アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

MLB開幕

MLB開幕して一週間。日本球界がWBC優勝を起爆剤にして好調なスタートを切ったのとはちょっとムードが異なり、なんというかいつも通りの開幕。

日米とも野球人気が長期低落傾向というのはよく言われる話ですが、アメリカでは底堅い人気があるというのが実感。(日本は住んでないのでよくわからない)
あれだけの試合数(各チーム162試合、ホームでの主催試合で81試合)をこなすメジャープロスポーツは他にない(主催試合数でMLBを超えるスポーツはひとつありますがそれはまた別の機会に)わけで、一試合ごとの重要度があれだけ低いにもかかわらず観客を動員できるところに地力があると感じるんですがいかがでしょうか。

それに加えマイナーリーグでもこれまた少なからぬ観客動員力を持つチームが全米に存在する(平均一万人以上動員を毎年コンスタントに出すチームが6球団ほど)底堅さ。シーズン前に全戦全席(8000席)sold outというシングルAのチームさえ存在します。そういう勢いでお客が入れば、元々マイナーリーグの選手のサラリーは猛烈に安いorMLB球団持ちですからかなり儲かる商売。
また昨年から増えた大学野球の放送(昨季NHLのストライキのあおりであいた放送枠の穴埋めで登場)が宣伝もほとんどしないのにあっさりNHL並の視聴率を出してしまうあたりに野球を見る人の幅の広さ厚みを感じるんですね。

WBCも平日昼間という不利な時間帯でのケーブル局の放送にも関わらず予想以上の視聴率。アメリカが出なければ視聴率的に惨敗が予想された決勝もまずまずの数字が出ました。二次リーグでのUSA x Mexico戦などはESPN2での今年のすべての番組中最高(MLBのディビジョンシリーズ中継を除くとESPN2チャンネル史上第三位でもある)の視聴率を記録するなどベースボール人気の底堅さを示しています。

NFLドラフト予習

4/29-30の両日にわたってNFLドラフト開催。

そろそろ報道各社のモックドラフト(ドラフトのシミュレーション)が無料公開になってきています。(カレッジフットシーズン終了後の早い段階では有料)
一覧で見やすいのはここ。簡単な選手解説と個人の成績へのリンクがついているところならこっち。写真付きならこっち。その他[NFL Mock Draft 2006]で検索すれば大量にサイトがヒットしますので研究にお役立てください。他にESPN, Yahoo Sports, The Sporting Newsなどが大手。すべて英語ですが。

BCS優勝戦で三連覇を目指したUSCを大熱戦の末破ったTexasの大黒柱=QB Vince Youngは試合の直後のころこそ舞い上がったメディアに「NFLドラフトではRB Reggie Bush(USC)と全体の一位指名を争うか」なんて言われていましたが、予想通りここへきて各社の予想では5~7位ぐらい指名に落ち着いてきたようです。NFLの各チームのディフェンス陣は選ばれたエリートばかりの猛烈な速さなわけで、いくらYoungが速いと言っても巨漢で初速にいまひとつ難あり+ステップで相手をかわせるタイプではない直線的ランナーなので評価はこの程度でも十分高いと思われます。肩は強いのはまちがいないとしてもピンポイントの精度を求められるNFLのQBとしては不安あり。

有望選手はドラフト会場(例年はMadison Square Garden、今年はRadio City Music Hall=ロックフェラーセンターに近いNew Yorkの中心部。ラインダンスレビューなんかを普段やってるところ)に集まって指名されるとステージに上がって報道陣向けポーズを取る訳ですが、Vince Youngはたぶん来場する選手の中では一番最後の指名になるんじゃないですかね。QBとしてはMatt Leinartの後塵を拝するのは確定的、場合によってはJeff Cutler(弱小校Vanderbuiltをもり立てた)以下の可能性も完全否定はしづらい。

全体一位指名はもう完全に鉄板でUSC Reggie Bush。これは議論の余地なし。Houston Texansが指名権。チーム構成から言えばラインの選手の方が合ってるのかもしれませんが、Bushをみすみす取らないことはあり得ない。

