アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

Oklahoma 完勝@Ohio Stadium

第二週の目玉試合だったNo. 5 Oklahoma@No. 2 Ohio Stateの一戦。後半に入って一気に試合が動いて、31−16でOklahomaの完勝となりました。OklahomaのQB Baker Mayfieldはポケットから出て走りながらでも良いパスを出してOhio Stateディフェンスを翻弄。Ohio Stateがホームで敗戦というと数年前のVirginia Tech戦がありましたが、今回はVirginia Tech戦よりダメージが深そうです。試合も終わらない前からあの巨大スタジアムの10万人を超える観客がほとんどいなくなってしまうシーンは珍しい。

私は個人的にOhio StateのQB J.T. Barrettを以前からイマイチかっていないんですが、今日の試合もうーんという。記録上は1INTですが実際は誤審で救われたのが一個あったので2INT。サイズとスピードがあるのでスクランブルしたときの威力はあるはずなんですが、それもこの試合では効果を発揮できず。BarrettはUrban MeyerがOhio StateのHCに就任して最初に獲ってきたリクルートなのでポジション争いでもMeyerの寵愛を受けて過ごしてきたわけですが今年になってもあまり二年前より良いようには見えない試合となってしまいましたね。Oklahomaに完敗を喰い、Big Ten内でPenn State、Michiganが高評価なこともありプレーオフ進出に早くも黄信号。ここからは開き直ってもっと身体を張った思い切ったプレーが見たいところです。

対するOklahoma QB Baker Mayfieldの方は元Texas TechのWalk-onだったとか。活発にサイドラインを歩き回りチームを大声で鼓舞してまわる様子なんかは昨今のQBでは珍しいような。なんかたたき上げっぽい感じ、というのは先入観でしょうか。

Oklahomaは名将Bob Stoopsがあっさりと退任、新HCの下でのシーズン。このアウェイでの勝利は大きいです。新体制への信任になるでしょう。Stoopsのような大成功政権からこれほど政権移行がスムーズに行ったケースはなかなかないのでは。Oklahomaの残りスケジュールは難敵は少なく、あってもホーム。一気にプレーオフへの期待が高まる快勝劇でした。

UCLA Rosenの評価は

明日の第二週を前に開幕週で大逆転勝利を飾ったUCLAのQB Josh Rosenの評価について少し書きます。週中に試合の再放送がされていた(これが多チャンネルの強み)ので観戦。Josh Rosenは来年のNFLドラフトでQBとして最高位での指名が見込まれる現在のカレッジQBのトップ素材。現在UCLA在籍3年目、ほぼ今季でカレッジでの戦いを終えることは確実です。

第3Qまで44-10とボロボロだったところからRosen率いるUCLAオフェンスが火を噴いて35点連取、34点差をひっくり返したのは史上2位(35点差が記録)の歴史に残る大逆転。もし将来RosenがNFLで花開くことになれば武勇伝として残る試合でした。が、内容は…イマイチか。

こういう大逆転の試合はディフェンスのPick 6やスペシャルチームでの得点などがあるものですが、この日のUCLAは堂々全部オフェンスが5TDをロングドライブを決めてのもので本当ならRosenの評価は上がるべき。前半戦に得点ができなかったのはオフェンスラインの崩壊が問題でRosenの問題とは言えない。ではなぜ後半の怒濤の攻めでもRosenに感心できないかというと、けっこうミススローが多かったんですね。相手Texas A&Mのディフェンス陣のミス(慢心?)に助けられた面がある。第4QのロングパスTDでは相手セカンダリにストライクを投げてしまった大失投。それがなぜかDBの両手の間を抜けて、その先にWRがいた、というラッキー。あれはもうINTで当たり前。INTだったらそこでほぼ試合終了の気分になったであろうプレー。

Rosenの評価を下げる試合ではなかった。悪くはない。でも結果ほどにはすごくはなかったかな、という感じでした。やはりこういうのはニュースのハイライトだけ見ていたのではわからないです。再放送で見られて良かったなと思います。


