アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

Yankees補強の噂

松井秀喜の長期離脱が確定。シェフィールドもすでに離脱しているのもありYankeesの外野手が足りなくなってきて、またぞろ大型補強の噂が飛び交ってます。Yankeesではよくある話。

マスコミが早速挙げている候補は復活Ken Griffy Jr. (Cincinnati Reds)と元YankeesのAlfonso Soriano (Washingto Nationals)。

Griffyはつい一昨日故障者リスト(DL)から復帰していきなりサヨナラホーマーで華々しく帰ってきたところ。ここ何年も怪我がちだけに怪我の穴埋めには微妙な選択ではあるけれど派手好きなYankeesのことなにがあるかわからない。一時期Redsで不良債権化していたころにもYankeesへの移籍が噂されていた。
知名度と飛距離の魅力ではこれ以上の人材はまあいない。それに左打ち=ご存知ライトスタンドまでが近いYankees Stadiumとはベストフィット。
但し現在好調のRedsがGriffyを軽量級のトレード相手で出すかどうか。Redsにしてもたまには勝つシーズンもないと地元ファンが離れてしまう。せっかくの好調に水を差すようなトレードには経営的にも消極的になる可能性あり。
かといって高い交換要員を出せるほど今年のYanksは選手が足りていない。P "Big Unit" Randy Johnsonが沈んでいるのもあり先発ピッチャーも欲しいぐらいなわけだし。

Big UnitといえばGriffyとはSeattle Marinersでの元チームメート。二人が揃っていたころプレーオフ1回戦でYankees相手に0勝2敗から三連勝して勝ったシリーズがなつかしい。あのときは燃える試合の連続だったよなあ。Randyが"Welcome to Jungle"に乗ってリリーフに出てきたときなんてもうしびれまくりでしたが。
もしこの二人が揃ってYankeesになっちゃうということになったらなにやら寂しいような歴史を感じるような。


Alfonso Sorianoは三年前にA-Rodを獲得したときに放出した選手ですがNYファンの人気あり。Yankees在籍当時は弾けるような強打の二塁手として売っていたわけですが、今年から外野。このオフシーズンに移籍したNationalsで外野へのコンバートを申し付けられて、拒否してオープン戦出場拒否したりかなりもめた挙げ句いやいや外野やってます。
シーズン前の急なコンバートだったせいでファンタジーゲームでは二塁手扱いになっているところもあるようで、二塁手として最高のファンタジーポイントを叩きだしていたりします。

そんなこんなでNationalsともめた事情もあって長期的に保有するのをNationalが望まない可能性もあり放出には障害の少ない可能性もあります。ただ守備力は疑問。まあ元々シェフィールドや松井の代役ですから守備力が高い必要などないと言えばそうですが。
二塁手もできるSoriano、コーチ陣も気心の知れているYanksにとってはいい採用になる可能性があります。個人的にはこの選手好きですね。Nationalsは昨年の躍進が幻のように勝率三割台で走っていますので年俸の高いSorianoを切って節約、Yanksから若手有望株を採ることで手を打つ可能性も高いです。


ついでなんで松井の連続出場記録が切れた件。
この怪我以前になんか妙に連続出場をもてはやす記事にはちょっと違和感があったですね。史上最長のCal Ripkenの連続出場っていうのはその大半が全試合全イニング出場だったし当然のように守備もやっていた。現在連続出場で現役トップのMiguel Tejadaも守備の負担も多いSSでの出場でそのほとんどをこなしているんですね。

「一般のプロアスリート並以上に体力やコンディショニングに優れているから全試合出場しても平気」というのが結果として連続出場記録として残るのが本来なのに対して、松井選手のは最初から記録狙いっていう感じが強かったのが違和感の元。これは本人というより周りの取り上げ方の問題なんでしょうが。
小さい故障の話が頻繁に漏れてきていたところからして上記の本来の条件を満たしてないのに無理しているというイメージがありましたね。

