アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

Vince Carterの高校

昨日のDerrick Roseの記事のコメントでVince Carterに言及されていて、突然思い出したことがありました。ずいぶん前のことですがフロリダDaytona International Speedwayに行きました。NASCAR Daytona 500の会場です。全米でIndianapolis Motor Speedwayとともにアメリカのレース場としては知名度双璧の場所であると言えましょう。(後からできたCircuit of The Americasも一度行ってみたいものですが)

でそこまでの市内の道が混んでいてのろのろと公道を進んでいるとまだ真新しい感じの建物がありました。明るい亜熱帯の太陽の下、黄土色のコロニアル風な感じもある建物。そこには大きくVince Carterの名が記されていました。あとから調べたところでは実はそこはCarterの出身高校で、Vinceの寄付金で建てられたアスレチックセンターの建物だったようです。道から見えている学校の建物はちょっとしたホテルか医療センターみたいな感じで、なにこれ、高校?高校だよな?Vince CarterってあのVince Carterのことだよねきっと?というしろもの。
プロスポーツで成功して母校や地元に還元するというのはしばしば聞く話ですが、これはまた豪勢な高校だな、一体いくら寄付したんですか?と下世話なことを思ってしまうようなものでした。予備知識なしにたまたま遭遇してしまったので強く印象に残ってます。

Vinceはなかなかお喋りも気が利いていてオフシーズンにThe Jumpに呼ばれてゲスト出演しているのを何度も見かけています。複眼的にものを見て、自分の経験をうまく伝えてくれて、見ていてあーなるほどと思わせるコメントが多い選手です。今年はAtlanta Hawks所属ですか。息の長い現役生活になってます。あれだけ喋れると引退しても解説で飯は喰っていけるタイプでしょう。

これがDerrick Roseになるとバスケ以外の才能はないタイプですからね。大学入学前のSAT(大学入学のための統一テスト)の成績が全然足りず身代わりの人間にSATを受けさせてやっとD-I校に進んだというぐらいですから、有名NBA選手の中ではたぶん抜群に勉強はできない子だったはず。
ケガをした後は少しおっとりした喋り方になってかわいくなったのですが、昔はなんとも街のクズ出身者丸出しな感じでした。あれぐらいゲットーな感じのNBAのMVPというとAllen IversonとDerrick Roseが双璧ですね。で、なぜかどちらも憎めない。喋りも下手だし、不器用な人生だけど、嘘はない、という感じが個人的には好感度高いです。Iversonは語彙はゲットーなりにお喋り好きなタイプでしたが、Derrick Roseは喋るのがいつまで経っても下手なのがまた良いかなと。

Derrick Rose 50得点キャリアハイ!

Derrick Rose。様々な思い出のある選手です。元ドラフト全体1位指名選手。カレッジ時代John Calipari配下で38勝1敗ニア全勝優勝まであと一歩のところでFinal Four決勝戦で延長戦敗退。Chicago Bulls時代の元NBAリーグMVP。そしてその後の度重なる負傷とシーズン全休。とてつもない運動能力でNBAの一時代を席巻したあのDerrick Roseが、なんと2018年になってこんな試合をやってのけることになるとは。
Minnesta Timberwolvesが128-125でUtah Jazzに競り勝ち。Jimmy Butlerを欠いたメンバーのTimberwolvesをRoseのキャリアハイの50得点、勝負どころでの逆転シュートも決めて支えました。

すっかり過去の人扱いだったRose。Chicago退団後はNew York Knicks、そしてベテラン最低給でCleveland Cavaliers。Cavsからシーズン途中に放出された昨季Minnesotaに旧Bullsの面々が次々集まっていたときはおもしろ半分でRoseも呼べばとか言っていて、実際にRoseも来たもののTimberwolvesはシーズン終盤になっても期待ほど伸びず。若手のスターAndrew WigginsやKarl-Anthony Townsが気合の入らない試合をやっていたのがJimmy Butlerの不満となってトレード放出要求。チームが空中分解の危機に。そんな組織内のドタバタがあっても過去の人のRoseはドラマの登場人物ですらありませんでした。
それが突如この50点劇。試合後のRoseの感極まった泣き顔でのヒーローインタビューはこちらももらい泣きしてしまいそうでした。カレッジで、Bullsでのあのすごい輝きをしていたあの選手が、泣いてる。一時点での高みがあまりに高かっただけに、ベテラン最低給でのジャーニーマン生活は心に負担のかかるものであったのでしょう。

Rose、実はまだ30歳なんですよね。Stephen Curryと同じ歳。イメージではRoseはCurryよりずっと前の時代の選手のイメージですが、本当はまだ老け込む歳ではないはず。コートを切り裂くゴール下へのドライブが膝の故障で消えて、普通の選手になり、消えていってもしかたなかったところからの復活でのこの50点試合ですよ。CurryやKlay Thomsonが50点試合をやるその華やかで幸せなムードとは、まるで違う50点試合ですね。

