アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NBAレギュラーシーズン終了 日本人選手のメンタル難

NBAがレギュラーシーズン終了。プレーオフの組み合わせも決まっています。優勝争いその他は二回戦から注目でも良いと思いますので他の話を。

日本人2人目のNBA選手となったYuta Watanabeの所属するMemphis Grizzlies。シーズン途中でMarc Gasolを放出するなど模様替えの途上。完全に再建モード一色でもないのが多少変な感じですが、FAで好選手が来ることは望めない地方都市スモールマーケットのチームという立場もあり地味な獲得選手たちの中から使える選手を育てて、DenverやUtahのようになりたい、というのが現実的な目標か。シーズン終了後にHCを解任するなど体制を見直し中です。カレッジから優秀なコーチを引き抜けるかというところか。

Watanebeは苦しいシーズンになりました。とにかくオフェンスの数字が伸びません。一年目の最終スタッツは15試合に出場してFG29.4%, 3pt12.5%。NBA的には底辺の数字と言って差し支えないです。いくらファンがディフェンスの選手だと言ってもここまで数字が出ないと使いようがないというのが現実的な評価でしょう。簡単なレイアップやオープンショットを外している場面が多いのもつらい。意味のある時間帯の出場があったのはたぶん2試合だけであとはガーベージタイムの出場(=相手がファールを厭わず体を張って守っているわけでないのにこの数字)。
ご本人が公表して2way契約は2年契約だとされますが(NBAからの2way契約選手の公示には年数への言及がない。ルール上2年が最長)この成績で年齢も24歳、6月のドラフト実施時の新入団選手が入ってきた時点で契約解除される可能性は高そうです。

今年のドラフト時というとGonzagaのRui Hachimuraが1巡目で指名されることが日本向けでは大きな話題になるので、その裏で同時期にWatanabe選手のカットが静かに行われる可能性があります。日本のファンにとってはHachimura、Watanabeの直接の絡みが見たいところでしょうが、それは現実的にはSummer Leagueで顔を合わせられればラッキーというところでしょう。
カットの時期はSummer Leagueの時期まで延期される可能性もあるし、カットされてもSummer Leagueにまた出場してアピールできる可能性はないわけではないですが、その先はNBAでの活動に見切りをつけて別の修行の道を探る可能性もあるのではないでしょうか。幸い日本にも活動の場のプロリーグは既にできているようですし、元NBA選手という肩書ならどのタイミングででもBリーグも歓迎でしょう。来年の東京五輪という目標もあるので精進されることを期待します。

Watanabe選手はHachimuraの所属するGonzaga大がスター軍団Dukeに勝った日に気合が入ってG Leagueで活躍するなど気の入った日にスタッツが伸びる傾向があります。プロスポーツにおいてはメンタルをトップギアに入れて自己の最高のプレーを引き出すのも能力のうち。外から刺激が入ったら活躍できるというのは本人のポテンシャルを示唆するものではありますが、それを普段出せないとしたらプロアスリート向きでない性格的な難、メンタルのコンディション調整難とも表現できると思います。

これはHachimura選手もレベルは違うものの同様で、Gonzagaでは周りの選手の力量にも助けられて難しい場面で勝負にいけないでボールを手放してしまうのが習慣になっているようにすら見受けます。Gonzagaはオフェンスの厚みがありHachimuraが勝負にいかなくても他に良い攻撃オプションが揃っていたのでそれは目立ちませんでしたが、本番のNCAAトーナメントで試合の勝負どころに絶対に自分が行かなくてはいけない場面があり、そのときのショットの選択に場数馴れが足りてないのだろうと思わされるところがありました。ディフェンス側はファールしたくないのだからもっと自分の体と力量を信じて押し込んで打つべき場面なのに、普段やってないことをやった感の残念なラストショットになってます。