Patriots逆転惨敗開幕

いよいよNFLも開幕です。今夜は昨季のチャンピオンNew England PatriotsがKansas City Chiefsを迎えての木曜日開幕戦。なんでも五枚目の優勝バナーを飾るためにスタジアムをオフシーズンに一部改築したとか。優勝バナーを飾る場所が足りなくなるほど勝てるなんて、改築コストがかかってもオーナー冥利に尽きるコストかと。今回の改築で11枚まで飾れるそうです。スタジアムの耐用年数を考えるとさすがにそれ以上に勝てることはないと思います。

昨季を勝ったチームより今季のチームの方が強いのでは、全勝パーフェクトシーズンを狙える、など前評判のやたら高かったPatriots。WR Julian Edelmanを開幕前に膝の負傷で失った(全休確定)にも関わらず前評判はまるで落ちないままで開幕戦を迎えました。そのEdelmanは試合前の優勝セレモニーに登場して喝采を浴びてました。む、歩けるんだ、という感じです。

最初のドライブからPatriots絶好調。Edelman抜き、復帰したTE Rob Gronkowskiもボールに触らないままであっという間に先制TD。QB Tom Bradyにまったく圧力がかからない楽々のドライブ。その直後のKansas Cityの攻撃は初っぱなのプレーでファンブルロスト。そこからPatriots二度目のドライブはGronkoの見事なキャッチでこれまたあっという間に2TD差、これはとんでもないblow outゲームになっちゃうのかな、と思いました。この辺はシーズン前からの評判からの先入観もあってんでしょうが。そのGronkoのTDキャッチがビデオ判定で取り消し。続く4thダウン&ショートを失敗してPatriots無得点。あとから見ればあそこが試合の転換点。Bradyへの圧力はなかなかかからないまでもChiefsディフェンスが粘ってビッグプレーを許さない。ChiefsオフェンスはロングパスTDで派手に切り返して、試合はPatriotsが押しているようなのに点差は広がらず。

Kansas Cityは試合前の時点でRBは2人のみ。先発は昨年までマイナー校ToledoのRBだったルーキーKareem Hunt。ドラフト3巡目(全体86番目)指名、地味に入ってきた選手です。それが前述の通り最初のプレーでファンブルロスト。カレッジは4年間で一度もファンブルロストなしの選手(ファンブル自体は1回=自軍が回収)が、プロでいきなりこれ。本人涙目でサイドラインで同僚やコーチに落ち着け、俺の目を見ろ、なんて感じで諭されていた。まだその時点ではPatriots完全優勢な情勢だったのもあって、あーこれは苦しいなあという感じ。だったんですが、その後は立ち直って最終結果はランで148ヤード1TD、5キャッチ98ヤード2TD。こんな展開になるんですね。最終スコア42-27でChiefsの完勝という結末に。

New Englandは試合途中でディフェンスの要 Dont'a Highwaterを負傷で失ったから云々色々事情はあるでしょうが、それにしてもこんなにがっつりやられてしまうのか、NFLは厳しいなあという感想です。

男子米代表ロシアW杯最終予選ひやひやのホンジュラス戦

サッカー男子米代表のロシアW杯最終予選(6チーム・10戦・3.5枠)の第8節が行われました。@ホンジュラス戦。試合前の段階で米代表が3位、ホンジュラスが勝点同点の4位。さらに1勝点差で5位にパナマ、という状況。

中米の小国ホンジュラスはこの試合のためにこの日は臨時の国民の祝日として社会機能を停止。国のプライドと期待を背負っての一大勝負。この国を挙げて応援する、という機会は素晴らしいものです。一体感、高揚感。試合前からTV画像からそれがこぼれ落ちそうな様子。サッカー米代表男子の動員力が今回のロシアW杯予選を通して落ち込み気味のアメリカからすると羨ましい、微笑ましい風景と言えます。

試合の方ですが、正直双方ともに美しいサッカーとは言えない試合でしたが声援に背中を押されたホームのホンジュラスが球際で奮戦して押し気味に試合を展開。前半に速攻からの得点でリード。戦前から米代表のCBコンビが危ういと指摘されていたまさにそこからの綻びで失点。後半になっても攻められない米代表、このまま敗戦すると出場圏外5位転落もありうる、かなりまずいムード。内容も褒められないしこのままW杯を逃したらアメリカサッカーの危機じゃないか、という。

