Kobe対LeBronという以前ならNBAでもプレミア級の試合が昨夜ありました。結果はCleveland Cavaliersが勝って連敗を6でストップ。これでCavaliersは20勝20敗の五割に戻しました。Los Angeles Lakersは12勝28敗とさらに沈んでます。東の五割チーム対西のブービー14位の試合が全国放送です。成績から見ればいただけないカードとも言えますが、試合自体は決して悪い試合ではなかったのです。序盤からCavaliers新加入J.R. Smithが当たっていてBig 3=LeBron James, Kyrie Irving, Kevin Loveとともにバランス良く数字を伸ばして快勝。Lakersの方も序盤Kobe Bryantがチームプレーに徹してアシスト多発となかなかおもしろい試合ではあったので楽しめはしました。
Lakersの問題はもう救えないところにきているのでいいとして、Clevelandの方はHCの首を獲れという話が色々出ているのがどうなんでしょうか。曰く試合中にHCの指示を無視する選手が出ている、前戦の@Phoenix戦の第4QにKevin Loveがクオーター通してベンチに据え置かれたのはなにかの懲罰か不信か、云々。試合中に解説のReggie Millerが指摘していたのはそういうチーム内の不協和音を黙らせることができるのはLeBronだけなのだがLeBronは沈黙している、というもの。この状態での沈黙は暗に噂に同意しているという風にとられるということかと。なるほど。
LeBronが短期契約ゆえにClevelandは悠長なチーム作りができないという根本条件があります。それでムリをしてこのオフにKevin Loveを獲ってきたわけですが、それに対して新HCの採用ではNBAでの指揮の経験のないイスラエルでコーチをしていたDavid Blatt。今すぐ勝たなくてはいけないチームを作るのにNBAでの経験がないHCというのはそもそもミスマッチでしょう。それで勝っていれば(例えばLeBronの前任地MiamiでのHC Erik Spoelstraのように)不評であっても指導内容も選手との関係も徐々に立て直していけるでしょうが五割で低迷ですからね。勝てないこととLeBronの沈黙やら先日も指摘したLeBronの熱意にも疑問符が付く様々な状況。大人ですから口にはださないもののLeBronにHCへの不信があったとしたらどういうやり方がCavsに残っているのか。Blattを切るのか。切ってどうするのか。切らずともプレーオフに焦点を合わせてくるであろうLeBronがスパートをかければ勝てるのか。
勝っていなくても目が離せないところはスターってことでもあるんでしょうが。
同夜には英国ロンドンでのNew York Knicks対Milwaukee Bucks戦もありました。こちらはKnicksが連敗継続 。Bucksに良いようにやられて完敗。シーズン冒頭はPhiladelphia 76ersの全敗記録がどこまで伸びるかなんていう話題もあったのに、その76ersにまで抜かれてNBA最悪の5勝36敗まで落ちてきました。英国での露出を狙って開催しているこの試合でボロボロKnicksがボロボロで負ける。この試合に合わせてなのかどうかCarmelo AnthonyもAmar'e Stoudemireも戦列復帰したんですが結果に影響を与えられず、あまり良いNBAの宣伝にはならなかったようです。Carmelo自身は25得点で面目は果たしたか。Carmeloがハリー英国王子を表敬訪問するシーンがニュースとして何度も流れていましたが、Melo自身がこれまた問題シーズンの真っ最中でなにやら間が悪いような。こんなどん底のKnicksの、さらに直前まで欠場選手であるCarmeloを王室への表敬訪問に使わなくてはならないという。まあロンドン興業はよくやってますから一年ぐらいそんな試合もあるさ、とも言えますが。
Cavs, Lakers, Knicks、さらにOklahoma City ThunderといったNBAを盛り上げてきたチームが揃って冴えない今季。CavaliersやThunderはまだプレーオフで復活、シード下位から荒らしまくる可能性が残りますが、なにやら残念な感じもしますね。時代の端境期ですか。でもCavsなんかは次世代のエース候補であるIrvingもいるわけですし端境とか言っている場合じゃないか。