場数馴れできなかったのはWCCというマイナーカンファレンス所属で緊迫した勝負の機会が少なかったことも影響したかと思います。シーズン前半にメジャー校といくつか戦いましたがそのときに自分が決めたら勝ち、入らなきゃ負けという場面はまわってきていないはずです。別の言い方をするならエースのメンタルができていなかったという言い方でもいいでしょう。

来るドラフトの話はまた別途したいと思いますが、恵まれたサイズと柔らかいジャンパーのタッチ、リーチの長さを生かして相手ガードを守る場面でも相手に嫌がられていたなど長所はさまざまありますが、ことオフェンスではメンタルで一皮剥けないとプロで評価が上がらないし、加入後の使われ方でも苦労することになってしまいます。
NBAなんてほぼ全員が以前のチームでエース格だった選手ばかり。気後れしたり譲ったりしていたら本番どころか練習でも腕を磨く機会、評価される機会は減る一方でしょう。以前も書きましたがプロアスリートにとっては剛気な積極性も才能のうちであって、その意味でWatanabeもHachimuraも難あり、修正要かなと。そういう点ってご本人の性格に根ざしている可能性もあるのでかなり意識的に改革に取り組まないとなかなか直らなかったりするのかもしれません。

サッカー人気の中身 女子代表編

サッカー米女子代表の人気について以前に書きました。その動員力は男子代表にひけをとらない。直近の対オーストラリア戦で17,264人、対ベルギー戦20,941人でともに満員となってます。そしてその特殊な支持層はアメスポ内でも特筆するべきものです。


アメリカ市場で女子サッカーが人気かという質問は愚に近いです。人気があります。正確を期せばサッカー女子米代表チームは人気でしょう。男子代表にもひけをとらない、または上回る。その人気があるので「アメリカでは女子サッカーが人気」という文は真実です。
代表の人気は女子の方が1990年代に先行して、あとからやっと男子が動員力で追いついたかという形でしたが、一昨年のW杯進出失敗でまた男女逆転という感じです。この夏の女子W杯の結果や内容次第では女子がまた上へいくかも。TVコマーシャルを見ても女子の代表選手は何人も見かけますが、男子は既に引退したLandon DonovanやClint Dempsey以降たぶん誰も大手のCMには出ていないはず。

先日の対ベルギー戦のハーフタイムにはアメリカサッカーの一大転機となった1999年女子W杯当時の女子代表選手たちが再集結。当時爆発的人気者になったMia Hamm Graciaparaを含む全選手が紹介されていました。20年前にアメリカのサッカー人気に着火したあの当時の選手たちです。あれ以前のアメリカサッカーって見るコンテンツとしてはホント何もないに近かったもんですが。


これが女子サッカーでもプロリーグのNSWLになるとがっくり支持が落ちます。動員が良いのはPortland Thornsが突出して試合平均18,000人を動員しますが他は3,000-5,000人という動員規模のところがほとんど。その経緯はNSWL結成当時に何度か紹介してありますが、人為的にThornsに人気選手を集めてそこで動員を稼ぐという当初の目論見通りではあります。@Portland Thornsでの試合の様子を撮影しておけばメジャーっぽく見える絵は撮れることになりますが、いかんせん他のチームは苦戦、TV視聴はまったく伸びない。動員の弱いチームは解散移転を余儀なくされている。そんな具合です。
言い方を変えるとNWSLはPortland Thornsに米女子代表の人気を落とし込んで命脈を保っているとも言えます。


Gallup社のスポーツ市場調査結果を見ても自己をサッカーファンと回答する人は常に女性の方が多いです。それらの女性サッカーファンの多くが念頭に置いているのはたぶん圧倒的に米女子代表チームのことであるわけです。サッカーファンの内訳で、例のサッカー狂のヒスパニックを凌ごうかという大きなボリュームがあるのがこの女子代表のファンということになります。


