アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

移民国家アメリカでのサッカーリーグ経営戦略

拡大路線といえばJリーグ。地域密着を理念に日本の各地にクラブを広げ、1部リーグだけでなく下部組織も併せてその影響力を全国に広めて成功を収めています。このJリーグパターンの成功はほぼ同時期に設立されたMLSとて知っているわけで、ときにMLSの熱いファンの間で議論の交わされています。最近私がみたところでは浦和のスタジアムの様子のビデオが紹介されて10年でここまで行った日本との差はなんだ!という話題で盛り上がってました。

日本人であれば誰でも最初に気づくのは、スポーツ観戦ビジネスでのパイの取り分の違いが一つ大きいであろうと。
日本のサッカー以前のメジャープロスポーツは野球6チーム(敢えて6チームと呼びます。パはビジネス的にはマイナーリーグです)と相撲年6場所・あとはプロレス・格闘技・モータースポーツなどのスポット的なイベント、プロゴルフあたりまででしょうか。

対するアメリカはNFL, NBA, MLBの三大スポーツに加えて、NCAA Football, NCAA Basketballが高い人気と巨大なビジネス吸引力を誇っていますね。その下にホッケーの世界最高峰NHL、NASCARを筆頭とするモータースポーツが分厚く存在し、テニス、ゴルフ、フィギュアスケート、Xスポーツ。日本にあってアメリカにないのはF1と格闘技という感じでしょうか。(F1は国内レースツアーの謀略でアメリカには浸透できず。格闘技のマーケットは手つかずですが放送規制で難しいようです。この辺も掘り下げるとおもしろい話です。)

さてサッカーは現在アメリカではテニス並の人気度、ざっと5~6位グループに位置していると言えます。
但し サッカー≠MLS、サッカー>MLS という点に留意する必要があります。
アメリカのサッカーファンははっきりと二分化していて、そのひとつは移民やその子孫で、自分の母国のサッカーを愛しているひとたちです。全国放送レベルで言えば英国プレミアリーグの放送の方がMLSより圧倒的に多いです。週に10試合ぐらい(もっと?フォローしきってないです)流しているでしょうか。さらにラテン系移民向けのスペイン語TVになるとメキシコを筆頭に中南米各国のサッカーが何試合も週末に放送されています。
それに対してMLSの全国放送は週1~2。それを見ているのは先に言った二分化したサッカーファンのもうひとつの片割れ、郊外に住む中流白人層をベースにしたひとたちです。

前回書きましたが、MLSは拡張で来季Chivas USAが加わります。Chivasはメキシコ人が経営する、メキシコのプロサッカーチームの姉妹チームで、メキシコ移民の最大拠点であるLAに本拠を置きます。選手もスペイン語を母国語とする選手を基調にしています。
たった10チームしかなく全米をフォローしきれていないMLSが、リーグ拡張ですでにチームのあるLAを選んだのは、地域的に拡張することではなく、MLSを見ていないサッカーファン、この場合メキシコ人コミュニティの取り込みを優先させた、ということなわけです。

この辺は移民大国アメリカという特殊事情をよく踏まえたおもしろい経営判断だと思うんですね。
この試みが成功すればNYロワーマンハッタンにイタリアテイストのチームを作ったり、マイアミに中南米テイストのチームを作ってみたりといったローカル色のあるチームがこれからもできるかもしれません。

マイナープロスポーツ経営としてのMLS

でまあ私は試合にも年に何回も足を運ぶ程度にはサッカーを楽しんでいるわけですが、MLSというのはビジネスモデルとして実に興味深い存在でフィールド外の動きの方が中よりおもしろいほどなんですよ。