いつもの手口 CFPランク初回分発表

College Football Playoffランキング初回分が発表になってます。いつも通りの話題作り狙い、およびマイナーカンファレンス排除、通常運転だなあというランクになってます。
1 Alabama 8-0
2 Clemson 8-0
3 LSU 7-1
4 Notre Dame 8-0
5 Michigan 7-1
6 Georgia 7-1
7 Oklahoma 7-1
8 Washington State 7-1
9 Kentucky 7-1
10 Ohio State 7-1
11 Florida 6-2
12 UCF 7-0
13 West Virginia 6-1
14 Penn State 6-2
15 Utah 6-2
16 Iowa 6-2
17 Texas 6-2
18 Mississippi State 5-3
19 Syracuse 6-2
20 Texas A&M 5-3
21 NC State 5-2
22 Boston College 6-2
23 Fresno State 7-1
24 Iowa State 4-3
25 Virginia 6-2

ほぼ毎年のように全勝校より上に1敗校を入れて全勝だからと言って優遇しないというアピールがなされるこのランク。そして次の週に上位の直接対決がある場合はその両校を高めに配置して決戦を煽り、負ける方を思い出的に高いランクにするというのもCFPの常套手段ですね。今回で言うとNo. 3 LSUがそれです。No. 1 Alabamaとの直接が4日後です。ハイペースの点の取り合いになったらAlabamaに敵わないし、LSUのQBにミスが出て大きく差が付く展開になるのでは。
LSUが敗戦して後退したら今度はMichiganかGeorgiaを代わりに上げてNotre Dameファンをやきもきさせると、そんな感じになるんだろうなあと想像します。No. 4のNotre Dameは残り試合がNorthwestern、Florida State、No. 19 Syracuse、USC。独立校なのでカンファレンス優勝戦もない。ランクをあげさせるような誰しもにアピールする強豪は残ってません。だからと言ってNorthwesternもSyracuseもUSCも楽に勝てるかというとそういう相手でもない。勝って評価があまり上がらなさそうな割に難敵という、面倒な残り試合と言えます。そこにCFP委員会に目をつけられたか、No. 4発進。昨年のWisconsinのごとく全勝なのにプレーオフ漏れもあるのかとファンははらはらさせられそうな展開が見込まれます。
昨年のWisconsinもそうでしたが、全勝さえしていれば最後には必ずプレーオフに届くのだと信じてやるしかないんですけどね。

マイナーカンファレンスの雄 全勝UCFは今年もCFP委員会のパージに遭ってNo. 12で発進。それでもメジャーカンファレンス1敗のWest Virginiaより上にランクされたのはまだマシと読むべきなのでしょうか。West Virginiaはなにがそんなに委員会に嫌われたのかちょっと不明です。
No. 9にKentuckyが入っているのは今週末にNo. 6 Georgiaと対戦するのを盛り上げるべく高めに入れておいた措置なのでしょう。LSUが高めのランクにされたのと同じ理由かと。

Cleveland Browns、HC+OCを解任

なぜこんな時期に解任するのかな、というタイミングでNFL Cleveland BrownsのHC Hue Jacksonが解任になってます。オフェンシブコーディネータも同時に解任。昨季まで1勝31敗のNFL最弱状態でも解任せずにとっておいたのもなかなかに理解しがたいBrowns首脳陣の判断でしたが、2勝5敗1分の今季半ばで解任ですか。変なタイミングですし、オーナーの記者会見での解任理由の説明もあんまりはっきりしないです。

まあつまりこれはUrban Meyer狙いなんでしょうね。Brownsと同州内のOhio Stateを率いて重要ポジションに怪我人が出ても毎年Ohio Stateを優勝候補に導いているMeyer。Ohio Stateでの部下のDV事件に絡んで今季冒頭3試合の出場停止処分を受けたMeyer、ADとの不和や処分への不満があったりとされます。その事件発生以前から当ブログではMeyerのNFL転出説は主張してきているところ。カレッジレベルではもうMeyerにとっては証明すべきことはないはず。
NFLシーズンはカレッジシーズンよりもざっと1ヶ月長い。カレッジのコーチを引き抜くならNFLのシーズン終了まで待ってからでは手遅れです。なのでこんな変な時期の首切りというのはカレッジの人材に狙いを定めたと読むのが正しいのでは。Urban Meyerでなくても、他の、例えばClemsonで煮詰まり気味のDabo Swinneyとかへの引き抜き行為が出そうな感じはします。

問題はカレッジでならOhio Stateを辞めても他校から最高の待遇で請われるであろうMeyerを説得できるだけの環境をBrownsが提供できるかどうかです。お金はカレッジのどこよりも高い額を出すことはできるでしょうが、どうにもBrownsのオーナーがそうとうに癖がありそうなのをMeyerがどう考えるか。ドラフト戦術でHCの頭越しの変な指名や、育成の失敗の連続など、BrownsはHCを変えただけではうまくいかないのではと思わせるものが多々あるんですよね。そういうチームをMeyerの立場の人が選ぶかどうかです。

