アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

Bakerマジックは不発も楽しいNFL最終日

NFLのレギュラーシーズンが終了。最終日のスケジュールはNFLらしく工夫のこらされたスケジュールでプレーオフの枠争いで関連するチームの試合は同時刻に開催。うまいことやるなあとその運営能力の高さを感じないではいられません。
1PMからの試合ではAFCの一回戦回避争いとなったNew England PatriotsとHouston Texansがそれぞれ試合。結果は無風でどちらも勝って11勝6敗。シーズン開幕戦での直接対決で勝利していたNew EnglandがAFC2位シードを確保して一回戦回避。Houstonはシード3位で次週は後述のSunday Nightを制したIndianapolis Coltsを迎えることに。Houstonは対Patriots戦を含めて開幕3連敗だったのを立て直しての11勝は大いに評価されるべきシーズン。ワイルドカード週を突破してPatriotsとの再戦にたどり着けるか。

4PMからの放送枠ではAFC北の優勝争いとなったPittsburgh SteelersとBaltimore Ravensがそれぞれ試合、激戦となりました。Steelersがリリーフキッカーの活躍で接戦をしぶとくものにして先に試合を終了。Ravensが敗戦すれば逆転地区優勝でプレーオフ到達。Cleveland Browns@Baltimore Ravensの試合をスタジアムのTVモニタでファンも選手も観戦する展開へ。

Brownsよく粘りました。過去2年間で1勝しかできなかったNFL史上最悪のチームがここまで来たかという感慨すら覚える最終戦。プレーオフのかかったRavensを相手に、意地以外の意味のない試合を諦めずに追い続け第4Q半ば過ぎの11点差を、最後2点差でボールを奪い返すところまできました。新人QB Baker Mayfieldがカレッジ時代にさんざんやってきた終盤の大逆転Bakerマジックのお時間です。Oklahoma時代の窮地からの脱出逆転劇はカレッジファンにはお馴染みのもの。そのBakerマジックがプロ一年目の最終戦で炸裂するかもというワクワクの展開となったわけです。
結果は殺到するRavensディフェンスをBrownsオフェンスラインが支えきれず時間のないプレーが続いてBrownsは前に進めず、Bakerマジックは不発。あれだけRavensが前のめりのディフェンスになっていたので横にボールを散らしたらBrownsが勝てたんじゃないかな、タイムアウトも残っていたので立て直すチャンスもあったはずなのにとBrownsのオフェンスコールに不満が残りますが、それでもシーズン開幕時からよくここまで来たなという最終戦でした。
Ravensの方はシーズン途中でこれも新人のLamar JacksonにQBをすげ替えてのプレーオフ進出に。

第三部となる夜のSunday Night FootballはIndianapolis Colts@Tennessee Titans戦。勝った方がプレーオフ進出。なのですが、なんともしこの試合が引き分けに終わると、既に試合を終えているPittsburgh Steelersが両チームを逆転してプレーオフ進出ということになっての試合。これは僅差の試合での延長戦期待です。結果はエースQBを負傷で欠いているTitansを、復活Andrew LuckのColtsが余裕のオフェンスで勝利。ColtsがAFC最後の枠をゲットしてます。
Andrew Luck、当ブログでは本当はケガが発表されているよりももっとひどいのではないのかと何度も憶測記事を書きました。昨季を全休。Coltsは今季スタートダッシュに失敗、1勝5敗から盛り返してのプレーオフ到達です。この日のColtsオフェンスはオフェンスラインが完璧でTitansがまったくQB Luckに迫れない。こんな完全シャットアウトの試合ができるものなんだなと感心するような試合ぶりでした。
ColtsはHouston Texansでのワイルドカードへ。Texans、Coltsともにシーズン序盤大きく負け越したところからシーズンを反転させてのプレーオフ登場ということになります。

Nick SabanブチギレもAlabamaが逃げ切って決勝へ

カレッジフットボールプレーオフ準決勝2試合が行われ、ClemsonとAlabamaが勝ってまたもこの2校の激突がプレーオフで実現です。
ClemsonはNotre Dameを寄せ付けず30−3快勝。
Alabamaはスタートダッシュで28−0としたものの、Oklahomaが食い下がり、Alabamaのボーンヘッドな反則が嵩んでつけ入る隙を提供、最少11点差まで詰め寄られましたが結果は動かず45−34。

