アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

Landon Donovan、なぜかメキシコで現役復帰へ

変なタイミングで変なニュースです。元サッカー米代表のエースだったLandon Donovanが現役復帰するとか。それもなぜかメキシコリーグのClub Leonでとか。現在35歳。何を考えてるのかよくわからない現役復帰。ご本人の弁が聞きたいところです。

2014年に一度引退を表明。2016年に短期間古巣のMLS Los Angeles Galaxyで現役復帰をしています。あのときはGalaxyが負傷者続出で苦しい状況でのリリーフとしての登場でした。それからもさらに1年半後の今、なぜ現役復帰。それもなぜメキシコリーグなのか。

Donovanの引退への道は、2014年のW杯で当時の代表監督のJurgen Klinsmannとの確執から代表の選から漏れたのが始まりでした。Klinsmann政権下では代表復帰の目はないと踏んで代表引退、燃え尽きたかのようなコメントを連発してMLSでも引退へ。引退表明時はユース代表(U-15~17ぐらいを念頭)の監督がやりたいと言っていたんですが、それは実現せず。実現しなかった理由はつまびらかではありません。次にDonovanの名前を聞いたのは昨年後半の米代表のW杯進出失敗後に炎上した米サッカー協会の次期会長選にからんでのこと。本人は一時期会長選に立候補を考えたようですが、その後一転立候補しない旨を公言して撤退。協会会長選は来月でそちらの行方もまだわからない今、今度はまるで方向違いのメキシコでの現役復帰。迷走してるようにも思えます。

単に現役復帰したいだけならMLSでも良かったでしょう。いまさらDP待遇は無理でも、古巣のGalaxyでも他でも受け入れてくれるところはありそうなものです。それでもメキシコということは…メキシコの方がサラリー水準はMLSより遙かに高いからお金の問題でしょうか?

確執のあったKlinsmannは既に米サッカー界から放逐されています。Donovanがユース代表監督をやりたいと言い出したときはポストKlinsmannのシニア代表監督狙いなんだろうと思いました。代表監督がやりたいというより、Klinsmannのアンチ活動でもやりたいのかもなという感じではありましたが。シニア代表は今もKlinsmannの後継代表監督は未定のまま。でもここでDonovanが現役復帰ということは代表監督にも色気なしということなんでしょうね?

やったねEagles、濃密な第4Qを制す

NFCのNo. 1シードながら主戦QBを失ってレギュラーシーズン終盤に失速したため前評判の低かったPhiladelphia EaglesがAtalanta Falconsとの接戦をモノにしています。最終スコア15-10。この試合は好試合。特に第4Q。両軍の攻守のせめぎ合いが濃密で熱く、追うAtlantaが1フルポゼッションしか第4Qに得られず。5点差を追っての6分残りからのAtlantaのドライブで雌雄を決するという展開に。この辺りがどちらも譲らずの好勝負。エースレシーバーのJulio Jonesに託して4thダウンを切り抜け、最後の最後もJulioに、というプレーでした。足を滑らせてJulioが転倒するも、それでもやはりJulioと心中という感じでそこへ投げたんですが僅かに高く、インコンプリートで決着。

Eaglesは前半はRB Jay Ajayiが奮戦。最終的には数字はラン54ヤードと少なめになってますが、その数字以上の活躍。後半戦になってQB Nick Folesのパスが効果的に通るようになって試合の主導権を確保。小刻みにFGを重ねての5点差を守りきってプレーオフ初戦をものにしました。


この日の第2試合ナイトゲームのTennessee Titans@New England Patriots戦は現在ハーフタイム、21-7でNew Englandがリード。先週に続いて敗勢のTitans、先週のような後半のサプライズ反攻があるかどうか。New Englandはなんのかんの言って手堅く、かつ攻めが多彩ですね。

