前回、Philadelphia 76ers負け越してるのに地区首位だと揶揄したらいきなりその後勝ち続けてます。同じく前回、名将ったって駒がなきゃダメだねとPat Rileyを引き合いに出したらいきなりHeatのヘッドコーチに復帰してるし、なんか変な展開になっています。
76ersの方はまあ相変わらずという感じですが、Heatの方は注目に値します。

シーズン序盤、Shaquille O'Nealをケガで欠いたまま発進、なにやらもたついていたものの、ここへきてShaqが復帰、と時を同じくしてStan Van Gundyが「家族との時間を大事にしたい」というもう嘘丸出しであろう理由で突如退陣、前コーチであり現社長であるRileyが現場指揮に復帰。

デブになってしまったShaqと美貌の衰えた、というか定年退職のひとのような風貌になってしまったRileyヘッドコーチ。それでも最強センターのShaqと名将Rileyであることには変わりなく、今日あたりはHeatが東の帝王=Detroit Pistonsを倒せるのか、その先のTim Duncan & San Antonio Spursを破ることができるのかが熱い話題です。

ちょっと文章がハイテンションなのは何を隠そう私は大のRileyファンだからなんですね。
LAで勝ちまくっていたころはレイカーズがあまりにもメンバー揃い過ぎで特に好きじゃなかったんですが、Michael Jordanの絶頂期に敵役として何度も何度も斬られまくったNew York Knicks時代あたりからPat Rileyは大好きです。

当時のKnicksというのは後から考えれば当時のKnicksでしか活躍してない選手ばかりの寄せ集めで、Riley退陣Knicks崩壊後はほぼ全員鳴かず飛ばずで、Riley時代にピークを迎えた選手ばかりの集まり。John Starks, Greg Anthony, Charles Oakley, Charles Smith, Anthony Mason。一流半(二流もいたね)の選手ばかりなのを一流にしたてあげ絶頂期JordanのChicago Bullsを向こうに回して名勝負の数々を重ねていたのが名将Rileyヘッドコーチであったということでしょう。おいしいところは最後に全部Jordanが取るんだけど、そこまではもう熱戦に次ぐ熱戦。最高の引き立て役。

その後移ったMiami HeatではAlonzo Mourningを超一流扱いしてチームを編成。せいぜいリーグナンバー3か4ぐらいのセンター(センターとしては致命的にサイズが足りていないのに)Mourningをスーパースター扱いしておだて、ナンバー2に Tim Hardaway(この選手は好きだった)を据えたまではよかったが、それ以下はJamal Mashburn, PJ Brown,, Vashon Leonardなどイマイチっぽい選手を各所にちりばめた布陣で、なんともKnicksの二番煎じっぽい感じ。違いはセンターがKnicks時(Patrick Ewing)より弱く、最強Bullsはすでになく、Bullsの代わりに当時イマイチのKnicks相手にプレーオフ敗退を繰り返してしまったのですが。

Rileyの話で気分がもりあがり昔話に走ってしまいましたが、枯れたPat Rileyがもう一花咲かせられるか興味あるところです。
今回、Shaq, Dwyane Wade, Antoine Walkerと、KnicksやHeatを以前に監督したときよりは明かに個々の駒が揃ってるわけで、駒だけみればLakersの時以来の陣容。どうチームをまとめてくるか注目したいです。