Ty Montgomery反省なし

Green Bay Packers@Los Angeles Ramsの試合終盤に痛恨のキックオフリターンでファンブルをしたPackersのTy Montgomeryが明けた月曜日に記者対応。「瞬間の判断だったし、起こってしまったことはしかたない」と発言。呆れされてくれます。
2分と数秒残りの状態でのキックオフ。終盤のキックオフは誰かがボールを触るまで時計は進まないし、エンドゾーンでのタッチバックならリターナーがエンドゾーンから出るまで時計は進まないのは誰しも知っているべきルール。あの場面でエンドゾーンから走り出すと2ミニッツウォーニング前にプレーできるはずの1プレーの時間を潰してしまうのはキックオフ前からわかっていることで、瞬間の判断ではありません。言い訳がましいのか、本当にそんなこともわからないほどフットボールがわかっていない選手なのか、どちらにしてもプロ失格レベルの話かなと、ちょっとびっくりするような発言でした。

NBA序盤異変

過去のアメスポカレンダーならMLBがシーズンを終了するとNBAのシーズン開始(続いてカレッジバスケ開幕)という流れでした。先日も紹介したとおり昨年からNBAはMLBポストシーズンの最中にシーズン開幕をするようになっており、MLBが閉幕したこの段階で既に各チームが6試合前後を消化済み。

今年も大本命のGolden State Warriorsは好調、7勝1敗と順調なスタートを切ってます(中身を見るとそれ以上なのですが)が、そうでないチームもいます。西カンファレンスの下層にWarriorsの対抗と考えられていたチームが沈んでいるのが目立ちます。カンファレンス15チーム中13位タイに対抗一番手だったはずのHouston RocketsとOklahoma City Thunderが1勝4敗で、またLeBron Jamesの移籍で一気に活気づいたLos Angeles Lakersも2勝5敗と出遅れ。
若手選手とLeBronと1年契約の癖のあるベテランで構成されたLakersは今年は将来の優勝への準備の年だというのは衆目の一致するところですし、チームとしてこなれてくるまでしばらく時間がかかるのもしかたないとは言えるでしょう。この成績でもさほど驚くには当たらない。ただLeBronはご立腹のようで、昨夜の@Minnesota Timberwolves戦で競り負けた後にチームに対してお小言。オフェンシブリバウンドを取られてセカンド・チャンスで失点が多いのと、昨夜は試合終盤にJimmy Butlerに次々3ポインターを喰っての敗戦に「何度も何度も同じミス」と。またLonzo Ballの+-がマイナス44とか。そういえば最近はBallの親父が静かですね。

しかしより問題なのはThunderとRockets、特にRocketsです。たかだか5試合消化、シーズンの1割も消化していない時点ですし、リーグのほぼ半数がプレーオフに到達する仕組みのNBAで慌てる時期ではない。それにしても勝った相手は同じく出足の悪い対Lakers戦のみ。別チームになったLakersよりは昨年からの骨格は残っているRocketsの迫力のなさの方が気になるところ。先週半ばになってエースJames Hardenの大腿負傷が見つかり今夜の試合も欠場予定(2試合連続欠場)ですが、それだけが理由でもなさそう。

ここ数年のNBAではレギュラーシーズンはプレーオフへ向けての調整期間であるかのような割り切りが常識になりかかっている面もあり、年が明けてNFLシーズンも終盤になってスポーツファンの注目を集めることになる時期までにはベテランで固めたRocketsは浮上しているのであろうと思うのですが、それにしてもちょっといかがなものかという成績になってます。

2015-16年シーズンにWarriorsが73勝9敗のNBA記録でレギュラーシーズンを圧倒しながらNBA Finalsで逆転負けで優勝を逃したところから潮目が変わったと感じてます。あの年のFinalsで逆転敗戦したのがレギュラーシーズンに力を使い過ぎたせいとは言い切れない(Draymond Greenの出場停止の方が明らかに問題だったはず)ものの、結果的に勝ちきれなかった、最後の最後の決戦で今ひとつの爆発力がなかったのも事実。レギュラーシーズン終盤に楽々プレーオフシード1位を確保後も史上最多勝利が手の届くところにあったゆえに主力メンバーを休ませられないままプレーオフに突入したということがあったのも事実。
その翌シーズンはKevin Durant加入という大きな動きがあったのでチームのケミストリを上げるべくちゃんとシーズンを戦っていたと思いますが、Durant時代2年目となった昨季2017-18シーズンは完全な手抜き。同じシーズンに東でもLeBronのCleveland Cavaliersも適当に流してレギュラーシーズンを消化東4位でフィニッシュ。レギュラーシーズンは手抜きでも結局はCavsとWarriorsの4年連続Finals対決になりました。レギュラーシーズンにカリカリ試合をするのは優勝を狙うチームのやることではない、という風潮になりかかっていたと思います。
このコンテンダーのレギュラーシーズン軽視の風潮は、現在ビジネス・人気とも絶好調のNBAのほぼ唯一のウィークポイントではないでしょうか。

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