NFLは儲ける前に浸透できるのか

既に読者のみなさんご賢察のことかと思いますが、前項の話はラグビーリーグをお奨めしているわけではないわけです。ぶつ切りの試合の流れが良くない、というよくある批判はたぶん事実ではないのではないか、ということを実例を挙げて言いたかったわけです。つまりは例えばアメリカンフットボールを知らない人に紹介するにあたっては「何をやっているのがわからない」というのがほぼ唯一の問題であって、何をやってるかわからない中、試合の小休止が特に目につくという話でぶつ切り云々は実はどうでもいいはずと言いたいわけです。そうでないとラグビーリーグがラグビーユニオン以下の人気しかつなぎ止められていない理由がありません。


何をやってるのかわからないと言われがちな競技としてはアメリカンフットボール、クリケット、野球、サッカー、ラグビー、オーストラリアンフットボールなど。観戦を楽しむのに馴れが必要な競技は多いです。対してバスケ、バレ−、テニス、陸上、水泳、相撲はプロセスと結果が短時間で直結しているので比較的そういう批判は少ないはず。但し実際には前者のグループの方がプロとして興業的に成功している場合が遙かに多いのはなぜか?という点に注目したいです。

仮説として「人々は単純なものでは飽きてしまう。ある程度の複雑さを求めている」という回答がありうるかと思うんですがどうでしょうか。


私が育った頃の日本では野球が理解が難しいスポーツだという認識はなかったように思います。それは高校・プロの放送がいつでもあって自然に野球というスポーツの流れを知っていたからなんじゃないかと思います。つまりそのレベルの浴びるように見る環境があれば多少ルールや戦術が複雑でもそのうちわかるさ、ということです。アメリカにおけるフットボールがまさにそれでしょうし、サッカー国におけるサッカーでも同じでしょう。それぞれは特に見やすいスポーツでなくても浴びるように見ている国の人にはそのフロー、いくつものパターンが自然に頭の中にストックされていく。それが文化というものです。

NFLの英国進出の問題はその文化をいまの21世紀の環境で人為的に作れるのか?ということでもあるんでしょう。TVだけに限っても各国で多チャンネル化が著しい(日本は極端に少ないままですが)。TV以外のエンタメもいくらでもある。そんな環境でなにかを浴びるように人々に見て貰えるほど提供するということは可能なのかな?ということですね。先日ご紹介した調査結果からすれば、内容への理解はともかく存在の認知は進んでいるようですが。


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あとアメリカンフットボールを知らない人に紹介する場合の話として、ルールが複雑だ、という話が出てきがちですがこれも私は違うんじゃないかなあと思っています。説明の切り口がその魅力の紹介とズレているのではとも思います。
これはアイスホッケーの例ですが、アイスホッケーを知らない人に競技を説明するビデオ(確かNHL本体の提供のHocky 101というビデオクリップだったと思います)で、最初にon the flyの話をするのに閉口したことがありました。on the flyというのは試合進行中に試合を止めずに選手が交代できることを指します。確かにそれは多くのスポーツとアイスホッケーが大きく違う点です。が。それを最初に持ってくるのは違うだろと思うわけです。ホッケーの魅力となんの関係もないじゃん、と。紹介すべきは豪快なスラップショットが最高!でもそれだけじゃレベルの高いホッケーでは相手も身体を張ってきてそうそう得点できないので、こうこうこうやってコンマ数秒でパスを回して決めるんですよーっていう実例の方でしょう。

同じ事でフットボールだと必ずダウン制の話を最初にしてしまうんですが、それは違うと思うのです。プレゼンとして間違っていると。相手を思いっきり吹っ飛ばして良いからとにかく前に進む。こういうサイズのスーパーアスリートがフルスピードでぶつかり合う!爽快!(それに際して細かいルールはあるけどそれは追々わかれば良いから気にしない!)。でもそうは簡単にいかないので前パス横パスやパスのフェイクを駆使して駆け引きするんですねーとプレーの例示すべきだと思うんですけど。