どこがそんなにおもしろいかを書き始めると例によって長文になってしまうのですが、まずエクスパンションに関しての話でも。

MLSというのは赤字リーグです。リーグとして黒字になったことは設立以来一度もありません。2005年から2チーム増えて12チームですが、現存の10チームの中で黒字なのは3~4チームほどと言われています。
但し各チームの赤字の額は知れています。なにせ一番お金のかかる人件費にハードサラリーキャップがかかっていますので各チームの選手サラリー総額は約$2 Million。
試合平均観客動員が約15000人 x 主催15試合(含San Jose=1チームだけ9000人以下平均)ですから各チーム、黒字まで行かなくても収入のフローはそれなりにあると考えられます。MLSのリーグ戦以外に国内外のカップ戦や海外クラブとのフレンドリーもありますが基本的にそれは儲からないです。

TV放送では苦戦しています。視聴家庭の多いESPN2で週一で全国放送がありますけど、あれはMLS自身がスポンサーとなっている実質インフォマーシャルのようなもので、収入になっていない。ローカルでの放送やFOX Sports Worldでの放送が最近は増えてそれなりに収入になっているようですが、なにせ10チームしかなく、それも大都市圏を網羅しているとは言えないチーム配置なので大きな視聴率も取りようがないのです。

ではなぜMLSはリーグ拡張に走らないのだろう?というところに疑問が来るはずです。MLB, NFL, NBA, NHL、いわゆる4大スポーツ(私はこの呼び方があまりしっくりきませんが。NHLが圧倒的に視聴率でもビジネスでも弱いからです)はすべて拡張に走って成功しています。全国メディアに乗せるためには全米にチームを配置するのが基本とさえ言える状態で、マイナーリーグホッケーやインドアフットボールですらそのパターンを踏襲して売上を伸ばしているわけです。NHLなどは最も顕著でそれまでホッケーとはなんの縁のない南部などに次々とチームを設立してそのシマを広げているわけす。

ではMLSはなぜシマを広げないのか。それどころか数年前にはフロリダの2チームを撤収・縮小しています。広げられないのか?広げないのか?

観察から結論を言えばもったいぶって広げていないのでしょう。
なにをもったいぶっているかというとMLSのオーナー連は将来サッカーが大化けする方に全部賭けてギャンブルをしているのだと思われるのです。目前の黒字化などという少額の儲けはどうでもいいと考えているフシがひしひし感じられるわけです。

2005年から2チーム増えるわけですが増えた2チームの本拠はLAとSalt Lake City。LAにはすでにGalaxyというMLS内の優良チームが存在し、新たなチーム=Chivas USAはMLSにとっては地区的な拡張の役にはまったく立ちません。(他の大事な役割がありますが。別項)。そしてもうひとつが中都市としかいいようのないSalt Lake。メジャースポーツはUtah Jazz (NBA)以外存在しないSalt Lake。全米にチームを配置するというのならすでにマウンテンエリアにはDenverに拠点を置くColorado Rapidがあるのに。逆に近いSalt Lake?
他に候補都市がなかったのではなく、Cleveland、Seattle、Oklahoma City、New York、Portland、Atlantaなどなどの候補から選んだのがLAとSalt Lake。どうみても他のアメリカスポーツビジネスがやっきになっている拡張路線とは行動を異にしているのがわかります。
意図は早急な拡張によるTVマーケットの拡大などではなくて、既存のチームとの新ライバル関係を演出できる場所を選んだと解釈できるわけです。2005年のエクスパンションはあくまで地道な成長を目指したリーグ拡大に終始したと考えられるわけですね。アメリカ人の経営手法としてはずいぶんと慎重な、手堅い、そしてよく投資家がそんな慎重な手法を容認するものだと言える異色のマーケティングと言えましょう。

アメリカのサッカーの話でもしてみますか

どうもサッカーというのは語るのが憚られるところがあります。
なぜだか知らないですが日本でも世界でもサッカー好きには他のスポーツをけなす伝統があるらしく他のスポーツファンと摩擦が起こりやすい、というのがひとつ。まあそれ以前に私にはサッカーを戦術的に語るほどの観戦の度量がないのが問題なのですが。

アメリカで語っている分にはそういう心配は少ないですね。なにせかなりのマイナースポーツだから。少数のコアなファン(プレミアリーグ好きとかラテン系に多いですね)は上記のようなサッカー至上を熱くぶちあげているけど、一般にはその声はほとんど知られてもいなければ影響もないという、いわばカルトな状況ですから。

