アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

試合中にCMを入れるな

ラグビーW杯日本対スコットランド戦を早朝観戦。日曜朝6:30キックオフに合わせて起床、楽しい試合で良かったです。次は南ア戦ですね。4年前の感動の史上最大のアップセットから始まった日本代表のW杯7勝。昔の日本代表ラグビーの惨状を知るものとしては信じられない心地です。試合内容その他はアメスポの範囲外ということでとりあえず書かないことにして、それ以外の部分の話です。

この試合、NBCSNでの放映だったのですが試合が進行中にCMが入ったんですよね。びっくりしました。その前に試合前のスコットランド国歌演奏の最中に30秒CMが入ったのもびっくりというか失礼な話ではないかと思いましたが、何か契約上放送しなくてはいけないCMを消化したかなにかでしょうか。国歌が始まってCM、CMが終わったときはまだ演奏が続いてました。

それぐらいならまだ良いんですけど、前半の試合の真っ最中に前触れもなくCMが入ったのにはさらにびっくり。最終的に日本の2本目のトライへ続く攻撃が続いていた最中にいきなりCM。マジかという感じ。その時点では日本ボールでスコットランド陣内で遅攻していたとき。あとから考えればどうしても30秒入れなくてはいけないならまあまあのタイミングで入ったなとも言えますが、試合が止まっているときでもないのにCM入れるんだーと。どうしても30秒入れたいならケガ人が出たときでもいいだろうに、ボールが動いている真っ最中かよ、という。幸い試合のキモになる日本のオフロードパスつなぎからのトライの場面よりは少し前だったのでいいところは見逃さずに済んだものの。
この先も試合中にまたCMを入れてくるかもと身構えてしまいました。実際は試合進行中のCMはこの一回限りでした。なんなんだったんですかね。

South Carolinaが全勝Georgiaを敵地でアップセット

いやーカレッジフットボールらしいハラハラの展開の末、ランク外South CarolinaがNo. 3 Georgiaを2OTで破ってGeorgiaに初黒星をつけてます。延長戦一回目はSouth Carolinaが入れば勝ちのFGを外してダブルOTへ。延長二回目は今度はGeorgiaが同点FGを外して決着、20-17でSouth Carolina。

第4Q最終盤にSouth Carolinaが7点リード、時間切れが迫る中Georgiaオフェンスは遅攻で進行するものの4thダウンまで追い込まれたところでSouth Carolinaが痛恨のセカンダリのホールディングで仕切り直し。このね、ギリギリのところでこういう反則というのがなんともカレッジフットボールらしいんですけど、うっわーと声を出してしまいました。

South Carolinaは主戦QBを膝の故障で試合中に失ったあともバックアップQBが奮戦してGeorgiaにいい位置からオフェンスを開始させなかったのが勝因のひとつ。またGeorgiaのインサイドのランオフェンスをSouth Carolinaディフェンスが完封したのが目立ちました。とは言えなぜに通らないインサイドランを繰り返すのかというのも不可解、なにをGeorgiaのOCが考えていたのか。またGeorgiaのQB Jake Frommのパスがターゲットに全然行ってないプレーも多く、Georgiaとしては負ける要素はたっぷりの試合ぶり、ただの敗戦ではないような。

最後にFGを外したRodrigo Blankenshipは現在のカレッジフットボール界でたぶんナンバーワンのPK。キッカーとしては極高い位置でNFLドラフトにかかる可能性のあるロングキックも得意の選手ですが、最後は距離は彼にとっては短いのを右に外して終戦。
測ったデータを知ってるわけではないですがBlankenshipのキックは射出角度がたぶん多くのキッカーより浅い。長距離のときはどのキッカーも浅めになるものですが、通常から浅めな気がします。前半時間切れのときのBlankenshipのFGがブロックされてます。これと延長戦で外れた2本がBlankenshipにとっては今季外した初のキック。この日以前は50+ヤード2本も含め成功率100%。ただ入っていただけでなく40ヤード以上のFGが飛距離文句なしでどんどん決まっていて、Georgiaの大きなアドバンテージになっていたのですが、この日はそうならず。


今季何度も嘆いている通りGeorgiaはこの敗戦でもまだ自力でプレーオフにたどり着けるの位置です。残り全勝ならプレーオフ当選はまず間違いない。この前散々嘆いたClemsonのソフトなスケジュールとは違うので文句はありません。SECで残り全勝ということは全勝No. 7 Florida、No. 12 Auburn、さらにSEC優勝戦でAlabamaなりLSUなりを直接対決で倒しての12勝1敗ということになるのですから。既にNotre Dameにも勝っています。
ただし中身で言うとNotre Dame戦もイマイチ、この日South Carolinaにしてやられた内容も感心できずとは言えますが。

LLWS優勝チームがホワイトハウスを訪問、大統領専用機に搭乗

NBAが下手を打ってるその裏で、トランプ大統領がスポーツ関連で細かいポイントを稼いでいます。この夏のLittle League World Seriesで優勝した南部ルイジアナ州の少年野球チームがWhite Houseを表敬訪問。その際にトランプ側からの申し出で選手たちを大統領専用機Air Force Oneに同乗させて地元ルイジアナ州まで飛んだのだとか。元々週末にトランプは同州で遊説活動をする予定でAir Force Oneはその方向に飛ぶことになっていたのですが、White House訪問時に選手の親たちに「選手たちをAir Force Oneで送っていいか?」と許可を求め、この飛行となったそうです。おもしろいですね。
Air Force One機内には機密がいっぱい。大人だと突然乗せるわけにはいかないでしょうが子供なのでこれが可だったか。11−13歳の子どもたちはこれがどれほど特別な待遇なのか理解しているかどうかわかりませんが、後年大変な経験をしたと思い起こすことになるんでしょう。