じゃあラグビーリーグを見ようじゃないか

(ラグビーリーグのことは以前から一度書きたいと思っていたんですが、アメスポじゃないですし控えてきましたが良い機会なので一項を設けます)


アメリカンフットボールまたはラグビーの試合中のプレー停止・ぶつ切りの問題を解決したスポーツとしてラグビーリーグがあります。ラグビーリーグは13人制のラグビーです。日本で行われているラグビーはラグビーユニオンで15人制ないしは7人制。同じラグビーという名称ですがルールはかなり異なります。19世紀後半に枝分かれしておりどちらも長い独自の歴史を持ちます。(アメリカンフットボールの成立も偶然ながらほぼ同じ時期です)

ラグビーリーグのルールは実はアメリカンフットボールと発想がほぼ同じと言っていいほど似てます。ラグビーリーグではフェイズ、アメリカンフットボールではダウンと呼ぶ攻撃権の制限がそれです。攻撃権を制限まで使って攻めて、ダメならキックで相手陣深くへ戦線を移動させます。

アメリカンフットボールとラグビーリーグの試合の流れでの最大の違いはタックルでボールキャリアが倒れてボールデッドとなったのあとのリスタートが即時であること。ほとんど試合が止まりません。ボール保持者がダウンした場合、保持者本人がボールをリセットしてそのままリスタート役をします(手は使えません)。アメリカンフットボールのように攻守22人が時間をかけて全員セットしたりしない。ラグビーリーグにはほとんどスクラムもない(ありますがユニオンのそれとは違う)のでそこで途切れることも試合中僅か。
ぶつ切りだから見にくいという(対アメフトに限らず)競技批判を聞くといつも「じゃあラグビーリーグ見たらいいのに」と思います。私の知る限り最も試合が止まらないスポーツがラグビーリーグなので。

ラグビーリーグ、ラグビーユニオンともに英国内にプロがあるんですが、でも人気があるのはユニオンの方なのです。じゃあぶつ切りだからおもしろくない、というのは言い訳なんじゃないかなあと思うんですけどどうなんでしょうか?

世界でラグビーリーグが最も盛んなのはオーストラリアで、優勝戦=NRL Grand Finalはときには10万人規模の観衆を集め人気。この試合は毎年アメリカでも地味ながら放送があります。

「NFLは退屈」英国での調査結果

NBA Boston CelticsとPhiladelphia 76ersが英国ロンドンで試合。Ceticsが10年ぶりのロンドンでの試合に勝利しています。10年前というのはKevin GarnettやPaul Pierceを擁してNBA制覇を成し遂げたシーズンでもあります。現在NBA東カンファレンストップ快走中のCeltics、10年前以来のロンドンでの勝利に続いて優勝を引き寄せられるでしょうか。

この試合に合わせたのかどうかはわからないですが、英国でスポーツ関連の世論調査の結果が発表されています。その中で注目された質問がこれです。「What is the most boring sport? 一番退屈なスポーツは何ですか?」
Golf – 70%、American Football – 59%、Cricket – 58%、Darts – 58%、Snooker – 57%の5種目が過半数が退屈と回答しているとのこと。なかなかおもしろいです。退屈度ナンバーワンとされたゴルフはペースこそエキサイティングだとは言えませんが退屈かどうかは放送の仕方にもよるような気がします。

見事2位にランクされた米国産フットボール。好きか嫌いかはともかく他の英国発祥のスポーツに割ってはいるほどその存在ははっきりと認知されているようではあります。英国の伝統的スポーツであるクリケットとほぼ同じぐらい退屈との調査結果。アメリカンフットボールが退屈とされる理由は2つに集約できます。プレーがぶつ切りで常に止まるから。そして何をやってるのかわからないから。

