意外なまでに大差。点差以上のGatorsの圧勝。
前半から一方的と言っていい内容でまったくUCLAを寄せ付けず。終わってみれば一方的。

今年のFinal Fourは終盤までの接戦が一つもないままになってしまったのはちょっと残念。
試合内容ではGators x George Masonの試合が一番近かったか。あの試合も後半早々に二桁差がついたけどまた7点差までは詰めたしそれなりにGeroge Masonのパターンでの攻めもいくらかできていたから見所あったけど、今日のUCLAは攻守ともに機能せずだったから。


UCLAはシーズン後半からトーナメント通じて毎試合徹底的に相手の攻めのリズムを抑え込んで試合のペースを確保していたのが序盤からまったく通用せず。
まず看板のディフェンスでは、ペイント内でのNoahからHofordへの短いパスでのバックドアといった単純なパターンに翻弄されてしまったのが痛かった。外からのシューターには戦前の予想通りに貼り付いていたのだけれど、それは十分にGatorsも予想して準備していたということですね。確かにインサイドのプレーヤーの機動力ではGatorsの方が有利でそれを最大限に引き出すプレーを準備してきていたということでしょう。

他方UCLAのオフェンスはNoahのブロックにやられっぱなし。体格で勝っているセンターもポストアップをしない(できない?)からサイズでの優位がまったく役に立っていない。ジャンプ力と腕の長さで背の高さ以上にNoahが高いのはすでに証明済みではありますが、ポストアップの圧力ではやや難があるのは土曜日のGeorge Mason戦でも明らかだったし、それで押し込むようになってからはNoahのショットブロックの勢いが落ちていたのも目撃してるだけにUCLAのフロントコートの工夫のなさが目立つ。試合後半までばしばしブロックを浴びてしまった。
またアウトサイドのディフェンスもFloridaは準決勝よりもずっと思い切ってプレッシャーをかけて走り回り3ポイントショットを十分に打たせない。結果は18%の3ポインター成功率。

完全にFloridaの準備段階での勝ち、戦術勝ち。堂々たる優勝ですね。
ロースコアリングのパターンに持ち込めなかったあとに追いすがる場面に得点力を持ったエース、Go-to-guyがUCLAにいなかったし、ブロックをこわがってのショットミスが多すぎ。何度も引き合いに出してあれですが、George MasonはNoahのショットブロックを避けての高い弧を描いたシュートを前半半ばには決めるようになってそれで差を詰めて行ったわけで、そういう工夫が出てこないところがUCLAのオフェンスの限界だったのでしょう。

しかしまあここまで完全崩壊するとはな>UCLA守備陣 


これでカレッジバスケシーズンは終了。最後の三試合に白熱戦がなかったのはちょっと残念ですが、プレーに学校のカラーが大きく出るのが楽しいですね。
あとはNBAドラフトネタに続くわけですが、そっちはカテゴリとしてはNBAってことにします。

最後に追加。Joakim Noahの父親、Yannick Noahが観戦しに来ていましたが、Most outstanding player当選の息子よりかっこいいオヤジっていうのもすごいなと思いました。いま何歳か知りませんがかっこよすぎ。