Miami Heatのシード枠調整が結果的には失敗したようです。レギュラーシーズン最終戦でBrooklyn Netsは先発レギュラーを外して試合を捨ててきました。この日の前の段階でもしNetsが敗戦してWashington Wizardsが勝てばシード順が入れ替わってWashingtonが5位、Brooklynが6位となる状況でした。先日Heatのシード枠調整の件を記事に書いたときに指摘したのはレギュラーシーズンで四戦全敗と相性の悪いNetsを避けることができそう、というのが一つの大きな理由だったんですが、結果的にはNetsが二連敗&五戦1勝4敗、Wizardsが最後に四連勝で一気にここの順位がひっくり返って二回戦でHeatがNetsに当たるシード順となってしまいました。シード調整なんてそうそううまくいくもんではないということか。
それともNetsの方が思い切ってHeatとの対戦を望んで順位を下げたのかもしれません。その場合挑戦状を叩きつけたということになりますが。もしそういう意図が少しでもあったならNetsは気合い十分で二回戦でHeatに臨んできそうです。ま、そうは言ってもそれは二回戦に勝ち進んだ場合のみのこと。一回戦の相手はToronto Raptors。TorontoとBrooklynは今季2勝2敗ですが、なぜかTorontoの地元マスコミ論調が悲観的なのが目に付きます。確かにシーズン後半戦だけを取り出せばNetsは好成績なわけですがそこまで悲観的にならなくても。
対するHeatの方はLeBron Jamesを二戦連続で休ませての最終戦となりました。今季で退団確定的なJames Jonesに記念先発をさせるなど余裕の対応でのホームでのレギュラーシーズン最終戦を終えました。James JonesはBig 3結成時以前から在籍するほぼベテラン最低給の選手で初年度こそ3ポインターのスペシャリストとして貢献したもののRay Allen, Shane Battierが加入した後は窓際へ。但しBig 3結成初期にHeatが焦って契約延長したときの条件がJones側の選手オプションで契約複数回延長可能な内容だったため今年まで残った選手。Heatがチャンピオンになってからは安いサラリーでFAの好選手が次々契約してくれるようになったためJonesは余り物になってしまった選手ですね。Big 3結成当時にサラリーキャップがいっぱいいっぱいで3人以外はろくな選手が獲れない(Mike Millerぐらい)と言われた当時の選手です。短いようで長かったBig 3結成以来の四年間の歴史を違うアングルからちらっと思い出させるようなJames Jonesの晩年キャリアです。