NFLは懸案だったLos Angelesへの再進出が一段落して、次はロンドンにチーム設立を狙っているわけですが、この調査結果が今後の判断に影響するかどうか。私見ではさほど問題はないようには思います。ゴルフ、クリケットともに英国でプロが成立しているわけですから、それと同程度に嫌われていたとしてもNFLも成立しうるでしょう。設立して最初から同国のメジャースポーツになるのだ、というような高い目標を設定するつもりなら別ですが、ニッチなら十分に成立するはずです。つまり目標次第。ロンドンはNFL Europe、さらにその前のWorld Leagueの頃からどうしても黒字にならなかったマーケットです。まさかガンガン儲かると思って毎年のロンドンの試合を組んでいるわけではないと思いますが…

この調査結果とNBAのロンドンでの試合を絡めて、ではバスケットボールNBAの英国進出ならどうか、というような議論がされていました。英国のスポーツ記者の意見ではNBAはイケるんではないか。理由はまさにNFLが退屈とされている理由の2点が逆だから、というものです。プレーが途切れない、何やっているのか理解がし易い、と言います。プレーが途切れないというのは嘘のような気がしますが(フリースローは相当に退屈です。エンドゲームはファールだらけです)、試合の流れが理解し易くテンポが早いのは間違いないですね。

なぜGerogiaは逃げきれなかったか

CFP優勝戦を振り返ってみたいと思います。まず試合前私は「Georgiaのアップセット」を予想しました。今季のプレーオフランキングでいえばGeorgiaはNo. 3であり、AlabamaはNo. 4。プレーオフ選考でもAlabamaは最後の4枠目に滑り込んだ学校です。GeorgiaはSEC優勝校であり、AlabamaはSEC西地区を勝てなかったチームです。それでもラスベガスの賭けでもAlabama優位、私も当然のようにGeorgiaが勝つ場合をアップセットを表現してしまいます。それだけカレッジフットボールファンにとってはAlabamaは信頼のブランドなんですね。その信頼は単なる盲信ではなかったということになるんでしょう。
前半終了時点で13−0でGeorgiaリード。点差はさほどつかなかったもののGeorgia優位ははっきりしていた。ランで微妙に長い3rdダウンを次々コンバートするなど、なぜこんなにうまく行くのかという感じの前半。着実にポイントを重ねる。PKの差も感じさせるなどもあってこのままロースコアリングゲームならGeorgiaかと思わせるところがあった。
それが後半冒頭からAlabamaが新一年生QB、今季意味のある時間帯でのプレーが皆無だったTua Tagoviloaに切り替えて伸びのあるロングパスでGeorgiaディフェンスの目先を変えると状況が大きく変わりました。経験値の低さから投げ捨てれば良いタイミングで無理に投げてINTを献上するというミスはありましたが、結果はQBの切り替えが奏功、Alabamaの追い上げを支えて同点、さらにはサヨナラFGに十分な位置までドライブを進めていきました。最後のドライブでもQBの経験不足は明らかで全然プレイクロックを見ていなくてベンチがタイムアウトをかけなければならなかったり、最後の最後にもう1プレー、エンドゾーンを狙ったプレーをしたかったんでしょうが、どんどんゲームクロックが減っていってあのままもしプレーしてちょっと長引いたらサヨナラFGを蹴る機会を逸しそうになってこれもベンチからタイムアウトをかけなくてはいけないハメに。
そんなこんなも延長戦での41ヤード決勝TDですべて帳消し。すごいやつがいるもんだな、という感じです。決してGeorgiaが悪かったわけではない。準備していなかった、予想もしていなかった相手の秘密兵器に対応しきれなかったということになるのでしょうね。

プレーオフ制になっての初年度にOhio Stateが優勝したときに似ているということになるんでしょう。あのときのOhio Stateもプレーオフ最後の枠に滑り込みで入ってから全米制覇。QB J.T. Barrettが負傷欠場になったのをバックアップQB(シーズン前の段階では第3QBだった)がチームを救ってBig Ten優勝戦そしてプレーオフと勝ち進んでの全米制覇でした。今回のAlabamaもそうですがプレー機会のない控えQBにも逸材が揃っているのがエリート校っていうことでしょうか。



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