で私の場合、サッカー実は割と見ます。なにせカレッジフットボール愛なので、サッカーファンと言えるほどでもないのでしょうが、年に10試合ぐらいはサッカー観戦に行きますからそれなりに好きですね。
アメリカの一部リーグであるMajor League Soccer(MLS)はシーズンが4月から10月とカレッジフットとあまり重なっていないのが大半なのもよろしい。
MLSと同じ時期には野球がシーズンなんですが、野球って球場で見ると配球とか細かいところが見られなくて、試合を見に行くというよりはピクニックをしにいくような感じになっちゃうでしょう。この辺がアメリカ的、日本だと違うんでしょうが。そりゃピクニックもいいんですが一年に何試合も行きたいと思わないんですよ。
サッカーの場合、TVでは見えないフィールド全景が見られることでゲーム観戦の幅がひろがるし、私の行くスタジアムはサッカー専用スタジアムで至近から見られる席を確保しているんでTVで見るのとは大違いなんですよね。逆に言うとMLSの退屈なサッカーをTVで90分眺められない。

だからどうなんだ?と言われると、もうちょっといいサッカーが生で見られるようになるといいな、という希望があるってことです。ええ。

Kobe、頭は大丈夫か?

カレッジフットボールがない週末は寂しいですねえ.....


(寂しさの表現としての改行)


で、まあそこからぼちぼち立ち直っていくのが毎年今頃なんですけどね。NFLのレギュラーシーズンも煮詰まってくるころ。そして「バスケは今年はどうなってるんだ?」とNBAの星取り表とNCAAバスケのランキングをとくと眺める時期でもあります。

しかしそれよりなによりKobe Bryantはいったいどうなっちゃったんですか?昨年までShaqともめていたのはともかくとして、今年はKarl Maloneといざこざ。最新発言は「Maloneがウチの嫁にモーションかけてきたんで、文句言ってやったことがあるんだよ。あんたおかしいんじゃないの?ってね。たく。」というもので。そういうレベルまで行くかね、という感じ。クリーンで売っていた商品価値はレイプ容疑でそれなりに傷ついてはいたものの、この程度の低い痴話ケンカ。さすがに狂ったかと。

私は元々はかなりKobeびいきな方だと思うのですね。
Shaqともめていてもそれ以前のShaqとKobeの発言ぶりから見ているとエゴが充足していないのはShaqの方って感じかなあ、と判定してしまっていたし、レイプ疑惑にしてもいまひとつ納得いかず、Kobeの評判が下がったという気はしていなかったんですが。

レイプ疑惑に関しては日本でどの程度まで詳細報道されているのかわからないので誤解されると困るのですが、もしすべてがこの『被害者女性』の言うとおりだったとしても(仮定)「Kobeの部屋に一対一でってことがわかっていて誘いに乗ってやってきた女性と良いムードになってやっちゃった、そういうのがレイプなのかあ。たいへんだな。」という感じで。
物証第三者証言その他一切不要で有罪になるのがコロラド州法だそうで、それはそれでまあそこの住人が納得するならそれで結構ですが、でも、コロラド州では「決して二人きりでセックスをしないこと」だけがレイプで訴えられないための唯一の男性側の防御策なんですよねw いや冗談でなく。あとビデオに撮っておくっていう手もあるか。それは変態っぽいですか?
被害者女性の有名願望に関するサイド報道なんかもあって(この辺日本でもちゃんとフォローされていたのだろうか)有名人のお金目当ての疑惑という感じが強かったように思われてKobeのイメージへの傷は致命傷ではなかったんですが、しかし今回のMaloneとの程度の低い言い合いまでくるとさすがにもういいかな、と。
Kobeみたいな才能もある、おしゃべりもうまい、顔もよい、お金も名誉もある。それでもあんまり幸福じゃないんだなあっていうのはね。どうなんでしょう。


クリスマス当日のMiami@LakersのShaqとの初の直接対決がすでに宣伝されまくっています。その日は乱闘騒ぎを起こしたDetroit@Indianaの因縁対決もラインナップされていてNBA的には因縁が因縁を呼ぶdoubleheader、視聴率稼ぎ時となりそうですね?