サッカー女子代表の人気はその大きさもさることながら、ファン層の特殊さに強みがあります。他のスポーツジャンルにはほとんど関心を払わないような若い女性ファンが多い。これは企業からすると大いに意味があります。ジャンルごとの市場調査は購買力を計る意味が強いのであまり18歳以下の人数は重視されないのですが、18歳以下をいれると一択調査のFavorite sportsとしてのサッカーの人気はさらに大変なことになるんですが、その中身はサッカー女子代表だけに興味のある非ヒスパニックの白人のティーンの少女たちが大きな割合を占めます。そういう事実があるのでこの層をターゲットにする商品を売るには女子代表チームという存在は大きな意味があります。他にこの購買層に絞って訴えかけられるスポーツジャンルは存在しないので。

但しこのファン層は中期的にはとても弱いファン層でもあります。現在ファンと自認している10代の女子が20代、さらに30代40代になったときにまだスポーツファンでいてくれるか、サッカーの試合を見るか、というとこれが見なくなっちゃうんですよね。またはスポーツファンとしては残ったとしても家庭を持った時点でパートナーの男性の好みに引きずられて伝統的なアメスポ種目に移行したりもする。この先もサッカーファンでいてくれる可能性はあまり高くないファン層なのです。
そもそもが自己投影できる若い白人選手が大半であるゆえに女子代表を応援しているのであって、別にサッカーという競技を特に愛しているというわけでもない、とさえ言えるかもしれない。近い将来にこの層の関心を取り合う競争相手は他のスポーツや男子サッカーなどではなく、ファッションであったり女性ヒーローをフィーチャーしたアクション映画だったりするのでしょう。昨今のアメリカ映画はその手のものが毎月のように公開されて安定した興行成績を出します。


種目は違いますがさらにもう一例を挙げてサッカーの人気の中身の今後の推移についての示唆を。これは過去に当ブログでも何度か取り上げた話なので以前からの当ブログの読者の方はまたかという話で申し訳ないでんですが一応。
1990年代にバスケNBAが一時的にMLBを人気で抜いた、と称された時期がありました。NBAが世界的スーパースターとなったMichael Jordanを擁し、さらには1992年のバルセロナ五輪のDream Teamで全米を熱狂させてその人気を上げていた時期と、MLBが労働争議でシーズンを消滅させファンの怒りをかって動員を激減させた時期がリンクしたため、その時点の様々な人気指標でNBAがMLBを抜いたのです。これは当時かなりの驚きをもって受け止められました。

その後Jordanは引退、MLBにもスト後数年でファンが戻ってアメスポ序列はMLBが2位、NBAが3位と定位置に元に戻ったのですが、その時期の統計で指摘されていたのが、バスケは若者のファンが圧倒的に多いという事実でした。当時の調査で20−30代の若いファンがMLBよりずっと多かったのです。NFLよりも割合は高かった。当時上り坂のNBAに若いファンが多いという事実はNBAの将来をバラ色に見せたわけです。

でそれから30年。それがどうなったかというと実はあまり事情は変わっていません。いまもNBAはメジャースポーツの中で最も若い年代のファンの割合の多いジャンルです。それはそれで良いのですが、疑問があります。
Jordan時代にNBAに熱狂したはずの当時の20代はいま50歳代に、30代は60代になっているはずなんですが、いまもって50代以上のスポーツファンの数はNBAよりMLBやNFLの方が明確に多い。
あれ?30年前の若いNBAファンというのはどこへ行ってしまったの?という謎になります。1990年代にfavorite sportsをNBAだと答えていた人たちが大量に30年後の現在別の回答をしていないとこういう結果にはなりません。
なぜかはわかりません。年齢が行くとバスケに魅力を感じなくなる?リズムが合わなくなる?家庭を持つとバスケを見なくなる?彼らはいま何を見ている?疑問は多々あれ全体の数字ははっきりしている。当時の若いバスケファンは年齢をとるにしたがって蒸発してしまっています。

NBAの人気は全体としては下がってはいないのでそれ自体はさしたる問題ではないものの、1990年代にいた多くの若いファンを(少なくとも一択回答だと)掴み続けられてはいないかったというのは事実です。どうもジャンルごとのファン層の特性というものがあるようで、NBAのファン層は若い方に寄ったままの年齢配分が今も昔も続いているんですね。Jordan時代のファンの年齢配分を知って、NBAが20年後30年後には上のお金を持ってる世代でもアメスポ界を席巻するという予想を立てた方があればその予想は外れたことになります。