交替投入したBobby Woodが85分に乱戦から同点ゴールを決めてそのまま1−1で逃げ切り勝点1獲得。別の試合で勝利したパナマには抜かれたものの4位確保。次節はホームでそのパナマを迎える試合が待っており、その試合で勝てばほぼ3位以内確定になるはず(米代表の最終節は最下位&地力で明確に劣る@トリニダード&トバゴ戦)。W杯出場失敗の事態は自力で回避できる状況になりました。やれやれであります。

Bobby Wood投入が当たって大ピンチは回避したものの、実に冴えない試合をしてしまったのは確か。どうなんですかね。ホンジュラス辺りを相手にこんな覇気のない試合をしていては、予選を突破しても来年のロシアでの本戦で期待できそうな感じがしません。それよりも4位で通過して、アジア5位とのプレーオフでオーストラリアとアメリカの一騎打ちなんていうのはちょっと見てみたい気もします。でもアジア5位がシリアになったら、試合ができるんでしょうか?ほぼ戦争しているような間柄のシリア(または近隣代替地)に米代表を安全に送ることなんてできるんですかね?

カレッジフットボール開幕週 FBS終わりの始まりか

いよいよカレッジフットボールが本格開幕。盛りだくさんの好カード、各地で熱戦が繰り広げられました。個人的には現地観戦に行ったので他の試合をあまり見られていないのですが、やはりカレッジはいいですね。試合前数時間、場合によっては数日前からの街を包む期待感というのはプロとはやはり違います。

個別の試合の論評はほとんど見ていないので避けて全体の話を。開幕週にトップ3同士の対決となったNo. 1 Alabama x No. 3 Florida State戦を筆頭に、No. 11 Michigan x No. 17 Florida、No. 21 Virginia Tech x No. 22 West Virginia、No. 25 Tennessee x Georgia Tech、BYU x No. 13 LSU、North Carolina State x South Carolinaと中立地NFLの大会場での開幕戦が目立ちました。加えて一時点で44−10からの記録的大逆転(フェイクスパイクで逆転決勝点)となったTexas A&M@UCLA、Maryland@No. 23 Texasなどメジャーカンファレンス同士の組合せが目立った。(そんな中で一番のびっくり試合はLiberty@Baylorだったりするのもカレッジらしい。Baylorは一部ではBig XIIの優勝候補とされていたチームです)

これが次週第二週でも続く予定で、No. 7 Oklahoma@No. 2 Ohio Stateを大メインイベントとしてNo. 12 Auburn@No. 5 Clemson、No. 15 Georgia@Notre Dame、No. 14 Stanford@No. 4 USCと好カードを並べてきています。TCU@Arkansas、Nebraska@Oregonなんていうのもあります。カレッジのスケジュールは過去第二週は手抜きの場合がしばしば。NFLの開幕週に重なるからという理由であったと思われますが、今年はやる気のあるスケジュールといえるでしょう。

全体として眺めてみるとSEC各校の積極的なスケジューリングが目立つシーズン序盤と言えます。これはたぶん例のAlabama HC Nick Sabanの発言に呼応していると考えるべきなのでしょう。SabanがこのオフシーズンにFBS改革とも言える発言をしていたわけです。5大カンファレンス同士の対戦だけでシーズンを組むべきではないのか、という提言をしている。「年に3~4試合は無意味な試合をやっている。これをやめよう」というのです。もし実現すれば事実上のFBSからのメジャーカンファレンスの離脱となります。ボウルゲームの出場基準が勝ち越しであったり勝率5割であるため各校は「無意味な試合」を数試合組む。その基準も撤廃すればムダな試合は組まなくて良くなる、というところまで踏み込んでいたので、ああSabanさんマジなんだ…と聞いたときに思いました。それがあって、このシーズン序盤のSEC各校の積極的なカードを見ていると表向きはSabanの私案という形で打ち上げているけれど、実際はSECでじっくり話し合った末の案なのかなという風に感じられます。

