アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

Kevin Everettの回復に見る母校のアシスト

Buffalo BillsのTE Kevin EverettがNFLの開幕週9/9に頸椎損傷でフィールド上でまったく動けなくなった事故がありました。事故から数日後あたりの医師団のコメントからはベストで車いす生活、高い確率で全身不随という推測がなされていました。その辺りの経過がよくまとまったビデオがありましたのでリンク。

事故から11日目となる木曜日に発表されたところではEverettの回復は上にリンクした情報より一気に回復が早まりなんと数週間以内に起立・歩行とも可能であるというところまで来ています。数日前までの報道からすると驚くべき回復と見通しの改善と言える事態。
これが実現した裏にあったのがEverettの母校、University of Miamiの医学部が研究している神経外科の技術、特に全身/半身不随への研究の成果によってだったというお話。

ちょうどこの日は木曜夜のカレッジフットボールの放送の日で20位 Texas A&M@Miami (FL)の試合があり、この試合放送の途中でもこの件を大きく取り上げていました。ビデオにあったような体温を下げる処置その他過去には一般に行われていなかった研究の実践が今回みごとに成果を示した事例となったようです。その辺の報道後、すでに多数のNFLチームが「実際にウチのチームでそれが起こった場合」を想定してMiamiの医学部に連絡をしてきているそうです。今回不幸な事故ではあったもののこういうニュースネタになる目立つ事例が成功裡に推移していることもありUniversit of Miamiの研究の成果は広く全米の、または全世界の医療機関や一般へ向けて知られることになるのでしょうね。

Miami大というのはフットボールの強豪ゆえ大きな大学と思われがち(ほとんどの強豪校がそうですから)ですが、実際はメジャーカンファレンス所属校としては最も小さい部類に入る学校で、その小型校の医学部が先端の医療技術を有しているというのは意外でもあり、やはり専門性が評価されるアメリカらしいなと思いました。

Kevin EverettはMiami大出身ですから母校の医学部が彼のこれからの一生を救った事例ともなります。Miami在籍当時は毎年期待されながら今ひとつ爆発する機会もないままだったのですがそのポテンシャルを買われてNFL三巡目で指名された選手。Buffalo Billsでもスペシャルチームでのプレーで怪我をしたことで判るように芽が出ないままでしたが、こういうことで人々の記憶に残る選手になりました。
選手としてのNFL復帰は絶望でしょうが、いつかBillsの、またMiami Hurricanesのフィールドに歩いて帰って来ることを期待しています。

気がついたら

以前書いたMLSのプレーオフ争いの大事な試合が終わってました。それも劇的な顛末で。
でも私、まったく忘れてました。

9/15(Sat)に行われたColumbus Crew@Kansas City Wizards戦。試合開始前の時点でCrewの方は勝点28でプレーオフ圏外の9位、KCの方は33点で圏内。但しこの試合に勝てばColumbusは対KCのプレーオフ争いで同点となった場合にKCに優先するアドバンテージを獲得するという重要な試合。
試合のログを見るとなんとColumbusは93分まで2-1で勝っていた。そこからロスタイムの間に2点を失っての大逆転負けで2-3、プレーオフ圏への望みが一気に断たれた劇的試合だったようです。

問題は...これ試合があったの土曜日なんだよね。この季節の土曜日はカレッジフットボールが何十試合も行われていて、放送も昼から夜まで次々にされる。それをカバーするスポーツニュースにMLSが出る隙間なんてこれっぽちもないから、私のようなMLSを追っている人間ですら気づかないうちにこの試合は埋もれてしまっていたのです。劇的逆転どころか試合結果すら報道される隙もない。
サッカーというスポーツの特性から言ってこれほどの大逆転が起こるのは稀で、それもプレーオフ争いという面白い状況での試合だったのに、それでも見たひとはコアなファンばかりで一般には結果すら知られない。もったいないとも思いますが、アメスポの豊かさのあらわれとも言えますね...

