チャンネルサーフィンをしていてInternational Fight Leagueという総合格闘技番組をやっていたのを発見。
見たら日本の選手が出ていたんであとで調べたら新日本プロレスの選手なんですな。日本人離れしたすごい身体してるからただものではない、それにしては名前聞いたこともないと思ったらプロレスの選手ですか。納得。アマレス出身のKazuhiro Hamanaka選手、コンディションはよさそうだったのに短時間でフロントチョークでタップアウト。ちょっとアマレス式のタックル正直過ぎ。アメリカ人選手はレスリングが普及しているせいもあってレスリング出身者でなくてもタックルの受け馴れしているからな。

選手たちは基本的には無名だと思われる選手がほとんど(私が知らないだけかもという可能性も否定しませんが)。先行するUFCやPRIDEと違うのはチーム制になっているところ。なかなか制作的にはうまい設定だと思います。個人名で視聴者を惹き付けるのはなかなか宣伝大変だし、カネや時間かけてそういう宣伝してもその宣伝効果は選手個人の資産になっちゃうんだよね。せっかく持ち上げても将来的に持ち上げた有力選手の離脱などがあった場合団体のダメージが大きい。チーム制でファンに売り込んでおけば離脱のダメージを抑えられる。8チームあり、各チームに五階級の体重別に選手を配置というしくみ。このチーム制+体重別選手配分というパターンはReal Pro Wrestling(プロのアマレスリーグ)でも採用されてました。

放送はPRIDEも放送しているFOX Sports系ですね。前にも書きましたがFOX Sportsは今年は随分PRIDEのダイジェスト番組を積極的に流していたので、こういう別系統の格闘技番組を放送するのはちょっと意外。調べたらこの日が完全な初物、初放映だったようです。

以上の状況証拠からするとFOX Sportsは放映権を獲得しているPRIDEの価値は認めつつも外資(アメリカから見れば)のPRIDEとのビジネスの進展具合にいまひとつ不満で自前の格闘技団体を持ちたがっているというところでしょうか。そしてそれを作ろうとすると割と簡単に人材を確保できるだけの潜在プロ格闘技志望者は国内にいると。8チーム各五名だから40人を短期間で揃えたということだからね。
提供がXBOX360ということはXBOXは知名度のあるPRIDEやUFCを独占コンテンツとして獲得できてないんでしょう。それに代わるとりあえずの独占契約可能な格闘技ソフトの橋頭堡としてこういう新興リーグをサポートしてるんだろうな、という辺りまで推測。