一番各社の予想で評価の幅があるのがLB A.J. Hawk(Ohio State)。Ohio Stateの堅いディフェンスの要としてカレッジファンにはおなじみの選手。OLB(outside linebacker)が欲しいチームにとっては魅力的な選択。

一昨年のカレッジ最優秀選手賞=QB Matt Leinart(USC)はQBとしては文句なし。二位指名権をもつNew Orleans SaintsがQBの需要が低いと見込まれるため三位のTennessee Titansが指名するという予想はまあ順当でしょう。Titansの主戦QBを長年勤めたSteve McNairがそろそろ選手生活の終わりということでもありベストフィット。
もし横入りがあるとすればOakland RaidersがNew Orleansのドラフト権の譲渡を狙ってトレードを敢行、Titansの順がくる前にLeinartを二位指名強奪という可能性はあるかも。Oaklandのオーナーはワンマンで有名なひとなのでトップダウンで取れとなったら実現する。

名前が見えない大学時代のスターとしてはVirginia Tech QB Marcus Vickですかね。Atlanta FalconsのMicheal Vickの弟でプレースタイルも似ている走れるQB。体格もほぼ同じ(でも顔は似てない。Michealの方が男前)で、素材としては申し分ないんですがなにせ素行不良の履歴が長過ぎる。結局昨季終了後、Virgina Techから追放されて(転校は可能だったけれど)のドラフトエントリー。

最近の「素行不良でも素材最高」の選手といえばOhio Stateが全米制覇したときの一年生(当時)RB Maurice Clarettがいますけど、これはギャンブル失敗の例。一試合も出場できないままで退団、現在強盗の容疑で係争中。
逆に成功例だと現New England PatriotsのRB Corey Dillon。粗悪な環境で育ち、本人もドラッグディーラーだった時代があった選手。当時弱小だったCincinnati Bengalsが素材としては文句なしの一巡目上位指名素材だったDillonを二巡目で指名して成功。素行不良の話もまったく出ないで順調にキャリアを重ねています。

QBというのはサラリーの最低補償額が高いので各チームとも使い物にならない選手を取ることに消極的になる傾向があり、Marcus VickのQBとしての指名は下位でも苦しいかと。以前にも書きましたがWRとしての指名でならどこか取ってくれそうな気もします。
特にWR/QB Antwaan Randle Elをフリーエージェントで失ったPittsburgh Steelersなんかにはベストフィットかと思われます。

World Cup 2006 アメリカでの本戦放送

少なくとも今年のワールドカップは米国内でも全戦放送。

おもしろいのは契約内容で「アメリカでの英語放送」の権利はABC/ESPN/ESPN2グループの購入で$100 million(今回と次回南ア大会コミ)なのに対して「アメリカでのスペイン語放送」の権利を購入したUnivison(普段はメキシコのサッカーを流してたりするスペイン語放送局)はなんと$325 million(同じく今回と次回と二大会分で)払ってるんですね!びっくり。

そりゃあ確かにこの国ではサッカーに狂っている人口ではヒスパニックが強い(実際米国内でサッカー番組で最高視聴率を記録するのはMLSでも米国代表の試合でもなくメキシコ国内リーグのスペイン語放送)のでしょうが、Univisionって放送がない地域もけっこうあるのに三倍以上放映権料払いますか!


ABC連合の英語放送の方は全戦生中継とともに毎夜二時間のワールドカップのハイライト番組を組む(ESPN2)という熱の入れよう。米代表の世界ランクも上がっていることもあってかなり期待している様子が伺われます。まあ6月っていうのはMLB以外あまりスポーツイベントがない時期なのでちょうどいいのでしょうが。
トーナメント含めて地上波では12試合中継の予定ですが、一次リーグの米代表の試合は1試合が地上波、2試合がケーブル放送。初戦のチェコ戦はESPN2、イタリアとの試合が地上波=ABC、最後のガーナ戦がESPNで、となっています。日本的常識では自国の本戦の試合がケーブルで放送というのは違和感あるでしょうが、まあこんなものでしょう。