その案は良い点悪い点あるわけです。パージされる学校の中にはBoise Stateのようなカレッジフットボール界を長年盛り上げてくれた優良校や、例えばCincinnati、Houston、三軍士官学校といった名脇役校も含まれる。今週起こったLibertyによる大アップセットの興奮もなくなる。無所属独立校のBYUはSEC所属のLSUが今回中立地開幕戦付き合ったことからパージを免れそうな感じはあります。いずれにせよ過去のカレッジらしさが変わっていくことになる。これは良い点でも同じで、例えば過去non-conferenceの試合でイージーな試合ばかりを組む傾向の強かったBig Ten(特にOhio State)にまともな試合を組ませ、カレッジ全体でシーズンを通したカードの強化を図ることができます。Ohio Stateは今季開幕戦を木曜日、それもナイトゲームで戦いました。@IndianaでBig Tenの公式戦開催日としては史上最も早い時期だったとか。さらに第二週もOhio Stateはナイトゲーム。Ohio Stateのホームには常設の照明施設がなく、ナイトゲームの際には照明施設を臨時設置します。伝統を重んじる頑固なBig Tenに開幕週でのカンファレンス戦開催、ナイトゲームの嫌いなOhio Stateに二週連続ナイトゲームを承諾ささせた辺りも考えると、SECだけでなくBig Tenも実質的なFBS離脱に水面下で同意してるのかもな、という感じがします。

なぜSharapovaならいいのか

テニスのUSオープンが始まっています。今日初日の目玉試合はメジャートーナメントに18ヶ月ぶりに復帰したMaria Sharapovaの一回戦。相手は第2シードのSimona Halep。なんでも過去の両者の対戦成績はSharapovaの6戦全勝とか。結果は熱戦の末、Sharapovaの勝利。満員のメインスタジアムの観客総立ち、一回戦に勝っただけなのに優勝でもしたかのような騒ぎです。Sharapovaも勝った瞬間にコートに伏し、涙。試合もおもしろかったし、放送したESPN2にとっては狙った以上の放送になったのは間違いないでしょう。

でもこれでいいんでしょうか?Sharapovaが欠場していたのはケガではない。ドーピング発覚での出場停止処分です。そういう選手が帰ってくるのが話題になるのはわかりますが、諸手を挙げてお帰りなさい!ヒロインの帰還のような扱いでいいものなのか。

試合の途中に他の選手たちのTwitterが紹介されていて、Sharapovaへの痛烈な批判を表明する選手もいたのですが、その辺は適当にスルー。解説のChris Evertも「彼女はテニス界の財産」などとまで言ってしまう始末。

考えてもみてください。例えば過去のMLBのドーピングがバレたスーパースター選手たちの状況を。Barry Bondsが、Mark McGwireが、Sammy Sosaが近いところではAlex Rodriguezがどういう扱いになったかを。殿堂入りは完全に否定され、残した輝かしかったはずの数字も眉唾ものとされている惨状です。彼らを「野球界の財産だから」などと言って臆面もなく擁護した人はいなかった。本当は彼らは野球界の財産だったのです。少なくとも私はそう思います。少なくとも全否定はやり過ぎかもしれないと思う面があります。(特に初期の違反者はルール整備が遅れていた時期に「違反」した選手たちは本当は違反でもなんでもない、とすら擁護できます。ルール整備が進んだ後でもそれを進んでやったA-Rodは初期の「違反者」とはちょっと訳が違う。)

ただドーピングの撲滅のためにはそれぐらいの厳罰が必要だという理由で彼らが全否定の対象になっている、という理屈も十分にわかるので、殿堂入りを許せとかそういうことは思わないんですけど。

で、それと比較して今夜のSharapova大歓迎の大盛り上がり、いいのか?ということです。なぜMLBのスターはダメで、テニスのスターはOKなんでしょう。女性だからですか?美人だから?どうも理屈がわからないです。テニスのプロツアーのドーピング検査態勢がどういうことになっているのか知らないのですが、色々疑問を感じる試合後の状況でした。

試合内容はおもしろい試合で楽しめましたし、Sharapovaの衣装もあーこれは売れそう(対してHalepのウェア、あれはひどい…注目の試合でコレかという…)などいろいろとエンタメ度は高い一回戦だったと思います。

記事検索
最新コメント
LINE読者登録QRコード
LINE読者登録QRコード
メッセージ

名前
メール
本文