女子W杯 WNT一回戦一位通過

(ミスで書いたものが消えました。気を取り直して)

朝方のESPNで生放送しているサッカー女子W杯。時間帯が普段朝のSports Center(ESPNの人気スポーツニュース番組)をやってる時間帯なのでついついチャンネルを合わせてしまう傾向。これけっこう各家庭でやってそうで、この妙な時間帯にもかかわらずひょっとしたらまずまず視聴率があがっていたりするのではないでしょうか。数字はそのうちしらべておきます。

さて米女子代表は一回戦の最終戦、ナイジェリアとの試合でしたが開始1分で先制で快勝。内容もなにをしたいのかが見ていてもよくわかるきっちりしたゲームメイク。これでグループを一位通過、二回戦初戦でのドイツ(=前大会優勝&今回も米国とともに本命)を避けることができました。

米代表は前の試合では空きスペースへの走り込みができない場面の多い少々問題のある試合内容だったんですが今日は大きく改善されていて、男子の試合と比較しても恥ずかしくないサッカーだったと思います(もちろんスピードは違いますけど)。

米女子代表の試合というのは米国内ではかなり頻繁に放送されていて僕はかなり見馴れているのですけれど、いまの状態はかなりいいように見受けますね。ただほとんどサブを使わないままで一回戦三戦を戦いぬくことになったのがこれからどう影響してくるか。今日の試合も台風の影響でざーざー降りの中の試合、疲労が蓄積してくるとどうなんでしょう。まあ他のチームも米代表よりも層が厚いということもないのではないかとは想像しますが。
二回戦の相手は女子サッカー界のベストFW Kelly Smith擁するイングランド。この辺りまで来ると女子とは言えいいサッカーが見られそうで期待。

遅れましたがカレッジフット第三週

Notre Dameの負けっぷりのすごさ(Michigan相手に38-0)もすごいですがこの内容でもヘッドコーチCharlie Weis解任がまったく話題に上らないのもすごいですね。確かにカレッジコーチとしては最高給の上長期契約ですからここで解任ではいくらNotre Dameとは言えお金の面では大変でしょうが、これが前任の黒人コーチだったらどうだったでしょうか。
なんでも来週の対Michigan State戦に「備えないで」練習再開したそうです。キャンプのように各ポジションのポジション争いや基礎練習からやるとか。確かに酷いミスタックルとかも多かったですが。せっかくですから今シーズンは記録的な負けっぷりを期待したいところです。


さて先週末のベストマッチは(先週時点で)9位Louisville@Kentuckyの同州内ライバル対決。ライバルというにはここ数年Louisvilleが圧倒しています。今年も全米制覇も狙おうというLouisvilleがQB Brian Brohm率いるハイパワーオフェンスを率いての登場、下馬評圧倒有利。先週はDiv I-Aの最下位近い評価のMiddle Tennesseeを相手に点を取られ過ぎたものの、取る方は相変わらずの絶好調。今週はKentuckyのディフェンスがどれだけBrohmから巨大WR Mario Urrutiaその他へのパス効率を落とせるか(完封は不可能)というのが焦点。

Louisvilleディフェンスは先週に続いて冴えず結局40失点。オフェンスは最後4分残りでTDを押し込んで34-33と逆転したものの、Kentuckyは最後のドライブをからがらつないでいきます。残り39秒でボールはフィールドほぼ中央。そこでKentuckyに痛恨のミス、選手がプレーデッドとなった後にLouisvilleの選手を突き飛ばして15ヤード罰退。時間もなくタイムアウトの残りもなくまさに痛恨の無意味な反則で自陣側へ後退。と次のプレーが左ライン際へのパスが通って独走、57ヤードTD逆転39-34。ここがゲームのキモのプレー。絶望的なファウル罰退とそれに続く目の覚めるようなロングパス、このカタルシス。
地元スタンドもKentuckyのサイドラインも大騒ぎ。そりゃあそうでしょう。バスケでは全米有数の超優良校ですがフットボールは正直SECの下位常連校、それがTop10のライバル校をこのどんでん返しで引きづり下ろしたのですから。

ただ問題はこの大騒ぎでコーチ陣も混乱、なんとPATで1点キックに行ってしまうのです。40-34、6点差。これではもしLouisvilleがTDして通常にキックすればLouisvilleに逆転のチャンスが残ってしまう。こんな1点は無意味で、絶対に2点PATにいかなければならない場面なのに誰も指示してないという、Kentucky側の狼狽ぶりが出た。
残り29秒でLouisville、QB Brian Brohmの最上級生としての全米制覇の夢がシーズン僅か三週目にして消えるかどうかの瀬戸際の最後のドライブです。ひとつパスを決めてフィールドほぼ中央までもってきて残り5秒、一発勝負のヘイルメリー。まずまずの距離はでましたがはたき落とされてゲームセット。最後まで競り合っての好ゲーム。Kentuckyの方は30年ぶりにTop10チームに勝利。