ESPN.com投票総数9票!

いまおもしろいことがあったので報告。
ESPNのカレッジフットボールのトップページに行ってみるとアンケート。
「来年のハイズマンの今の段階での候補は?」という五択。
ひいきにしているChris Leak, Floridaを即選んで投票してみたんです。でそこまでの集計結果が出るんですけど内訳は

Reggie Bush, USC 22%
Mike Hart, Michigan 11%
Chris Leak, Florida 0%
Matt Leinart, USC 0%
Adrian Peterson, Oklahoma 67%

は?Leak 0%?と思ってよぉくよく見てみたら、総投票数9票だって。つまりわたしの前にはBushに2票、Hartに1票、ピータソンに6票。いま私が入れた清き一票はカウントされてませんでした。わたしは10人目の投票者だったのですね。ESPNのような巨大サイトで10番目ってすごいかなと。ちなみにこれをアップする前にもう一度チェックしたら総投票数650になってました。

Miami-Ohioを応援する

カレッジフットボールでDivision I-Aに所属するためにはいくつかの条件があるのですが、そのひとつに観客動員規定があります。ものすごくざっと言うと試合平均15000人の観客を集める必要があります。最近はゲートを通った実数を監査したりして丼勘定の主催者発表は許されていません。

今年Transitional Div. I-Aというステイタスのチームが二校あります。下位ディビジョンのDiv. I-AAからI-Aに昇格を申請して条件を満たそうとしているチームなんですが、二校とも平均規定を達成できず。
それどころか従来からのDiv. I-Aチームでも達成できないところがかなりでました。ほとんどがMACやSun Beltの下位チームなんですが、唯一名前の知れたところではMiami-Ohioが規定数を割り込んでしまいました。
これは痛いというか悲しいというか。今年のNFL Rookie of The Year当確間違いなしのSteelers QB Ben Roethlisbergerの出身校でもあり、毎年立派な成績をあげボウルシーズンには当落線上の話題を賑わすミッドメジャーの雄、Miami-Ohioが規定動員数割れとは。今年はCincinnatiとの定期戦がアウェイ扱い、ディビジョンでの最大の敵でありMAC内の対戦では観客動員も見込めるMarshall戦もアウェイということで観客動員的には不利なシーズンではあったというのもありますが、それにしても。

ざっと見てみるとさっきも書きましたがMACとSun Beltに苦戦組が目立ちます。Sun Beltは歴史的にも一番グレードが下と考えられるので理解できますが、優良なチームも目立つMACがこれほど苦戦しているのはどうしたもんでしょうか。特に同格と一般に考えられるWACやMountain Westにも大きく水を開けられているのは考えさせられます。
考えられる理由はテリトリーの差でしょうか。WACやMountain Westはそれぞれの学校の位置する地方ではナンバーワンだったりオンリーワンだったりするんですが、MACはその本拠とするテリトリーはBig Tenにもろに被ったオハイオ・ミシガン。Ohio StateやMichiganに喰われて各校のファンベースが卒業生や極小さいエリアに限られているのかもしれません。各種プロチームも遠からぬ場所にあるし、ミシガンだと冬場ホッケーも幅を効かせてますからね。
(知ってますか。Hocky Town USAと呼ばれる米国内でも最大級のホッケー人気を誇るデトロイトはプロホッケーチーム、NHLだけじゃなくてマイナーリーグホッケーチームも同居しているんですよ。普通トッププロチームがあったらマイナーチームは余所に行くものですが、デトロイトではトップチームがあってもマイナーチームが成り立つほどホッケー人気が高いらしいです)

Div I-Aの観客動員規定はこれだけ割り込むところが多いと下方修正される可能性も高いとは思いますが、ちょっと応援しておきたいかなと。
どうでも良いことを書きますとMiami-OhioはMiami University、Miami-FloridaはUniversity of Miamiというのが正式名称です。
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