本人にとっては記録が切れたのは残念なんでしょうがもう切れちゃったんですから復帰後はコンディショニングにより力をいれてベストパフォーマンスのために定期的に休みをとる方がいいように思えます。
Yankeesは厳しいチームだから。元々外様の日本人選手は成績を残さないと簡単に批判対象になってしうわけだし。まさすがに今年はこの怪我、後半に復帰して成績が低空飛行になっても即座には責任は問われないでしょうが来年以降は許してもらえないから。
記録という意味では不幸であったかもしれないけれど、連続出場の重荷が取れてより活躍できる可能性もあるわけで、未来志向で明るく復帰してもらいたいものです。

Marcus Vick ミニキャンプ以降の評判

Miami地元の記者の評でおもしろいのがあって、Marcus VickはNFLで成功するためには背が足りないし、性格的なリスクもあるしDolphinsはVickを将来の戦力として重要視しない方がいい、というもの。

このおっちゃん(記者)のおもしろいところはMarcusと兄のMichaelが同じ背であることを無視して語ってることですねぇ。どちらも公称6 feetちょうど。体重もほぼ同じで顔はぜんぜん似てないけど体躯としてはほぼ同じ。Marcusの背でNFLでの成功が無理ならMichaelもダメってことなんだけどね?

ただしこのおっちゃんの擁護をすれば、確かにテレビで見てるとMichaelの方がずっと背が高く見える。丸顔のMarcusとシャープな顔立ちの兄貴という部分が大きいか。この兄弟が同じ背格好だと知ったときは正直かなりびっくりした。それぐらいイメージではMarcusが小さく見える。
まあアメリカの公称身長なんてのはアテにならない代物でNFLでもスカウトコンバインのときに正確に身体測定するのはひとつの大事な行事。よくサバを読んでるのがバレたりしますがね。

MLSの変容の予感 北米サッカーの牽引車になれるか

Toronto FC。MLSが米国外に拡張した初めてのチームなわけですが、前回も書いた通りチームがカナダ人中心に作られることになるという点で特異なものになります。
MLSでは外国人選手に制限枠があり、いままでは各チーム米国人選手を中心に構成されてきたのですが、新チームToronoto FCでは「外国人=カナダ人以外」という新しい解釈で、チームの大部分はカナダ人で占められなくてはならないルールとなりました。

これはかなりの新味で、例えばNBAがToronoto Raptorsを創設しても、中身の選手はほぼ全員アメリカ人選手。地元のカナダ人からすれば外人。MLBのBlue Jaysにしてもそう。場所が地元であるという以外の部分ではほぼ他国の選手たちなんですよね。これでは入れ込みにくかった。
(さすがにNHLだとカナダ人選手の割合は高まりますが、これはビジターでやってくるアメリカのチームにもカナダ人がいっぱいいるわけで)

それが今度のToronto FCでは地元カナダの選手がほとんどとなりカナダのために戦う。これけっこういいマーケティングセンスだと思います。売る側としてはナショナリズムに訴えやすい。カナダは隣の大国アメリカへの秘めたるアンチの気持ちは強い国でもあり、Torontoにとっては実質上すべての試合がカナダ対アメリカになるわけで、おもしろいところを突いたことになると思う。オラがチームに仕立てられるかどうかが重要。


それとは別にTorontoと同様の外国人ルールの特例を既存のChivas USAが求めてくるのではないかという楽しみもでてきました。
Los Angelesに拠点はあるものの、オーナーがメキシコ人でファン層もモロにメキシコ移民に焦点を当てているチーム。メキシコ移民が全米で最も多い都市。メキシコの人気サッカーチームの弟分チームとして設立されて、いままでもフレーバーこそメキシコ風だったChivas USAですが、中身は他のチームと同じ構成で米国人にメキシコ人数名。
それがTorontoに適用された外国人ルールがChivasにも適用されて選手もメキシコ人ばっかりになればいっそうカラーがはっきりするし、本国の兄貴分チームからの人材てこ入れで現在MLSリーグ最弱からも這い上がってくるかもしれない。なによりもファンにとって入れ込みやすい。
そういうのってMLSの試合にメリハリがついていいと思うんですよね。