試合放送中に紹介されていたのですが、Nick Saban指揮下のチームが21点差を付けた試合で敗戦をしたのは過去1試合しかなかったとのこと。その試合見てました。AlabamaがCam Newton率いるAuburnを24−0とリードしながらCamのスーパーカムバックで大逆転勝ちした試合ですね。そのシーズンは文句なしでNewtonがハイズマン賞を獲得したわけですが、今年のハイズマン賞受賞者のKyler Murray率いるOklahomaもリードされてからなんとか味を出して追いかけたんですが、ハイズマン次点だったTua Tagovailoaが一枚上手でした。
今年のハイズマン賞は私の個人的な事前の意見ではTuaが圧勝すべきだと思いこんでいたのがMurrayの逆転受賞。TuaのチームメイトたちもTuaのハイズマン賞が盗まれたと試合前からいきり立ってMurrayを仕留めるぞと意気込んでいたそうです。結果は敗戦はしましたがMurrayもハイズマン受賞者として恥ずかしくない試合をやってのけたといえると思います。これでMurrayはフットボールをプレーするのは最後となるはず。来春は野球のプロとしてシングルAクラスからそのキャリアを始める予定になってます。この日のフットボール選手として最後の試合で50ヤード級の飛距離のTDパスを投げるなど肩の良さは確か。外野手となっては持ち腐れっぽくなるかもですが、いつかMLBで本塁へ返球刺殺なんて場面が見られたらきっとしあわせな気持ちになることでしょう。頑張っていただきたいです。

Alabama HC Nick Sabanさんは今日は試合中何度もブチギレてましたね。相手陣深くに攻め込みながらFalse start2回、イリーガルフォーメーション1回を立て続けに犯した自軍のオフェンスに激怒。その後もプレーと関係のないところで相手を突き飛ばしたり、ヘルメットを脱いだりなど無意味な反則の連続。怒るのはムリないなというAlabamaの試合ぶりでした。28−0とあっという間に大量リードしてたがが緩んだのだとしてもちょっとひどい。
それでも今日のSabanさんは若々しかったです。一時期ずいぶん老け込んだなと思わせることが何度かあった時期からしたらずっと元気そうで、インタビューでの発声も良かったし、若いものを怒鳴り散らす迫力もあったし。「fouled three fxxking times! goddamnit!」と声はTVには乗りませんでしがが、唇の動きが誰にも読める状態で映っていてTVを見ていて笑ってしまいました。

Mavericksは Doncicを活かせるようになれるのか

今年のNBAドラフト全体3位でDallas MavericksのLuka Dončićが奮戦中です。昨夜のDallas@New Orleans Pelicans戦で36得点。今季のドラフト組では抜群の成績で今季ここまで来ています。不人気チームのMavericksに入ってしまったのでなかなか全国放送で試合を見ることができないのですが昨夜の試合はNBA TVで放送。
試合は48得点と爆発したAnthony DavisのPelicansがMavericksを振り切って114-112。Davisは第3Q第4Q出突っ張り、計42分出場17リバウンド。Doncicも健闘しましたが、DavisのMVP級の活躍の前に届かず。

解せなかったのは2点差で追う最後のMavericksのインバウンドプレー。4秒残り。この日トップスコアラー、3ポインターが10本中7本入れていたDoncicをバックコートに配置して、完全にデコイにしたこと。結果はDallasはうまくフリーの選手を作ってレイアップでの同点の機会を得ながら、丸ハズレで敗戦してます。
これ、各チームのエース級の選手に指示してあんなまったくボールに絡みようもないプレーを最終ポゼッションにすることってまずないと思うんですけど。そんなプレーを指示したらエース激怒でも不思議ではない。他のその日特別当たっている選手がいるならともかく、この試合で特別当たっている選手とはまさにDoncicなのに。まあ活躍はしているけれど所詮ルーキーだからあんなプレーを指示できるのでしょうが、勝てないチーム、不可思議なラストプレーなどでせっかくの掘り出し物となりつつあるDoncicを腐らせないと良いのですが。
一応Doncic以外に行く伏線はありました。その直前のDallasのポゼッションはDoncicに任せたのですが、これがブロックを食っていた。Dallasのコーチ陣としてはミエミエでDoncicに任せるのは荷が重いという判断だったのかも。しかしDoncicをチームのエース、NBAのオールスター級に育てるためにはわかっていても行くべきところでは。確かに4秒という残り時間の短さもあって少々難しいプレーなのはわかりますが、それでも。
ドラフトでは指名順でも話題性でも先を越されたDeandre AytonやMarvin Bagley IIIよりも実際にはDoncicが先にNBAのスターになりかかっている。Dallasの救世主になれることを期待したいです。