過去のW杯に比較して熱が入っているのは大手スポーツ系列としては唯一のライバルであるFox Sportsが昨年Fox Soccer Channel(FSC)を立ち上げたのと無関係ではないでしょう。ABC/ESPN連合が取らなければFox Sportsが放映権を取ったであろうから。
業界シェアトップ企業のマーケティングの定石としては2位にけっして隙を与えないこと、2位が伸ばそうとしているところに正面から対応商品を持つこと。スポーツ放送の雄がそれを素直に実践しているということでしょう。サッカーがこれからアメリカでブレイクすると予想しているからではないと思う。

また前回の日韓W杯ではアメリカ向けのチケットかなり余ったらしいですが、今回のドイツW杯のアメリカ向けは早々に完売したし、地道に米国内のサッカー人気は固まってきている様子が伺えます。ただまだメインストリームには遠い部分=移民中心(ヒスパニック&欧州移民)での堅いファン層ではありますが。

代表決定前最後の腕試し Jamaica戦メンバー発表

これが本戦ロースター23名が指名される前の最後のテストマッチ。
国内組を18名招集。このうちJohnson、Donovan、Dempsey、Twellman、Zavagninが事実上確定。それ以外の12名が当落線上(残り1名は引退記念招集。後述)。

当落線上の中ではMF Pat Noonan(New England Revolution)とMF Pablo Mastroeni(Colorado Rapid)個人的にはぜひ入れたい人材かと思うんですがどうでしょうか。特にNoonanは国内リーグで切れのいいプレーをコンスタントに続けている選手。Twellmanと同じチームでコンビネーションもいい。本戦で化ける可能性があると思う。先発にオススメしたい。

あとは日韓W杯でもメンバーだったベテラン勢、Hejduk、Pope、Wolffあたりが有望なんでしょうが、個人的にはHejdukは精度が悪いからレベルの上がった昨今の米代表にはもう要らないような。一昔前だとHejdukの積極的なオーバーラップは攻撃のアクセントになったんだけど、いまはあの動きできる選手が増えたから。

一方、先日のドイツ戦で先発したものの冴えなかったFW Brian Chingをまた招集してるんだけど本戦招集の可能性あるのかなあ。Wolffも入れるとFWはすでに4名(McBride、Johnson、Twellman、Wolff)となるからChingの入り込む余地は少ないと判断できるのだけどWolffをかわして4人目の可能性あるのか。
ただアジア系を差別してないってことをアピールするために最終選考に残しているんでしょうか。それとも国内ファン向け(Chingを外すと移転したばかりのHouston Dyanamoからの代表招集ゼロになる)政策でしょうか。よくわからない。Wolffはトップ下もできるという意味でDonovanが欠場となった場合にいて欲しい選手でもあるし、Twellmanとのツートップでも昨年来何度かテストしてうまく行ってるし、Wolffに有利な材料多し。

GK Tony Meolaが招集されているのが異色。今回で代表引退らしく(と言ってもここ数年は重要な試合には呼ばれていない)、今回出場して100cap目を獲得の予定。本戦ロースターに残る可能性ゼロのMeolaを呼ぶあたりもうBruce Arenaの頭の中では本戦メンバーは固まっているものと思われます。

Tony Meolaは米国W杯のときはちょんまげ姿で主戦GKとして活躍、その秋にはNFLのNew York Jetsにキック力を買われて加入、試合ではキックオフを勤める(といってもプレシーズンだけの話題作りではありましたが)などアメリカにしては珍しく「目立つサッカー選手」「一般のひとが知ってるサッカー選手」だったんですが、その後ちょんまげを切ってしまってからはただの地味なひとになってしまったりしました。

また個人的に希望していたFW Jeff Cunningham、招集かからず落選決定。残念。Real Madrid相手のベルナウ杯戦で唯一効果的だった選手だったのに。どうしてもあと一点欲しいときに突っ込ませる一芸最速選手。こういう選手が代表にいていいのに。

gregoden.com

先日、高校のオールスター戦関連で書いた7 footer Greg Oden選手。検索して気づいたのですがすでにgregoden.comとかgregodenonline.comとかのサイトが出来てるんですね。
自分の将来を見込んで自分で押さえてるのかよ、すでにスターになった気分かよ。と思ったらどうも全然関係ない人が青田買いでドメインを押さえちゃってるようでもある。