そうなればカナダと合わせてMLSが国内リーグから南北へ拡大した北米リーグに変容していくことになる。ただチームが国外にあるのとは違う、いままでのアメスポにはなかったサッカー独自の発展というのかな。
押し進めて移民社会のアメリカの特色を生かして例えば中南米移民の街Miamiに南米フレーバーのチームなんてのも将来的には楽しい。以前MiamiにあったMLSのチーム(Miami Fusion)が失敗したのはサッカー好きのラテン人口の取り込みに失敗したのが最大の原因だったし。

そういえば最近発表になった人口調査によればアメリカでの人口でヒスパニック人口がつに黒人人口を追い抜きました。白人の次に多いのは既にヒスパニックなのですね。そしてその増え続けるヒスパニックはサッカーに熱い。これはもうMLSとしてはビジネスチャンス。


もうひとつの視点としてToronto FCがカナダ代表チームを強化することになる可能性について触れておきます。
元々MLSの外国人制限は若い米国人選手にプロレベルの活躍の場を与えるためだったわけでそれは11年の歴史ですでに効果を表しているところ。同様の効果がカナダで起きるならばカナダの代表チームが強化されることになることが期待されます。
カナダはざっと人口でアメリカの1/10。アメリカにMLSが10~12チーム存在した程度の効果はTorontoのみでも可能。かも。

CONCACAF(北中米カリブ)のW杯予選見てもわかりますが、現状アメリカとメキシコの二チームがこの地区では完全に他を引き離していて、その他の三位以下はかなり世界に劣っている。
例えば今大会に最終予選三位で出場するCosta Ricaはホーム&アウェイの予選で強いだけ。平地での対戦では強豪にはまったく及ばない。あそこは首都が高地で他国のチームが行くとチームの力量が変わらなくても高地の薄い空気にやられて息切れ→終盤大量失点というパターン多々(これはメキシコシティも同じ条件ですが、メキシコは平地でやっても強いからね)。その利点でホーム&アウェイでの予選では強いだけ。

CONCACAFは今大会3.5枠が与えられていたんですが、それは米墨二強が前大会で活躍したおかげ。今後安定的に4枠を目指すには米墨に続く国の強化が重要で、地域の大国であるカナダ代表が強化されるならそれは北米サッカーの発展にとってはいいことなんですね。

と言ったもろもろの期待を感じさせるToronto FCの発足でした。あと1チームどこになるのかな。

Toronto FC発進

MLSの来季2007シーズンのリーグ拡張(エクスパンション)の2チームのうち1チームが決定。事前予想で最有力とされていたToronto。出資はToronto Maple Leafs (NHL), Toronoto Raptors (NBA)と同オーナー。ロゴも発表されていますがなかなかシンプルでかっこいい。赤を基調、後述しますがカナダの国旗の赤なんでしょうね。

おもしろいのは外国人ルールに関しての取り決め。
アメスポでは外国人の所属に関する制限がないものがほとんどですが、MLSは先日も紹介したコスト抑制策の一環としてチームごとの外国人選手数の制限を設けています。
で通常は外国人=アメリカ人以外として扱うわけですが、新生Torontoに関してはカナダ人以外=外国人とすることになったのが新味。
その意味するところはまずTorontoは米国人選手を中心にチームを構成することが不可能であること。逆にカナダ人選手なら無制限に保有できるということ。米加以外の第三国国籍の選手に関しては他のチームと同じ待遇。

つまりTorontoはカナダ代表チームをそっくりそのまま再現することが可能ということなんですよね。なにせカナダ国内には他にMLSチームがないんだから。そうでなくてもカナダの若い選手により高いレベルでのプレーの機会が与えられることになり、代表チームの強化にもなる。MLSの設立時のひとつの目的であった国内プレーヤー(=米を念頭)の育成の場を提供というポリシーがカナダの地でこういう形で機能するとすればそれはいいことのように思います。

