Sunday Night BaseballはESPNのMLBの定時放送のひとつです。基本的に日曜日の試合は三連戦の最終日で移動にかかることもあり、またファンも月曜日に備える面もあるのでデーゲームである場合が多いのですがこの全国放送用に毎週一試合東部時間午後8時試合開始の試合が設定されます。今週はNew York Yankees@ Boston Red Sox戦。ESPNが勝手にカードを選べるならばこの伝統の一戦が一番確実に視聴者の興味を惹けるカードでしょう。サッカーの方を見ていたのであまりよく見ていなかったのですが点がたくさんはいる派手な試合でおもしろかったようです。
その裏番組としてFOX Sports 1でサッカーMLSの試合をやっていたんですが、そちらのカードはSeattle Sounders@New York City FC戦。場所はYankees Stadium。Yankeesの本拠地を間借りする形で今季から参入したNYCFC。
内野にサッカー用の臨時芝を張って(置いて?)試合をやってるわけです。NYCFCにはYankeesも出資しており、これでYankees Stadiumの稼働率も上がるわけですからその面では経営効率は良いのでしょう。ただサッカーをやるにはとにかく狭いのが困りもの。縦も横も狭く、おかげでピッチ上どこでもすぐに人が密集しちゃうという、明かに他とは違うサッカーになってます。別の言い方をすると余裕を持ってボールを持つことはまったくできないためボールの足離れが速いという意味では動きが活発な試合になる傾向が強くなっています。MLSというかアメリカサッカー全般にボールをこねこね持ちすぎなのがこれで少しは改善のきっかけとなったら良いのになんて思います。
この日は後半だけ見たんですけれど両チームともに好機を多数演出して良い試合で大変楽しめました。Soundersが立て続けに好ゴールを決めて3-1で快勝。毎度言いますがSeattleの2トップ=Clint DempseyとObafemi MartinsはMLS史上最高のコンビとなっています。今日もいい絡みからの好機そしてゴールを生んでいるしサッカーの良さをMLSで見ることのできるコンビですね。Martinsはナイジェリア代表で二年前からSoundersに加入しているんですけど、これは掘り出し物でした。獲ったときにはまったく話題にもならなかったのに。Dempseyとの相性も抜群。
対するNYCFCの方は途中出場となったDavid Villaも良いところを見せたりと観客を喜ばせる試合になってました。問題はNYCFCはこれで9戦して1勝と勝ててないところ。東カンファレンス10チームの9位。下には例の試合消化の遅れているMontreal Impactがいるだけです。今季のMLSの仕組みでは東の10チーム中6チームがプレーオフに進める(多すぎるという批判は当然あって良いです)のでこれから徐々にポイントを上げていけば良いわけですが。