どうなっているのか真相はわからないけど高校時代の記事にたくさんリンクしていたのでそれなりにはおもしろかったですが、どうもダメな日は高校生相手にしてもダメだったようでスター選手には違いないものの超高校生選手というわけでもないらしい。Ohio Stateでチームのサポートをどう固めるか次第で来季いきなり爆発するかどうか変わってきそうですね。

いまのOhio Stateのコーチ=Thad Mattaは全国的にはまだまだ知名度あがっていないですが、私は彼がXavierのコーチのころから試合はかなりの数見ています。相手との戦術駆け引き対応に長けたコーチ。ただXavierのころもそうですがあまり長身センターを擁したチームでの経験はないのでOdenのためにプレー構成をがらっと変えることになるかも。

いずれにせよ来季はOhio Stateは要注目ですね。

Gatorsかぁ

意外なまでに大差。点差以上のGatorsの圧勝。
前半から一方的と言っていい内容でまったくUCLAを寄せ付けず。終わってみれば一方的。

今年のFinal Fourは終盤までの接戦が一つもないままになってしまったのはちょっと残念。
試合内容ではGators x George Masonの試合が一番近かったか。あの試合も後半早々に二桁差がついたけどまた7点差までは詰めたしそれなりにGeroge Masonのパターンでの攻めもいくらかできていたから見所あったけど、今日のUCLAは攻守ともに機能せずだったから。


UCLAはシーズン後半からトーナメント通じて毎試合徹底的に相手の攻めのリズムを抑え込んで試合のペースを確保していたのが序盤からまったく通用せず。
まず看板のディフェンスでは、ペイント内でのNoahからHofordへの短いパスでのバックドアといった単純なパターンに翻弄されてしまったのが痛かった。外からのシューターには戦前の予想通りに貼り付いていたのだけれど、それは十分にGatorsも予想して準備していたということですね。確かにインサイドのプレーヤーの機動力ではGatorsの方が有利でそれを最大限に引き出すプレーを準備してきていたということでしょう。

他方UCLAのオフェンスはNoahのブロックにやられっぱなし。体格で勝っているセンターもポストアップをしない(できない?)からサイズでの優位がまったく役に立っていない。ジャンプ力と腕の長さで背の高さ以上にNoahが高いのはすでに証明済みではありますが、ポストアップの圧力ではやや難があるのは土曜日のGeorge Mason戦でも明らかだったし、それで押し込むようになってからはNoahのショットブロックの勢いが落ちていたのも目撃してるだけにUCLAのフロントコートの工夫のなさが目立つ。試合後半までばしばしブロックを浴びてしまった。
またアウトサイドのディフェンスもFloridaは準決勝よりもずっと思い切ってプレッシャーをかけて走り回り3ポイントショットを十分に打たせない。結果は18%の3ポインター成功率。

完全にFloridaの準備段階での勝ち、戦術勝ち。堂々たる優勝ですね。
ロースコアリングのパターンに持ち込めなかったあとに追いすがる場面に得点力を持ったエース、Go-to-guyがUCLAにいなかったし、ブロックをこわがってのショットミスが多すぎ。何度も引き合いに出してあれですが、George MasonはNoahのショットブロックを避けての高い弧を描いたシュートを前半半ばには決めるようになってそれで差を詰めて行ったわけで、そういう工夫が出てこないところがUCLAのオフェンスの限界だったのでしょう。

しかしまあここまで完全崩壊するとはな>UCLA守備陣 


これでカレッジバスケシーズンは終了。最後の三試合に白熱戦がなかったのはちょっと残念ですが、プレーに学校のカラーが大きく出るのが楽しいですね。
あとはNBAドラフトネタに続くわけですが、そっちはカテゴリとしてはNBAってことにします。

最後に追加。Joakim Noahの父親、Yannick Noahが観戦しに来ていましたが、Most outstanding player当選の息子よりかっこいいオヤジっていうのもすごいなと思いました。いま何歳か知りませんがかっこよすぎ。
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