アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NBA再開 いきなり膝つき

今日はNBAの再開日。初戦となったNew Orleans Pelicans x Utah Jazz戦前には両軍全選手および審判全員が国歌に合わせて膝つき行動となってます。コートにはBlack Lives Matterと大きく描かれているのも目立ちます。同じ企業である女子のWNBAの方もコートにBlack Lives Matterと描かれてますがもっと小さいっていうのがなんか微妙な差でよくわかりません。

一応ルール上はNBAで選手は国歌の際に起立が定められていますが、NBAは今回の膝つき行動について罰則を与えないことになっているようです。過去には懐かしのMahmoud Abdul-Raufが起立を拒否して解雇に至った事件が思いだされます。Abdul-Raufの起立拒否は1996年のことだったようです。あの頃はボロカスに言われて無援護のままNBAを追われて行ったんですけど、四半世紀後のいま振り返ってどう感じるべきなんでしょうか。みんなで渡れば怖くないのか。

尚選手たちの後方で職員の方数人は国歌に起立している方もいました。その辺の自由は尊重されるべきことです。既報ですが女子WNBAでは初日には国歌の際に全選手が会場から退場して、規則を守りつつ起立を拒否した形になってます。女子は給料が安いですから罰金を食うと男子よりも生活への影響が大きいだけに規則を守ったってことかもしれませんが、今日のNBAの状況を見て、さらに処罰もないと見極めたらWNBA側も膝つき行動へ対応を変えてくるかもしれませんね。


試合の方はいまやってますが、Zion Williamsonは出場時間を抑える形で出場しています。
この試合後には今日のメインイベント第2試合のLos Angeles Lakers x Los Angeles Clippers戦も放送予定。ずらり西カンファレンスの4チームが出場してのシーズン再開です。

Philliesから感染者2名

出ちゃいましたね。MLB Philadelphia Philliesの職員から2名のコロナ感染者が発生したと発表がありました。前日の段階でPhilliesの職員でMarlinsとの開幕3連戦でMarlins側の世話をしていた職員が感染したという情報は漏れてきていたので、その1名を含むのであろうと思われますから、新たな1人が先に確認されていた職員と職員同士で感染したのかなにか感染経路をたどる努力がされているものと推測されます。

Philliesは感染者が大量発生して離脱中のMiami Marlinsと7月24−26日にシーズン開幕戦を戦った対戦相手で、Marlinsから感染者の大量発生が発表されたためPhilliesも7月27日から30日までの試合をキャンセルされていました。今回の2名の感染者が確認された段階でさらに7月31日からのPhillies対Toronto Blue Jays3連戦もキャンセル。MLB東地区全体のスケジュールがさらに混乱することが必至となりました。

これでMarlinsおよびPhilliesの2チームのリーグ戦への復帰の見込みは現時点では立たず。わずかな救いはPhilliesとMarlinsは8月4日〜6日に再び対戦予定だったため、その時期の他のチームのスケジュールには影響が出ないはずであることですか。つまりもし8月7日までに両チームが試合ができる状態に戻るならばなんとか元の軌道に修正できるチャンスがあるってことになります。

Philliesはまだ選手の感染者は出ていない。感染者が選手で出なければPhilliesは早急に復帰可能な陣容に戻りうるでしょうが、Marlinsの方は選手だけで19名だかに感染者が達しているため、感染者が8月7日からの試合に出場できない(たぶんそうなります)のであれば外部からの選手の補充が必要になりそう。感染者の個人名は公表されていないので、例えば捕手が足りないとかといったポジションごとの問題があるのかどうかもいまはまだわかりません。この先Marlinsが新たに選手と契約するのがMLBから公示されることで間接的にMarlinsのどのポジションの選手が感染被害を多く受けているかを観察することができそうです。

相手打者と一番近い位置にいる捕手がMarlinsでもPhilliesでも感染をしていたなんてなったら捕手や主審を守るための方策の検討であるとかまたひと悶着起きそうです。