女子サッカーを支持する少女〜20代近辺の女性サッカーファンの厚みにかなり依存しているアメリカの「サッカーファン」の総数は以上の理由でこの先にさらに伸びるかは簡単には見通しにくいということになります。

「サッカー人気の中身」と題しての連載を通じて、女子代表のファンとヒスパニックのファンがアメリカサッカーの二大支持コア層だと指摘してみたわけです。ヒスパニックの方は人口増加が続いているのでそれにのってその層のサッカーファンは増える可能性があります(これも三世以降のアメリカナイズがどう影響していくか次第)が、女子代表ファンが増え続けるかは疑問がかなり残るところでしょう。NBAがそうであったように常に同じ年齢層のファンが残る形になる可能性はかなりありそうです。



「サッカーの人気の中身」シリーズの連載分へのリンクは「ヒスパニック編」「MLS Our Soccer編」「Gallup調査編」「南部の偏見編」、そして今回の分が「女子代表編」です。

Tampa Bay Lightning 衝撃的な大逆転負けでプレーオフ発進

これは稀な試合を見たという感じです。同時にNHLのプレーオフはこれがあるから!とその良さを再確認。
NHL史上最多のシーズン62勝を挙げてレギュラーシーズンを制圧したTampa Bay Lightningがプレーオフ初戦で3-0と大きくリードして飛び出しながら第3ピリオドに大逆転負け。それも得意のパワープレーで攻めの形をまったく作れず。それどころか間隙を突かれてショートハンドゴールを喰い、Columbus側のペナルティ切れからの短いパワープレーでのゴールも決まってあっという間に逆転、そのままColumbusが押し切り。4-3でColumbus Blue JacketがTampa Bay Lightningを下しました。
Tampa Bayは3ゴール以上のリードをしての敗戦は今季初。今季の対Columbusとの対戦は8-2、4-0、5-1と快勝の連続だったこともあって、3-0リードでまたか、と思われたところからの大逆転負けです。これはすごい。

第1ピリオドにホームのLightningがショートハンドゴールも含めて3-0とリード。第2ピリオドはColumbusが1ゴール返して3-1。第2ピリオドはTampa Bayは1失点でしのいだもののColumbusの攻勢の時間帯が長くTampa Bayの劣勢は明らか。それでも2ゴール差で第3ピリオドまで来たのだから地元Tampa Bay有利。第3ピリオドの入ってもColumbusの氷上での優位は継続。3-2と差を詰める。

そういう状況の10分強残りの時間に試合の山場が到来。壁際のハイスティックでColumbusがダブルマイナーの反則を犯してColumbusピンチ。第1ピリオド以来のLightningのパワープレー。このダブルマイナーの4分間の5人対4人の場面を耐えきれば残り6分間、勢いのあるColumbusにチャンスも生まれるけれど、NHL最強のパワープレーチームのTampa Bayがこの4分間で再びリードを広げられればTampa Bayが勝利を手にする、という試合の行方を決める4分間になるな!と緊迫感が高りました。

しかしこの山場の結果は予想外の方向へ。Tampa Bayは攻めの形ができず時間ばかり経過してペナルティの最初の2分はほとんどチャンスらしい場面なし。人的優位の後半に入って少々焦り気味に前掛かりになったとこからなんとColumbusのショートハンドゴールが鮮やかに決まって同点。さらにTampa Bayの反則=4-on-4を経た後のColumbus側の短いパワープレーで鮮やかtik tok toe逆転ゴールが決まってしまいました。アリーナが凍りつきましたね。僅か2分ほどの間にショートハンドとパワープレーゴールを立て続けに喰ってTampa Bay轟沈です。

