組で5~6名が出場できない。元々怪我人続出で手薄だったWRからも出場停止が出て追加でDBから補填。だいたいにおいて今年のMiamiは弱い。ろくに点数が取れない試合の連続。乱闘となった試合も最後は35-0だったものの、乱闘が起きた時点=第3Qにやっと二つ目のTDを奪って14-0としたところだった。六戦全敗のマイナー校Florida International相手にですよ。
また地元メディアやコーチの記者会見から出てくるのはどうせDukeなんぞには負けることはないというムードばかり。そりゃねそう思うのもわかりますが、歴史的アップセットが起こるのはこういう実力差を見誤ってネームバリューで勝てるに決まっていると思っているときなんだけどね。
ということで今週末期待の一戦です。もしどういう形ででもMiamiが破れればLarry Coker HCのクビは即座に飛ぶことでしょう。


Rutgars@Pitts。どちらも好成績で、Rutgarsの方はランキング中位まで上げっています。ただ対戦相手のグレードがいまひとつというのもありこれから化けの皮が剥がれるところという見方もできますが。特にRutgarsにとってはこのPitts戦を取れればBig Eastを上二校(全米4位West Virginiaと6位Louisville)と三つどもえに持ち込める大事な試合。過去NCAA Div-IA最弱を争ってきたRutgarsからすれば大変な出世。過去の最弱イメージもありランクではRutgarsが上ですがRutgarsが勝てばアップセットというのが衆目の一致したところ。内実は基本に忠実なフットボールを試合全体を通じてやっているいいチームに仕上がっているようです。QBもミスをしない。RBに好選手。爆発力のあるキックリターナーとよくRutgarsあたりに集まってきた素材でこんなにできるものだというチーム。

最弱Rutgarsを率いて六年目のHC Greg SchianoはMiami-FLでコーディネータを勤めていた時期があり、今シーズン後に不振のMiami-FLへのヘッドコーチ就任がありうる。つまりRutgarsのHCとしては最後のシーズンの可能性高い。現在六戦全勝中ですが、これで九勝まで辿り着けるようなら最優秀監督賞も狙える位置に付けており、投票の印象点の上でもこのPitts戦は大事な試合になります。