ACC+Notre Dame

ACCがフットボールシーズンの概要を発表しています。あくまでうまくいったらという話ですが、Notre Dameを交えてACC内で10試合のカンファレンス戦を1リーグで戦い、上位2校がACC優勝戦で戦うということになったそうです。それ以外に各校1試合のnon-conference戦を行なう、全11試合のレギュラーシーズンということです。
Big TenとPac-12がカンファレンス外の試合をしないと引きこもったのにほど近い、しかしながら1試合の制限付きで特別な試合を開催できるという部分で自由度を確保した話です。

以前にNotre DameをACCに混ぜる可能性については書きました。目新しいのはACCの通常年の2ディビジョン制から1リーグ制にしたところ。これはもうClemson x Notre DameのACC優勝戦での再戦希望という意味でしょう。
普通のシーズンではないのでシーズン途中で予定された試合が欠けたりすることは想定しておくべきで、Big Tenでも議論されていましたがディビジョン内対決を優先的に消化しないとまずい、という点がある。ACCの最大の目玉カードのClemson x Notre Dame戦は(疫禍の影響が少ないはずの)シーズンの早い時点で消化したい。そうなると2ディビジョン制のままだとレギュラーシーズンで対戦するClemson x Notre Dameは同じ地区にすべきということになって、ACC優勝戦で対戦する可能性がなくなってしまいます。
それを解決するために2ディビジョンなんてやめちゃおうと、いうことでしょう。理屈はよくわかります。良い解決方法であるとも言えます。過去のACC優勝戦はロクな試合がなかったですからこの機会にというのは良い判断ではないかと思います。
あとは両校が思惑通り好成績でシーズンを駆け抜けてくれるかどうかですね。

オマケの1試合は、ACCには対SEC校とのライバル戦がいくつかあります。Clemson x South Carolina、Florida x Florida State、Georgia x Georgia Tech、Kentucky x Louisville。これらはこれから発表されるであろうSECの意向次第。SECがひきこもりを決めればなくなりますが、ライバル各校はやりたいという意向と伝えられてます。

Notre Dameのnon-conference戦の選択肢はNavyとのアイルランドでの遠征試合がキャンセル、@Navyに振替になっているようですが、今回のACC発表のルールではアウェイ戦は不可(疫禍対策が理由)とか。@Notre Dameに開催地を変えれば伝統の定期戦が維持できることになります。Notre DameはSECの対Arkansas戦を残すという可能性もないではないですが、なんとなくですがNavy戦の伝統の方を取るような気がします。Navyから見てもNotre Dame戦はぜひやりたいはずなので開催地変更でもなんでも飲むんじゃないかな。あとはTV局絡み、契約金絡みでArkansasがどれだけ巻き返せるかでしょう。

バブル隔離をしないというNFLの判断

バブル隔離をしなかったMLBが早くも危機に陥ってるわけですが、近くキャンプが始まろうというNFLも同じくバブル隔離をしないという決定がなされており、それをうけて選手の離脱宣言が増えてきています。

MLBでの開幕早々のクラスター発生が問題化していますが、MLBより先に活動を再開していたマイナースポーツではバブル措置を実施。概ね感染者の抑え込みが奏功しています。
チームスポーツに限っても女子サッカーNWSLは1チームがバブル入り前に集団感染を起こして離脱したものの、その後は順調で短期シーズンを完走達成。男子サッカーのMLSも序盤に感染者が発生しましたがその後は順調。今日の発表分でバブル内の選手関係者全員654人に754回のテストを実施、陽性ゼロの結果とのこと。最後に感染者が出たのが7月24日。検査感染状況のレポートが公式サイトにアップされていて透明性も高いです。
シーズン再開を2日後に控えたNBAからも感染者発生の報告なし。カナダで2都市でバブル入りしているNHL選手からも感染者ゼロの報告が上がっています。

MLBの状況がMarlins1チームにとどまればなんとか踏み止まれるでしょうが、第2のMarlinsのようなチームが発生するとシーズンは危機的状況に。バブルなしで臨んだMLBの判断ミスだという結論になってしまいかねない。


そうなると既にバブル措置は取らないと表明しているNFLがそのポリシーで突っ張りきれるかが疑問視されることになってきます。

いつも書いてることですがNFL選手の選手寿命は極短い。これがNFL選手会を弱くし、労働争議でオーナー側が常に勝つ下地なわけですが、同じことが今回の問題でも選手たちにのしかかることになります。