カナダサッカー協会のカナダ代表プールを見てみると現在のカナダ代表レベルの選手たちはUSL(アメリカの二部リーグ)に所属するカナダのチームに若干名所属、あとは欧州各国に散らばっている感じ。EPLのチームの名前もちらほら見えますね。
MLS所属ではHouston DynamoストライカーのDwayne De Rosario。De Rosarioはこの4月に始まったMLSシーズンで5試合に登場、3得点4アシストと米代表に選出されたFW Brian Chingに次ぐHoustonの得点の核になっており、Chingが今週からすでに米代表キャンプに合流しているため今週末からW杯終了までHoustonのエース代行が期待される立場の選手。Torontoとしては来年開幕時点のメインキャラとしてぜひ欲しい選手でしょう。
Houston DynamoにはAdrian Seriouxという攻撃的なベテランディフェンスマンも所属。
最終的に初の米国外MLSチームがどんな陣容になるのか興味のあるところです。


チーム名はToronto FCで確定した模様。少し前は次のうちからファン投票も加味して決定するという話だったんですが。Toronto Nationals, Inter Toronto FC, Toronto Reds, Toronto FC or the Toronto Northmen.
Interってパクるのはもう既にReal Salt Lakeで使われたネタだし止めとけという感じ。上記のカナダ代表を集められるという利点を強調、オールカナダ的な味付けを求めればNationalsか。Toronto FCというのもシンプルでいいとは思いますが。
チームにかならずニックネームがついているというのはアメスポの文化だったわけですが、非アメスポな独自の文化を地道に進もうというMLSですしニックネームはなくてもいいように思います。

Ricky Williams、CFLでプレーしたい意向

Miami Dolphins RB Ricky Williamsの2006-07シーズン全戦が出場停止処分が確定して、Dolphinsに戻ってくるのは2007年の夏のキャンプからという状況なんですが、それまでの期間を利用してCanadian Football League(CFL)でプレーしたいという本人の意向が表沙汰になってます。現在権利を所有するDolphinsの許可待ちの段階。

許可の出た場合の行き先はToronto Argonauts。
またしてもArgosかよ、という感じで名前が出て参りましたね。先日もDolphinsがドラフト後にMarcus Vickを採る決定をするまで行き先に名乗りを上げていたのがこのArgos。カナダ最大の都市にしてMLBとNBAのフランチャイズが存在。米東海岸からも近くアメリカ人が行ったとしても不便が少ないのは確か。

Dolphinsからすればすでにフットボール選手としては曲がり角年齢に届いているのに、ここで丸一年以上Rickyを遊ばせておいて錆びさせていいのかという点と、CFLで怪我しておじゃんになったらどうすんの、という点を天秤にかけている段階。

またArgosのGMはRickyが来た場合、チーム独自のドラッグテストを実施する予定と宣言しています。CFLにはリーグとしてのドラッグテストの規定がないのですがなぜかチーム独自でやると言ってる。この辺がさっぱりわからない。ArgosはRickyに来て欲しいのか来て欲しくないのかがよくわからない。
話題性のあるRickyをとりたいのは確かだけど、そこでCFLの規定があるというのならともかくわざわざ独自テストを実施するぞといきなり宣言するのはどうなの?という感じ。Ricky来なくなると思うんですが。

元々NFLのドラッグ規定違反(4回目)で出場停止を受けているRicky Williamsですが、実際のところ引っかかっているのは習慣性が強い危険なハードドラッグや筋肉増強剤ステロイドではなくレゲエな大麻喫煙というのがもっぱらの評判。確か使用目的の大麻少量保有ってカナダだと取り締まり対象にならなかったはず。