もちろん試合の山場は第3ピリオドの両軍のパワープレーの明暗だったのですが、その前の第2ピリオドから第3ピリオド前半にColumbusがしぶとく食らいついてTampa Bayを疲弊させたのがあの勝負どころで効いたと言えましょう。
あとから振り返ればもう一つの山場は第2ピリオド開始直後のTampa Bayのゴールの絶好のチャンスをColumbusのG Sergei Bobrovskyがナイスセーブでしのいだところでしょう。あの時点では3-0でTampa Bayリード。4-0になっていたらさすがに終わっていた場面。さらに第2ピリオド終了間際にもBobrovskyの好セーブ。当たり前のことながら諦めちゃダメなんですね。あの2つの好セーブが第3ピリオドの大逆転を呼びました。
NHLプレーオフ史上でも上位にランクされうるアップセット勝利と言えるのでは。

Magic JohnsonがLakers社長を辞任

一ヶ月前に「BussとLeBronの板挟みになったMagicの立場もマズくなる可能性も高い」とコメント欄で書きました。それが結局Magic JohnsonのLos Angeles Lakers社長を電撃辞任という形で出てきてしまいました。先にクビが飛ぶであろうという観測が強かったHCのLuke Waltonはまだ在籍のままでのMagicの辞任ということで、推測通りLukeのクビ狩りおよび後任問題が原因なのはまず間違いないところでしょう。Lukeのクビを切るのは既定路線と一般にはみなされていると思いますが、意外とまだJeanie BussオーナーはLukeにこだわっているのかもしれません。

もしこの期に及んでLukeを擁護しているとすればこれはLeBron切りしか解答がなくなります。そんなゴタゴタをやっていては来るシーズンオフのFAでの大物獲りにも支障をきたす。どういう方向性にしても手早く片付けたいところですが、その前面に立つMagicの辞任で事態は混沌。オーナー自ら現場に手を出して事態が好転するとも思えず、ここからの展開が見えにくいです。
一応Lakersには目立たないですが社長の他にGMという役職も別にあってそちらのRob Pelinkaはまだ在任なので司令塔が完全に不在になったわけではないですが、実質LeBronの面倒を見る窓口役が仕事だったMagicの辞任でその役目がPelinkaに回ってきそう。Magicに任せてLeBronとの会話は過去少なかったであろうPelinkaに簡単にLeBronとの窓口役が務まるとも思われず、LeBronも簡単に心を開くかは疑問で前途多難です。

Magic曰く辞任はオーナーのJeanie BussやPelinka GMには相談しなかったとのこと。別の報道ではHCのLuke Waltonとも数週間にわたって会話がなかったとか。
じゃLeBronとは?という疑問は当然ここで出てくる。まあ話してたんでしょうね。この時点に至ってはなにを話してももう今季はどうしようもないわけですけど。

ここしばらくMagicは自身の母校Michigan StateがMarch MadnessでFinal Fourまで勝ち進んでいたのでMagicがNCAAトーナメントのスタンドで現地観戦しているのが何度も目撃されていました。MagicからしたらLakersでのゴタゴタから現実逃避できて良かったのかも。それ以外でも今季はスカウトと称してカレッジバスケの会場ではよくMagicの姿は見かけられました。
Michigan Stateの選手たちとはシーズン中にもアドバイスを送るなど連絡を取り先輩らしく行動。Michigan Stateがシーズン前半に負けが重なった時点ではわざわざチームを訪ね、Magicがカレッジ時代に全米制覇したシーズンの話をしてくれたと、選手たちが証言してます。今季の同校も、Magic全米制覇時の同校もシーズン前半に3敗、主力選手に怪我と苦戦したシーズンだったという共通点があり、それを立て直してNCAAトーナメントで躍進。もし今季のMichigan StateがNCAAトーナメントを制していたらシーズン6敗、それはMagic在籍時のときの成績25勝6敗と同じ敗戦数となる、などと話して後輩たちの士気を高めたそうです。
Magicは話もうまいし、アメスポ有数の有名人。その先輩が何度も今季のチームを訪れて語りかけてくれるのは選手たちには大いに好評だった模様です。