好ゲームとはいえLouisvilleのスケジュールの軽さとKentuckyの今後の成績が冴えないであろう(SECの好チームとの多数の対戦)影響を考えるとこの一敗でLouisvilleの全米制覇の可能性は消えたと言って差し支えないです。この残酷さこそがカレッジフットボールの魅力ですね。どの週のどのゲームが全米制覇争い全体を変えてしまうかわからない。(なのでプレーオフ制大反対、と話は続くわけです)

まだまだシーズンは長いです。2008年のNFLドラフトでQBとしてはピカイチと評判のQB Brian Brohmですが破れたものの今日も安定度は十分に感じられ、Big East制覇最右翼と言っていいと思います。

Michigan危機

Notre Dame@Michiganは今週末だったのですね。もう一週間先と勘違いしていました。ということは伝統を誇る両校の一方は開幕三連敗が確定、昨シーズン末から数えればどちらかが五連敗確定というわけですね。それぞれ翌週はNotre DameがMichigan State、Michiganは12位Penn Stateが予定されており、特にMichiganの方は屈辱の六連敗も視野に入れての一戦になります。ここまで人気の両校がぼろぼろですと逆に盛り上がりますね。
同時にあまりにもMichiganが情けないと開幕戦のAppalachian Stateの快勝の価値がさがっちゃいますが。

昨シーズンにBig XIIの強豪、Colorado Buffaloesが開幕戦でやはりI-AA校に敗戦、そのままずるずると開幕六連敗を喫し「史上最強の六戦全敗チーム」などと呼ばれてましたが、Michiganもそのコースにハマるか。Coloradoの場合、Boise Stateから招聘した新ヘッドコーチの下でのことだったので解雇騒ぎには発展しませんでしたが、Michiganの場合はここ数年ライバルのOhio Stateにも負け続け、ボウルでも勝てないというのが続いているLLoyd Carrのクビはかなり危ういと言えるでしょう。去年Ohio Stateに負けるまではあれほどの勢いだったのがまるで嘘のようですね。

ちなみに昨年Coloradoに勝った下位ディビジョンであるI-AAのMontana Stateは、その翌週さらにその下のディビジョンのチームに破れています。Big XIIの学校に勝ってDivision IIのチームに負けるという上り下がりだったのですが、今年の開幕週のシンデレラチームのAppalachian Stateも二週目にやはり下位のDivision IIのLenoir-Rhyneをホームで迎え撃つというスケジュールになっていました。結果はMontana Stateの轍を踏むことなく48-7で快勝しています。

面白かったのはLenoir-Rhyneが話題に昇るたびどこのチャンネルでも必ずLeAnn Rimes(アメリカの若手人気カントリーシンガー)とひっかけたオヤジギャグにしていたことで、私も読めませんでしたが米人にもやはり読めない&馴染みのない学校名だったんですね。

同時進行する二つのWorld Cup

実は私はラグビーが好きです。ラグビー部に所属したりもしてました。
アメリカに来て以来ラグビーをTVで見る機会なんていうのはずっとなかったのですが、近年の猛烈な多チャンネル化で最近はいろんなものが見れるようになりまして、特に今年はラグビー番組が増えました。もちろんW杯年なんだからでしょう。
ラグビーだけじゃなくてハーリング、ゲールフット、オーストラリアンルールフット、クリケットあたりも近年は見られるようになってそれぞれ面白いです。オージーボウルは日本でも見ていたのであれですが、意外にもハーリングが面白いんですよね。道具立てなどはアメリカでアマチュアレベルでまずまず盛んといえるラクロスを思わせますが、ハーリングの方が全然スピード感もダイナミックさ激しさも上でこれはまったく別物、何試合も見てしまいました。

で現在ラグビーワールドカップが開催中で見てるわけです。ホント便利になりましたね。各国からの移民が多く存在するというアメリカの特殊事情もありましょうがラグビーのW杯でこれだけ米代表以外の放送も盛りだくさんなのは驚きです。先日はジャパンの初戦(対オーストラリア91-3)を見ました。最終スコアこそボロボロですが試合内容は体格的な大きな差の中よくがんばったのではないでしょうか。(まあラグビーというのはゲームの性質上、簡単に虐殺的なスコアの差になりがちではありますが)
さらにナミビア対アイルランド(17-32)なんてカードも見ましたがナミビア強いですよ。伝統国のアイルランドの圧勝が予想されていた試合が緊迫の展開に。びっくりですね。ラグビーの世界は世界レベルの強豪は5-6カ国ほど、それになんとか食いついていける範囲のチームがまた5-6カ国ほど、という感じだったと思いますが、いままで認知外だったナミビアあたりがああいうラグビーをやってのけられるとなるとバリエーションが増えて観戦の楽しみが増えるかと思われます。