もうひとつCFLにウォームアップに行くとして問題は、CFLはルール上パス偏重なのでRBが行ってもあまり走る機会がないんですよね。
この機会にほとんど知られていないCFLのルールをしゃべると、CFLのルールの最大の違いは3ダウン制であること。アメリカの通常のルールだと4ダウン。3ダウンで10ヤード前進しないと相手に攻撃権が移ってしまうので要は攻撃2プレーで10ヤードづつ進まないと攻撃終わりで、従ってパスプレーばっかりになる。
こういうところですからRBは2nd & shortのときしか確実な出番がない。またはほぼ常時パスディフェンスになっている相手の虚を突いて使われるような感じ。あとはひたすらパスプロテクションばかりになりかねない。つまりはアメリカの普通のフットボールでいうとFBみたいな役目になっちゃうんですね。

まあ体をあっために行くだけなんだから忙しくない方がいいのかもしれないですが。あと考慮すべきはCFLはシーズン後半になると激寒の試合が増えてくるんで怪我の確率は高くなる。Argos自身はToronto Skydomeを本拠にしてるので寒くはないですが、下は人工芝。あまりいい条件ではない。

ということでなにやら話題先行ばかりが得意のToronto Argonautsも採る気があまりなく、実現しない確率高いと予想しておくことにします。

O.J. Mayo追跡2 K-State or D-League

またO.J. Mayoの話です。前回までの話はこちら
地元の強豪校Cincinnatiへの進学が前コーチBob Hugginsの事実上の解任で頓挫し、その後はまったく進学候補の学校名を挙げなくなったクレバーなMayoくんですが、それだけにさまざまな憶測が乱れ飛んでいます。

まずBob Hugginsの再就職先であるKansas Stateへの進学の可能性。
元々Hugginsとは親交があり、一説には心酔しているとも言われます。K-Stateはバスケでは弱小校。Hugginsはこの弱小校に新しい常勝チームを土台から作ろうとしているところ。MayoのようなAll-Americanの選手が行くと言えば学校上げて大歓迎、初年度からがしがし使ってもらえることも確定的。もちろん高校の同僚で親友のWalkerも問題なく同時に受け入れられるでしょうしコンビを継続することになるでしょう。

ちなみにその同僚Bill Walkerは今シーズン平均21.7得点、ジュニア(=日本の高校二年相当)の全米トップ10に選出されました。これはMayo始めAll-American 1st~3rdチームに選ばれた3名は除いて10人。シニア=最上級生が卒業して抜ける来シーズンにはMayoとともにAll-American候補の選手というわけです。
まあO.J. Mayoの場合は昨年度日本の高校一年相当時にもAll-Americanに選出されていて、つまり下級生として二年連続All-Americanに選ばれている抜群の実績、怪我でもなければ三年連続All-Americanというまれに見る栄誉は手の届く範囲内ということです。

K-Stateの所属カンファレンスは六大カンファレンスのひとつであるBig XII。今年NCAAトーナメントで2位シードだったTexas, 、名将 "General" Bob Knightコーチ率いるTexas Tech, Missouri, Oklahomaといったところがバスケでは有力校。大学最高峰のBig EastやACCからは一歩グレードが下と見なされるでしょうがその次の全米二番手グループと言えるカンファレンスで、K-Stateからみれば対戦相手の質的には問題なしカンファレンスで勝ちこめばそのまま全米でも上位と見なされるレベルです。逆にBig EastやACCのように厚いカンファレンス内の強豪校たちに包囲されて前進を阻まれるほどのレベルの高さでもない、実にお手頃な感じ。
数年前に元Indianaの名監督だったBob Knightが就任して以来いきなりTexas Techが勝ちだし、一躍カンファレンス内の有力校と目されるようになったように、名将Hugginsコーチ+MayoでK-StateがBig XIIの優勝争いに絡んで全米に名を売る可能性は期待できるわけです。