先輩としては満点みたいだったのですが、Lakersでは電撃辞任で幕。そういえば選手としても電撃引退でしたね。あれは健康上の理由でしたが。
Magicは各種事業に手を出していて大いに好調でお金の面ではLakersの社長職にこだわる理由は皆無。古巣のスーパースターとしての体面が汚れる前に辞任というのはMagic個人の判断としては悪くないのでしょう。LakersファンもMagicとLakersオーナーの対立などというのは見たくないはず。


残る問題はHC職とLeBronの処遇とオフシーズンの大物FA獲得。どれも難題です。HC職はオーナーとLeBronの主導権争いの当面の戦場。Jeanie BussがLeBronの口出しを嫌ったとして、Magic辞任でLeBronは組織内での口出しの窓口を失い、あとLeBronにできることは気に入らない後任のHCの下でもサボタージュすることぐらいですか。
しかしそれやっちゃうと自身のキャリアのイメージは大いに低下する大きなリスクがある。今年だけならまあそういうこともあるで済むかもしれませんが、来季もそれではさすがにマズいのでは。そんなオーナーとのバトルをやっている間に肝心の自身のバスケットボールの実力はどんどん低下していっているのです。
あとはLeBronの処遇と言って何が可能か。契約期間の残りはたっぷりありますからオーナーとの対立が決定的になればトレードという事態にもなりうるのか。もしあったとしてもそれはさすがにこのオフの話ではないような。それともスピード感のある意思決定でLeBronもLakersに見切りをつけて早期のトレードに同意しうるのか。

いずれにせよこれだけモメてるとLeBronの助っ人に大物が何人も集結するという夢のシナリオは崩壊ですか。Paul Georgeの昨オフの判断も正しかったことになりそうです。

Amazonのセレブストアの人選

日本にこれに類するものがあるのか存じませんが、アメリカ側のAmazon.comには「Amazon The Celebrity Store」というページがあります。ひょっとしたら私から見えるのと他の方から見えるのが違うかもしれないのですが、1ページに28名のスポーツスターや歌手女優などが紹介され、それぞれその人のテーマに沿った商品を紹介するという趣向です。商品自体には特に興味は惹かれなかったんですけど人選はちょっとおもしろいかなと。

スポーツ界からは上に近い方から順にJames Harden (NBA)、Deontay Wilder(ボクシング)、Cam Newton(NFL)、Caeleb Dressel(水泳)、Bryce Harper(MLB)、Lindsey Vonn(アルペンスキー先日引退)、Jozy Altidore(MLS)、Juju Smith-Schuster(NFL)、Skylar Diggins(WNBA)、Dwyane Wade(NBA)、Rob Gronkowski(NFL先日引退)、Jordan Spieth(ゴルフ)などとなってます。Derek Jeterの元カノのJessica Albaさんも28人に含まれてます。

純粋に人気があるとかだけではなく、それぞれの契約先との絡み、男女比、人種割合、マイナーメジャーのアクセントをつけるなどのバランスの意図があるでしょうからこのリストにあまり深い意味を追求してはいけないでしょうが、MLBからはBryce Harper一人ですね。NBAは2名NFLから3名なのと比較すると、各1名様のマイナージャンル側に入れられてしまったような。それでも一人ならこういうのはHarperが一番適任かなとも思います。一人だけでメジャー感が出ます。
少し前にHarperの露出はMike Troutよりずっと上だから人気ではMLB最高の選手のTroutよりずっと上、比較対象にもなりますよ、という感想を書いたのですが、日本のMLBファンの方には今ひとつ納得いただけませんでした。こういう感じでHarperはあちこちにカッコ良い人のような形で登場することが多いので現役の野球選手としては露出力は一番高いでしょう。