でアメリカ代表もこのラグビーW杯に出ていまして、米代表の壮行試合というのが二週間ほど前シカゴで行われていました。ヨーロッパのクラブチャンピオンであるMunsterを迎えての試合(ESPN2で全国放送)だったんですが、見た所米代表、悪くなかったと思います。Munsterはシーズン前の調整不足の時期とは言え現役欧州チャンピオンチームにあれだけできるなら(6-10で敗戦)W杯でもそこそこやれるのでは?と思えました。

米代表の初戦の相手はイングランドで、イングランドはラグビー伝統国ではありますが現在いまいち不調でもあり、この試合期待してました。期待に違わぬ頑張りで体格的にも才能レベルでも劣っているのが如実に見える中健闘、接戦で中盤まで持ちこたえました。
ただどう見ても「なあ。米代表、マジで選手がルールわかってないだろ?」っていうペナルティが多すぎでボールを多数失い、途中からは一方的になり敗戦。それでも最後の10分に初トライをあげるなど最後まで粘り28-10の敗戦は立派なものでしょう。

ラグビーはアメリカでは相当にマイナーですし高校大学レベルでの正式種目ですらないので競技人口は薄く、競技経験年数もまったく足りていないと思いますが、それでも伝統国相手にこれだけできてしまうのかと驚かされました。アメリカ国内のラグビー向きの資質の運動選手は基本的には全員アメリカンフットボールに行ってるはずで、その引退選手などが選手の供給源なのに。
最近は米国内の競技人口も大きく増えているらしいし、ラグビーの大学選手権(非正式種目ですが)も大学専門チャンネルが再放送でよく流しています。ということは制作費安くてそこそこ視聴率があがってるということでしょう。TVに載る機会が増えてフットボールを辞めた運動能力の高い選手たちがもっともっと流れ込んで来るようになれば遠からずいい線行くんじゃないでしょうか。男子サッカーと違って世界の壁も厚くないしね。
そんなこんなもラグビーW杯はまだまだ大きくスポーツニュースで取り上げらることのないレベルの認知度。本国で好きだった移民なんか(含私)が主に見てる感じですね。中堅スポーツチャンネルのVersusなどで放送されています。


さて同時に進行している女子のサッカーW杯。
こちらはスポーツ放送最大手のESPN系が大量放送しています。中国開催で米時間だと生中継が午前四時とかからの放送なのであまり普段の番組編制に影響与えないから都合がいいという面もあるでしょうが、大量に放送されてます。扱いはこちらの方がラグビーよりはるかに大きいでしょう。女子サッカー米代表は優勝候補だけど、ラグビーは予選突破できれば上出来という予想だし、サッカーとラグビーなのですから現在の力関係からは当然のことと思います。

時間的に視聴率のあがりにくい今回の女子W杯の放送がどの程度健闘するのかはわかりませんが、女子プロサッカーリーグの再開が計画されている今ですから、米女子代表としては是が非でも新リーグの広告塔としても優勝飾りたいところなんでしょう。

以前の女子プロリーグ=WUSAは米女子代表がアメリカ開催の1999年女子W杯で優勝(この時は米国内で女子サッカーブームになった)した後に設立、優勝チームメンバーをスターにして2001年にスタートしましたが三シーズンで経営立ち行かなくなり、2003年に消滅しています。消滅後僅か四年後ですがこの間にTV局の猛烈な多チャンネル化がすすんだこともあり以前よりは経営環境はいいようです。


アメスポの風景におけるチームスポーツの序列・放映量からするとサッカーはすでにアイスホッケーをしのいでいるように見受けます。NHLという金看板がほぼ放送のすべてと言えるアイスホッケーに対して男女・各国・クラブ/代表とサッカーはバラエティが多いから。ただ見てる層も国別その他で細分化が激しく、米国内のサッカーファンがこぞって見るという番組に欠けるのも事実でそれが目立たない理由でもあります。W杯だけですね、サッカーファンがすべて見るコンテンツって。実際昨年のドイツW杯は好視聴率をあげていました。
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