現在NFLでコロナ対策の不備を理由に離脱を宣言している選手たちはかなりいますが、プロ選手として当落線上の若い選手からすればいまの状況はNFLでプレーするチャンスに見えてしまうはずです。既にミリオネアになった選手たちは家族や健康を考えるが、そうでない選手には大チャンスと言えオーナー側の提示するバブルなしのコンディションを感染上等で受け入れるはずです。そこまでは見えているのでオーナーからすれば代わりはいくらでもなり手がいる、高額サラリーの選手が離脱するなら安くあがって有り難いぐらいだということになる。

問題はMLBでのバブルなし措置がNFLキャンプ前に大失敗だと見做されるほど破綻する場合でしょう。Marlinsだけの問題でとどまるならともかく、そうでないとNFLも再考を求められる事態になる。対選手会ならオーナーの優位は動かないけれどあまりにも選手の健康を軽んじているとファンにも見做されるようになると事態が変わります。ファンは心情的には選手側につくでしょうから。
なのでNFLの首脳からしたらMLBには踏ん張ってもらわないと困る、という意味でMLBを応援してるところじゃないでしょうか。

カオス Marlinsの今週残りのスケジュールがキャンセル

MLB Miami Marlinsからさらに数名のコロナ感染者が発生。水曜日に行うはずだった対Baltimore Orioles戦がキャンセル。さらにその次にMarlinsが対戦する予定だったWashington Nationalsとの3連戦もキャンセル。MLBがNationals戦のキャンセルを発表する以前にNationalsの選手たちはチーム内で話し合いをもって、対Marlinsを拒否すると意思決定していたという話も漏れてきており、MLBとしてはそれを追認せざるを得ない状況だったようです。

またMarlinsが先週末対戦したPhiladelphia Philliesが、New York Yankeesを迎えるカードも結局全戦中止。YankeesはBaltimoreに移動してYankees対Oriloles戦2連戦が急遽組まれるようです。
さらにPhilliesはMarlinsとプレーした地元スタジアムを明け渡して徹底除染中の模様。Philliesは水木と@Yankeesで対戦予定があったのもキャンセルになった形です。なにもなければYankeesファンでFAでYankees移籍の可能性もあったBryce HarperのYankee Stadium登場の日だったのですが、そんなのんきな話は完全に吹っ飛んでます。

事態が急に動いているのでその中でなんとかできる限りの試合消化を目指しているのでしょうが、とにかく毎日試合が予定されている話なので影響を受けるチームが次々発生します。
いまはMarlinsと接触したBravesやPhilliesからはまだ感染者の報告はないので、最悪の状況には至っていないところと言えます。

社会主義がGreen Bay Packersを救ったという説

大統領選挙年は4年に一度のアメリカの政治の季節。長いプロセスを経て大統領が決まるその過程でなにがより重要なのかをゆっくり考える機会を与えてくれるイベントという意味ではけっこうなことだというのが私の米大統領選挙観です。日本の2週間ほどで突然選挙が始まって終わるプロセスとは相当に違う。

その4年に一度のタイミングに合わせて問題提起をする動きも活発化するわけです。2016年の前回選挙年にも起こった人種間闘争が2020年にも起こったのを偶然と見るか、大統領選挙年を狙ってわざと起こした計画的な事件だと見るかで大モメにモメたりもしています。
一警官が黒人容疑者をカメラの前で窒息死させてしまったのを計画的と唱えるのはムリだろと思われるでしょうが、実際にそういう主張をしている人はSNS上にいくらでもいました。トランプ政権幹部が決して「Black Lives Matter」とは言わない、Black Lives Matterは国民の分断の言葉だとまで言って反発するのは、人種問題が今クローズアップされているのは計画的な反乱行為だという主張と軌を一にしていると言えます。