もうひとつ一部から有力視されている進路がD-League入り。NBAの下部組織である選手養成用のリーグで、NBAが指名したもののロースター入りできなかった選手やドラフト漏れした選手などがNBAデビューを目指してせめぎあうマイナーリーグ。ルールは完全にNBAルール準拠でNBAへの即戦力を育てているというか補充選手を保留しているという感じの場。田臥勇太の所属しているAlbaquerque Thunderbirdもここのチーム。

NBAの昨年の規定変更で高校生が直接NBAドラフトにエントリーすることができなくなったのですが、下部組織であるD-Leagueへの加入はその規定外で、高校生が大学に進学しない場合の受け皿になることができる仕組みになっています。少なくとも現時点では。
現時点ではと断るのは大学に進学できない出来の悪い高校生の迂回先になる可能性があり(=最初から大学を目指さず勉強しないやつが出る。教育上よろしくないというタテマエから)遠からぬ将来にD-Leagueも高校からの直接の選手を受け入れるのを止める可能性があるから。

Mayoの場合はその手の問題からは学力的にも問題のない選手(と報道されている。それにしても高校生にとって自分の成績が世間に晒されるのはあんまり気分のいいものではないでしょうが)ではありますが、どうせNBAの規定を満たすためだけの一年しかカレッジでプレーしない可能性がかなりあり、とすれば下で述べる巨大な利点が存在するだけにD-League行きもありえなくないというのがD-League入りを予想する向きの論拠。

但しこの場合の問題はMayoご執心の同僚Walkerと同じチームに入れる保証がないという点。
またより根本的に重要なことは、D-Leagueは世間への露出は低い(ゼロに近い)のに、こと個々の選手のレベルでは大学レベルより遥かに上であること。チームワークがどうとかよりもNBAを目指して全員がしゃかりきになって目立とうとするリーグであるためMayoが行ったとしても出場機会が保証されないし、いくらAll-Americanの精鋭とは言え4歳以上も経験の違う実力派たちと競う切磋琢磨の場で活躍機会が実力で確保できるかどうかも怪しい。
という理由で私はD-League行きはないと思っているのですが。

一年だけだとしてもカレッジに行くほうが露出度では圧倒的に有利。カレッジの試合は大量にTVに載るし特にK-Stateのような学校に行くとなるとTVもクローズアップしやすい。March Madnessまで辿り着けば知名度でも一気に全米レベルへ到達。D-Leagueでは基本的にTV放送皆無に近くまさに実力だけでドラフト前に評判を高めて這い上がらないといけない。
またD-LeagueはNBAの直属なのでプライベートな細かい素行の問題などが事前にNBA側に漏れやすいと推定でき、つまらないことでドラフトでの評価を下げやすいという問題もある。

他方、D-League行きの最大メリットは、マイナーリーグとはいえプロ選手なので「堂々靴屋と巨額契約をしてもよい!」という点ですね。
大学選手はどんなスター選手であろうと一切の金銭メリットを受けることができないし、事細かくNCAAからチェックを受ける立場になります。フットボールではUSCがいま危機ですがまったく同じようにこまかーいところまで見られる。
Mayoにとってはちょうど頃合いもいいのはアディダス(リーボックを合併取得)とナイキの二大勢力がせめぎあっている今、青田買い合戦でナイキとアディダスによるMayo争奪戦が起こる可能性があるんですな。Kobe, Shaq, Iverson, Garnettといった既存のスター選手はすでにベテランとなって若い層へのアピール力が落ちており、ナイキもアディダスも次世代のスター選手はいくらでも欲しいところ。特にMayoの場合まずまずハンサムと言える顔立ちであり、現時点で人気実力話題性でNBAナンバーワンなのに残念フケ顔のLebron Jamesを駆逐する可能性があるのも魅力。

この辺はまだ高校二年であるMayoの場合一年先の話なので業界の様子やオファーされる金額とを見比べて大学かD-Leagueかということになると思います。
まあウォッチする側としては大変興味深い対象でもありますね。
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