いよいよ始まったW杯。開幕戦から良い試合で楽しいです。
W杯全体をフォローするのはブログの守備範囲外だと思うので米代表関連やアメリカ目線でのウォッチ・感想以外は細かくはフォローしません。日本語のW杯フォローサイトはいくらでもあると思うので。日本は応援してます。


全国紙のUSA Todayに載っていた米代表選手たちのサラリー一覧。驚愕の低サラリーに驚かされます。記事自体はこのW杯での活躍をバネに高額契約を勝ち取るのがサッカー選手のモチベーションという流れの中で米代表国内組のサラリーを一覧にしてるんですが、それだと最高でもLandon Donovanの$900,000=1億円。MLSが低サラリーで運営されているのは分かっているけれどそれにしても最高額でこの程度というのは、そのスキルレベルからすれば驚きの低サラリーとしか言いようがない。

Donovanの場合は十代半ばでBayer Leverkusenに行ったものの出場機会に恵まれず、ホームシックもあってMLSに復帰したという経緯。MLSの顔として生まれ故郷のカリフォルニアでプレーすることを選んでいる。まあDonovanの場合、顔代というかMLSからのサラリー以外にスポンサーからの収入が相当あるわけで、アメリカでのサッカーの地位も考えれば総額としてはまあまあと言うべき。

サラリーリストで一番下なのが私もお気に入り、二月の日本戦でもゴールを決めて踊っていたClint Dempsey(New England Revolution)。なんと年間サラリー$86,488=900万円強。この契約が来シーズン終了まで有効。
あのね~アメリカの所得税はこのレベルの収入だとほぼ40%で、日本の同程度の収入に比べると高いので、税引後で言うと日本の年収700万円台のひとと同じなんだよね。W杯で先発で出ようという選手が日本の普通のオジさんサラリーマンより安い手取りでサッカーしてるっていうのは、いくらアメリカのサッカーの立場が弱いといえさすがに安すぎだろ。感動せざるを得ない安さ。

Dempseyがはっきり「ヨーロッパのビッグクラブに行きたい」このW杯で自分を売り込みたいと言うのも無理もない。どこかの資金力のあるチームがいまのMLSとの契約の違約金を払った上で拾ってくれない限りW杯後、また安サラリーで1シーズン半サッカーするしかないのだから。

なんかあれだね、南米の貧乏チームからの成り上がり狙いの選手たちみたいな話ですよね。