そんな感じで国内でまともなものからトンデモまで様々な政治的主張が飛び交うのが大統領選挙年ですが、最近公共放送PBSで「America's Socialist Experiment」訳せば「アメリカの社会主義者実験」という番組をやっていました。これも政治の季節に合わせて制作されたのかなぁという感じの企画です。中身は中西部ウィスコンシン州ミルウォーキー市を題材にした番組でしたが、なんとそれに前MLBコミッショナーのBud Seligさんが出演していてびっくりしました。SeligはMLBのコミッショナーになる前はMLB Milwaukee Brewersのオーナーで、ミルウォーキー市生まれ育ちで往時を知る地元の名士の一人ということでこの番組に出演していたようです。

ミルウォーキー市というのはアメリカでは珍しいSocialist Partyの市長を3代も選んだ都市だったそうです。市長の政策が社会主義的だったという話ではなく、Socialist Party社会党の候補として当選した市長が3代計40年以上もあったと。一時点では民主党と共和党が統一候補を立てないと勝負にならないほど社会党の市長への支持が強かったという歴史すらあるそうです。それでその後同市やウィスコンシン州がさらに左へ行って共産化したかというとそうはなってないんですが、とにかくそういう歴史があったと。番組の中身はなかなかおもしろかったのですが、多くはアメスポと関係ないので当ブログで取り上げるべきことではないでしょう。


それで表題の件です。
ここからはSeligさんの意見なんですが、ミルウォーキー市が社会主義政策を推し進めたことでスポーツ界にも良いことがいくつも起こったと言うのです。その一つがNFL Green Bay Packersが生き延びることができたことだと言うんですね。話の展開があまりにも意外で見ていて、ほぅ、どうなるとそうなるの、と見入ってしまいました。
当ブログでは過去何度も書いていますがBud Seligコミッショナーは優秀な方でMLBの現在のビジネス的隆盛の大半はSeligコミッショナー時代の功績でしょう。1990年代のストによる人気低下後から就任。リーグ拡張、ポストシーズン改革、インターリーグ戦創設、ステロイド政策の策定、労使両方から反対されながらWorld Baseball Classicを創設したのもSelig時代の功績のひとつです。いまのコミッショナーとはリーダーシップで比較になりません。喋り方はぶっきらぼうなのに説得力はあるというなかなか味のある方でした。

Seligさんに言わせると社会党の市長の下、同市は市民ためのスポーツ施設の拡充やミシガン湖に面した公共のビーチの開発などに努めた。その流れの中、MLBチームもないのに公金でMLB仕様のスタジアムも建てたのだそうです。リーグ拡張に失敗して破産状態だったMLB Seattle PilotsをSeligさんが購入してMilwaukeeに移転してそのスタジアムにすっぽり入ったのは後のこと。

で、Packersですが、当時ウィスコンシン州内の小都市Green BayでPackersは財政難に陥り身売り移転倒産が間近だったと。Milwaukee市はPackersの移転誘致も念頭に同市内でのPackersの試合を開催。開催地は上述の公営Milwaukee County Stadium。同所での試合は多くの観客を集め、Packersに当座の資金とGreen Bayの新スタジアム建設を計画するための時間的な余裕を与えたのだというのがSeligさんの述懐です。Milwaukeeの公営スポーツインフラがPackersを救ったというわけです。
その結果できたのがNFLの名物スタジアムのひとつLambeau Field。大箱のLambeau Fieldを得たことでPackersは経営的安定を確保し小都市にも関わらず存続できたアメスポでも稀有な存在として生き残ったという流れだそうです。

私が最初に渡米した頃もPackersはまだ@Milwaukeeでも試合をしていたのを見た記憶がありますからLambeau Fieldができた後もMilwaukeeとの繋がりは末永く残っていたことになります。


アメリカでは国内で静かに社会主義が台頭しているという話はときどき耳にするようになっています。その流れの中で、アメリカ近代史で既に米国内で一度実際に社会主義の地方政権が存在した実例をまとめたドキュメンタリー番組だと理解してます。1960年以降は同市の市長には民主党候補が連続当選しているようで、なぜ社会主義は廃れたのですかという問いについては、社会主義的な政策で良かったものは大半既成政党が取り込んで当たり前の政策になって既に実現しているからだというのが同番組に出演していた識者の意見でした。その辺は日米を含め西側陣営各国似たような状況かと思いますので理解しやすいところです。
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