なにせサッカーは熱い方が日本中世界中にいるわけなので、私が書かなくてもという気もするのですが、まあ日本の方の予想をしている日本語サイトは腐るほどあるでしょうから、米国代表の見通しの方を日本語でやります。

W杯の公式サイトのアンケート投票でもC組に次いでしんどいグループ第2位に選ばれていますのは米国を含むE組ですね。
シードがイタリア。そこへ米国、チェコ、ガーナ。

抽選前からヨーロッパ勢のPool 3の8チームのうちオランダやチェコが行くグループがきつくなるのは目に見えていたわけですが、E組はそこへFIFAランキング8位の米国まで引き当ててしまい、FIFAランキングで12位以上が3チームという構成になってしまいました。
C組の場合はアルゼンチンという本命が存在するわけですが、E組の場合本命と言えるチームがいない状態でガーナのできいかんでは三戦目まで横一線という可能性さえあるたいへんしんどいグループとなりました。

米国代表は対欧州国代表戦、特に欧州で行われる試合の成績は悪い、という分析が早々に流れていますが、それ自体はあまりたいした意味はないでしょう。米国がサッカー強国としてのばしてきたのは僅かここ5年内外の話で、それ以前の勝敗が特に重要な意味を持つとも思われず。

米代表監督のBruce Arena監督がしばしば語るように、米国サッカーはやっと伝統的サッカー強国に伍する程度には層が厚くなってきた感があります。サッカーの世界的スーパースターに類するスーパーアスリートはまだまだ出てきそうにありませんが(そこはまだ米国内でマイナースポーツなんで)、フィジカルの強さ、耐久力のあるディフェンス陣を揃えているだけにその無骨なゴリ押し的ディフェンスが華麗な本場のサッカーにどれほど通用するものか楽しみであります。
これだけ力の拮抗したグループだとどこが勝つかはまったくわからんですよね。応援のしがいはあり。

尚、グループを抜け出すとその先に待つのはお隣F組。つまり2位でグループ通過だとF組大本命(というか全体での大本命)ブラジルとの対決が濃厚。できればだれもが避けたいところです。1位で通過なら日本かクロアチアとの対戦、ブラジルとは相当差があります。
ということはもしE組のグループ最終戦で「引き分けなら両チームとも通過」という状況の場合でも勝ちにいくチームが出るかもしれません。みすみすブラジルと対戦するためのなあなあ試合というのはちょっと踏ん切りとして難しいところですから。
但し、F組の最終戦はE組最終戦と同日の夜、E組が先に結果決まりますからF組の最終順位知ってどう試合するか決めることはできません。やっぱりなあなあアリかな。


トーナメントの初戦で日米対戦があり得るのもなかなか楽しみ。2月に日米フレンドリーをカリフォルニアでやるらしいですが、アメリカから見ると日本はやりやすいタイプのチームだと思われます。どちらも欧州組なしの対戦らしいのでまあつばぜり合い程度でしょうか。このフレンドリーが17歳の天才Freddy Aduの代表デビュー戦になるかもしれません。