Anthony Davisの方は来年2月7日のトレード期限までの移籍が噂されてます。Los Angeles Lakersへの移籍が最もホットか。MVP級のDavis。もしLakersへの移籍があるのなら相当の対価を要求されるはずです。Lakersがどこまで張り込めるのか。
Davisの契約は来季2019-20年シーズンまで。2020-2021シーズンは選手側のオプションですが、現在のNBAのサラリー環境とDavisの能力を考えるとオプション行使はまずない。Davisの契約は来季後に満了ですからPalicansとしては今の時点で慌てて売る必要は必ずしもなく、来オフでも来季中でも可能です。
ただ今週、Davis本人が「お金は重要だが、Legacyとお金の比較となったらLegacyを取る」とコメントしているのもポイント。日本語辞書ではLegacyというと遺産とかなんとかになるんですけど、ここでの意味はキャリア内で達成したことの意味と取るべき。つまり優勝したいってことでしょうね。移籍したいとは言ってないけれどPelicansで優勝できる体勢にならないなら出ていくという意味ととっていいはず。

Davisは昨季初めてプレーオフ1回戦を突破。チームは上向きではあるし、サポートメンバーもまずまずでもあるものの優勝が視野に入っているかというと疑問。地方チームのPelicansとしては最大の努力でDeMarcus Cousinsを獲得して戦力増強を図ったものの、DavisとCousinsでは基本的に並び立たない補強でした。FAでPelicansに来てくれる大物はめったにいないわけで、Cousinsがうまくフィットしないのは承知の上で獲ったんでしょうが、結果はケガもあってプレーオフでは貢献できず。1勝4敗でWarriorsに敗れて2回戦敗退。
来るトレード期限でDavisが出ていかない場合、PelicansとしてはDavisが納得してくれる補強をそのトレード期限(または遅くとも来オフ)でやってのける必要がありそうですが、そんなことが可能かどうか。それが見込めないなら高くDavisを売るなら2月に、というのもありかも、というわけです。

Lakersは現在LeBron Jamesが股関節のケガで離脱。LeBronの離脱後にチームを鼓舞したRajon Rondoも薬指を痛めたとかで欠場。手をガチガチに固めてました。LeBron抜きでもRondoがなんとかあの試合はしたんですけど、両方抜けるとLakers、普通の勝率5割切る程度のチームですね。この日はClippersに敗戦。
Pelicansから見てLakersの若手選手たち、KuzmaやIngramのここのところのさほど冴えない内容を見ているとあそこから2人3人貰ってもDavisとの対価としては納得できないのもわかるような。

Wrestle Kingdom 13同日放送

新日本プロレスの正月興行Wrestle Kingdom 13が米国内でAXSにて放送予定。今回は初めて日本での興行と同日(時差を考慮してディレイですが)に米国側で放送することになるようです。メインはKenny OmegaにHiroshi Tanahashiが挑戦するIWGPヘビー級選手権試合。力が入ってるなあという感じです。こちらでの放映日となる1月4日はただの金曜日。日本のようにお正月休み内ということもない日ですが、AXSにとっては局にとっての最大のイベント番組であるかのような番宣がなされています。

AXSでは2019年から女子プロレス団体Women Of Wrestling = WOWの定時番組も始まることになっており同局にとってはプロレス番組が局存続の生命線化してきています。以前にもご紹介しましたがAXSは元々は音楽番組の専門局。いまでも長尺のライブ番組、ミュージシャンのインタビュー番組などを通常コンテンツとして放映していますが、音楽コンテンツは他にも視聴方法が増えておりAXSでなくてはいけない理由にならなくなっており、独自のコンテンツとしてNew Japan Pro Wrestlingを数年前に採用したのが当たって今に至ります。

女子WOWの方は1月19日に初放送が予定されてます。同団体はNBA Los Angeles Lakersの女性社長であるJeanie Bussがオーナー。AXSでの放送が始まることで配信家庭数が一気に増える。新日本プロレスの定時番組が既に定着しているAXSでの放送なので視聴者のプロレス番組への親和性は高い。たぶん当然のように新日本プロレスの番組中のCMでWOWの番宣も重点的にするはず。
Lakersというアメスポ有数の資産価値の高いチームの社長が後見する女子プロレス団体が化けるかどうかはちょっとした見ものではあることでしょう。

Clemsonの3選手出場停止は大事のはずなのに

土曜日に迫ってきたカレッジフットボールプレーオフ準決勝。その出場校であるClemsonから3人の選手がNCAAから出場停止処分を受けています。どうもPEDが検出された模様。3人ともディフェンスの選手です。Clemsonにとっての最大の痛手は大型DTのDexter Lawrenceがそのうちの1人であること。

これ、なぜかあまりマスコミが騒ぎません。私にはとても大きな問題な気がするのですが。
3人も一度にドラッグテストに引っかかるというのはどういうことなのか。基本的に全員検査ではなくランダムで検査は行われているはずで、それで3人も引っかかるというと、全員検査したらもっとClemsonには引っかかる選手がいるんじゃないのか。過去10年ほどで急激に成績が上昇してカレッジフットボールの強豪の一角に浮上したClemsonですが、組織的犯行の可能性はないんですか。まったくそういうマスコミ論調が見えません。プレーオフ後、Clemson敗退後に話題にするつもりなのか。
もしチームぐるみでないというならば、3人の学生選手はどういうルートからそのPEDを得て、その代金はどうしていたのか、というところまで掘り下げる必要がある問題に思えるのですが。

