St. Louisがあのまま大逆転負けでプレーオフを逃したら確実に歴史に残ったでしょうが、落ち着くところに落ち着いてしまいました。ああいうはらはらはボーナス的楽しみです。
Houston Astrosは最後に息切れ。脱落とほぼ同時にAndy PettitteとRoger Clemensの両者に薬物疑惑が持ち上がってきましたし、Clemensの引退もまた懸かってくるだろうしざわついたオフになりそうです。

Barry Bondsがあと734本塁打まで伸ばしてシーズン終了、来季も現役続行を示唆しています。Hank Aaronの記録まで21本、いよいよMLB対Bondsの最後の決着戦が近づいてきた様子。MLBがBondsをステロイド疑惑で撃ち落とせるか、BondsがMLBの追求を逃げ切ってとにかく数字でトップに立てるか。Bondsのスイングのスピードは見るからに低下したけれどそれでも今年後半はまずまずのペースまで持ち直しているところを見ればステロイドが完全に抜けきって調整した来年のホームランペースは期待できそうに思えます。他のステロイド疑惑選手たちもかなり持ち直してきているし。

実際問題としてはBondsが一切のステロイドを使用していないと信じてるひとはほとんどいないわけで、数字でAaronを抜いても誰もフェアな戦いでAaronを抜いたとは思わないでしょうが。だからと言ってMLBのBonds狙い撃ちで情報リーク、情報操作がフェアとも思えないし。このオフの暗闘をダークな気分で待ちたいです。必ずMLBは仕掛けてきます。


AL MVPはDerek Jeterで決まりですね。最終日までJoe Mauerの首位打者を脅かしたことで二位に終わっても首位打者同格であることをアピールできたし。Minnesota Twinsの後半の猛烈な追い込みでの中地区優勝も印象的でしたけど、MVPの票となるとC Joe Mauerと1B Justin Morneauに票が割れるでしょうから全国区のJeterに勝てるとも思えず。

NL MVPはホームラン打点の二冠王に輝いた新星(関係ないですがAllstarのホームランダービー優勝もした)Ryan Howard (Philadelphia Phillies)か、打撃三冠部門すべてで二位三位につけたAlbert Pujols(St. Louis Cardinals)か。今年もPujolsの数字は文句のない数字ではありますが途中離脱したことや、最後Cardinalsがもたつきまくった印象点もあり、Pujolsとしては特級のシーズンではないとも言え、イメージでHowardの方に有利でしょう。一応最終週までPhilliesはワイルドカード絡んだし。逆に途中離脱しても49本塁打してしまうPujolsの地力は明らかに他の選手から抜きん出ているとも言えますが。