他のメンツだとDeontay Wilderはすごい選手なんですが、生まれてきた時代が悪かったですね。知名度はかなり低いはず。サッカーはJozy Altidoreというのは意外な人選のような。男子のW杯出場失敗以降、あの時の代表メンバーの主力はあまり表立った活動がない半隠遁生活を強いられているところがありますから。Puma契約選手の代表として登場でしょうか。

NHLプレーオフ開幕へ Lightning Strikes

土曜日にNHLはレギュラーシーズンを終了。水曜日からはStanley Cup Playoffが今年も始まります。今年の焦点はなんと言ってもレギュラーシーズンを圧勝で乗り切ったTampa Bay Lightningがプレーオフでもその強さを発揮できるかでしょう。

今季のLightningは62勝16敗4OTL、勝点128。2位のBoston Bruinsに21勝点差をつけてのぶっちぎり。とうの昔にプレーオフ全体1位のポジションを確保してからも勝ち星を重ねて今季62勝。62勝はNHL史上最多タイ記録(1995–96 Detroit Red Wings)。ホッケーというのは強いチームでもそう簡単に勝ち込める性格のスポーツではないだけにこの圧倒的な成績は光ります。シーズンを通してレギュレーション内の連敗はなんと2連敗が僅か一度だけ(その唯一の連敗の2敗目を喫した相手がシーズン途中で完全崩壊したBuffalo Sabresというのがおもしろいめぐり合わせ)。他に今季もう一度だけ2連敗がありますがこれは2敗とも延長戦敗戦で勝点を重ねての敗戦。
シーズン最後の7試合で4勝3敗となってNHL新記録達成、また史上最多勝点記録は逃しましたが、そこにケチをつけることはできません。
記録面でいうと62勝のDetroitも、勝点でNHL史上最高132ポイントのMontreal Canadiensもすべてサラリーキャップ導入前の20世紀の記録で、サラリーキャップが導入されてリーグ全体の力が均衡化した現在のNHLでの62勝は偉業というか、どうしてそんなに勝てたのかと言いたくなるような成績です。

1995–96の62勝Detroit Red Wingsは、西カンファレンス決勝で当時NHLで最も熱かったライバル関係のColorado Avalancheに敗れてStanley Cup Final進出を逃してます。Lightningはどうなるか。


私のつたないホッケー観戦眼で感想を言わせていただくとLightningの強みは相手チームが良い形になる前の高い位置でのチェック・寄せが早い。まず良い形をつくらせない。またオフェンスの3rd & 4thラインまできっちり走りきる印象が強いです。トップラインのオフェンスのスターたちSteven Stamkos、Nikita Kucherovの得点力が目立ちますが、それとともに下位ラインの充実ぶりが相手チームを引きずり回して疲弊させているように見えます。
パワープレーでのゴール率28.2%でリーグトップ。ショートハンドでのペナルティキル率が85%でこれもリーグトップ。PPとPKの両方でリーグトップをとったのは過去40年で今年のTampa Bay以外で1チームしかないとか。

プレーオフ一回戦の相手はColumbus Blue Jacket。このカードはレギュラーシーズンではTampa Bayが3戦3勝。いずれの試合もTampa Bayの完勝、8-2、4-0、5-1というスコアになってます。Columbusは第1戦途中から第3戦まで6ピリオド連続ゴールゼロだった模様。
ホッケーは勢い次第で上位シードが敗戦することが一回戦から頻繁に起こるリーグなのであまり先走るのは良くないのですが、二回戦で当たるBoston Bruins/Totonto Maple Leafsの勝者とのシリーズがいまから楽しみです。

他の一回戦ではNew York Islanders x Pittsburgh Penguinsのカードが目新しい感じで楽しみです。
TV放映はNHL放送のメインチャンネルであるNBCSNがIslanders x Pens戦を、Lightningの試合は普段NHL放送のないUSAでの放送予定。この辺にホッケー僻地フロリダのLightningの試合では、人気チームのPenguinsや大都市Islandersほどは視聴率はとれないと放送局側にみなされた事情が感じられます。人気を力で跳ね返せるかLightning。
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