以前、Miami-FLがチームぐるみでPEDを提供していた疑惑が持ち上がったことがありました。フロリダのBiogenesis社からみでMLBでAlex Rodriguezその他大量の処分者を出した事件に関連して、Miami HurricanesにもPED提供がなされていた可能性が指摘されました。公式には何もなく立ち消えになって具体的な処罰などはカレッジ関連ではありませんでしたが、Biogenesis問題が勃発する前後に偶然なのかそうでないのか、一時期カレッジ界を席巻したMiami-FLは大きく弱体化しました。それまでは毎年のようにNFLドラフト上位にスター選手を次々送りこでいたのが、ピタリ止まってしまったのです。

Clemsonが取って代わってカレッジフットボールで浮上してきたのはちょうどその頃からですかね。

過去の経緯はいまさら意味はないですが、今まさに3人もまとめて捕まったClemsonのPED違反者についてマスコミ各社がなにも言わないのはなんなのか。とても気になります。

Oregon QB Justin Herbert来季もカレッジで

かなりの数のNFLモックドラフトでQBのナンバーワンまたはナンバー2に推されているOregon DucksのQB Justin Herbertが来季もカレッジでプレーすることを宣言してます。これはOregon、来季のプレシーズンランクでトップ3入りしてくるかもしれません。

Justin Herbertは198cm、105kgの大型QB。今季前から一気にブレイクすると予言するスポーツライターなどもいました。12試合で28TD 8INT。QB Ratingなどの指標で昨季より少々落としましたがまずまず。そのプロ向きのサイズもあり今季カレッジで活躍が目立ったQBたちを尻目にプロのスカウトの注目を集めていました。

所属先のOregonですが、先日のカレッジフットボールのアーリーサイニングの全米評価ランク5−7位という、Oregonにとっては大変高い位置に付けました。上にいるのはAlabama、Georgia、Oklahoma、Clemson、Texas A&Mといった南部の強豪 and/or 底なしの予算をかけたチームばかり。土地柄・伝統・予算などでの不利を考えればOregonにとってはこの上ない素晴らしいリクルート結果と言えるものです。

その上、今季のOregonのオフェンス陣の先発は全員3年生以下ばかり、シニアは2人だけだったとか。これでHerbertも帰ってくればもうこれは完全に全米制覇狙いのシーズンとなります。Oregonに入学の意思を決めたリクルート生たちはHerbertがNFLへ行くことを予想していてなおかつOregonを選んだ選手も多いはずです。Herbertが帰ってくるというニュースは新入生たちにとっても気合の入るニュースと言えるのでしょう。

QBでこれだけ高いドラフト指名が見込まれる中、カレッジでもう1年プレーすることを決めた選手というと、USCのMatt Barkley以来でしょうか。
Matt Barkleyは2012年のドラフトでトップ10での指名がほぼ確実に見込まれていた(予想サイトによればトップ3内)のにカレッジでの優勝にこだわって1年カレッジに残り、結果はプロキャリアとしては大失敗で2013年のドラフトで4巡目全体98番目の指名まで下落。Philadelphia Eaglesに指名されてMichael VickとNick Folesのバックアップ役に。Philadelphiaは当時OregonからNFLへ栄転したばかりだったChip Kellyが就任したばかり。Oregon式のスーパーハリーアップオフェンスをやるかもと言うタイミングで、カレッジではオーソドックスなオフェンスしかやっていないMatt Barkleyを獲ってどうなるのか、という先の見えにくいプロでの立場になっていったのでした。結局はキャリア出場試合12試合、先発7試合。ドラフトでトップ3で指名されていればどんなに内容がボロボロでもこんなに出場機会すらほどんどないというキャリアにはならなかったはずですが。
QBは先発の立場とバックアップの立場がまったく違う。バックアップ役になってしまうと自分の能力を証明する機会すら得られなくなっていまう特殊なポジションです。

Herbertにアドバイスする立場の人もきっとBarkleyのケースのようなリスクがあることを諭したと思うのですが、Oregonのリクルートの好結果がHerbertの気持ちを揺さぶったんでしょうね。
純粋にスポーツとしてはなによりも勝ちたいんだという気持ちを優先させたことは、これで良い判断だと称えるべきなのでしょう。ドラフトがあるからと言ってシーズン途中で放棄してしまう選手が何人も出る中の逆の判断なのですから。できうれば2020年のドラフトでも好評価を受けるようになってもらいたいものですが、どうなるか。
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