先日来大統領の弾劾へ向けた手続きが始まったりもしてますが、来年の再戦に向け着々と自らの地盤は固めているトランプ。スポーツ界との関係ではNBA始めバスケ界からはトランプ時代になって以来White House訪問をするチームが現れていませんが、野球ではMLBから少年野球のLLWSまでWhite House訪問していることに。フットボールはNFLもカレッジも問題なく訪問を継続中。トランプにとってはうまいことに就任以来カレッジフットボールはトランプの圧倒的な地盤の南部の学校ばかりが優勝、NFLもPatriotsはHCのBill BelichickやオーナーのRobert Kraftがトランプ支持者とあって欠席をする選手はいてもチームとして訪問拒否はない、という具合。NHLの優勝チームも訪問をしているので、ふと気づけば結果的にはNBAが突出してWhite House訪問を拒否してる形になってしまってます。トランプ就任直後はNBAだけではなく他のジャンルでもかなり強い拒否反応を公言する選手がいたもんですが。

その取り残されたバスケ界NBAが先週来の中国絡みでの不始末。今週末のトランプの遊説でNBAへのジャブが飛んでくるのか来ないのか。

二枚舌か時間稼ぎか

NBA日本でのJapan Games 試合後の記者会見で、CNNの米国人記者がHouston Rocketsの二枚エースJames HardenとRussell Westbrookに中国問題に関連した質問をしたところ選手たちが答える前に女性司会者が質問を遮り、職員がCNNの記者からマイクを取り上げるという事件が発生してます。
いったい何をやってるんでしょうか。危機管理がなってないような。

CNNの女性記者がした質問は「過去NBAの選手たちは政治問題や社会問題に自由にメッセージを発してきました。今週起こった事件をうけて、お二人は将来に渡って発言することについていままでと違ってくると感じていますか」というもの。HardenとWestbrookは無言スルー。かなり憮然としてる感じです。

この記者会見の後、NBAは声明を出してます。遮ったのはHouston Rocketsの職員で、質問を遮ったのは不適切であった。記者の方に謝罪する、とのこと。


謝罪はするようですがなされた質問には早急に答えることはないのでしょう。既に日本での試合を終えたRocketsは機上であろうかと思われます。NBAがその質問を遮ったのが不適切だと言明したのですから、Rocketsが次にマスコミ対応をしなくてはいけないタイミングで再び同じ質問がなされることになるのでしょう。それまでの宿題ですね。

Hardenはお気の毒様です。自軍の上司GMのツイートの尻拭いの謝罪コメントをさせられた挙げ句、今度はこんな目にもあう。次回のマスコミ対応は非スポーツファンから大注目になってしまいます。次回この質問に答えるときになんていうべきか模範解答でもチームから提示されるんでしょうか。

NBAの逃げの打ち方もなかなか。Rocketsの職員のやったことだからNBAは悪くないと言いたそうな声明。とにかくあと数日、中国でのプレシーズンマッチを終えるまではこれ以上中国を刺激したくないのでしょうが、じゃあRocketsの職員が制止しなくてHardenなりWestbrookが素直に思っていることを言ったらそれはそれで大変困った可能性は高いようにも思います。とにかく今はRocketsの職員を悪者にしてでもあと数日時間を稼いでおきたいってところですか。

Lakers x Netsの試合の方では中国側からの要請で選手のマスコミ対応は話題の内容にかかわらず一切不可だそうです。中国にいると中国の要請で選手は口を封じられ、日本にいるとチームの職員の不適切な行為で選手は口を封じられ、そのどちらもNBA本体が口を封じたわけではない、悪くない、という理屈になるようです。

さあ盛り上がってまいりました。Adam Silver、就任以来初の大ピンチですね。

Clayton Kershawの6球

今季レギュラーシーズンを独走でNL西を制したLos Angeles DodgersがNLDS第5戦を逆転負けで落としてあえなくポストシーズン一回戦で消えています。106勝を楽々積み上げて勇躍ポストシーズンに登場、NLDSでも勝ち星を先行していたのにここで消えることに。この日の最終スコアは7-3、シリーズWashington Nationalsの3勝2敗で決着。

レギュラーシーズン終盤からDodgersのクローザーKenley Jansenが最大の不安材料とされていました。この日延長10回に決勝の満塁ホームランを被弾したのはJansenではないですが、そもそもクローザーがシーズンの運命のかかった場面でマウンドにいない、チームの信頼を完全に失っているということがこの事態を招いたといえるのでしょう。7−3となってからJansenは登板しています。
Dodgersはここ数年の事情から言ってWorld Series制覇が命題だったチーム。それが誰からも見えた弱点をもろに晒しての逆転負けですからこれはいよいよDave Roberts監督のクビは飛ぶのか飛ばないのか。106勝を積み上げてクビだったら記録ものなのではないでしょうか。

日本視線だとKenta Maedaが奮戦、NLDSの5試合中4試合に登板、4回1/3を1安打無四球無失点7三振。この最終第5戦も対した打者3人を全員三振に切って取る快投だっただけにもっとMaedaを勝負どころでつかっておけばという感想も出そうです。

それよりも試合のハイライトビデオで繰り返し報じられているのはDodgers大エースのClayton Kershawが8回に連続被ホームランでしゃがみ込む場面。この時点で3-3の同点に追いつかれています。Clayton Kershawさん、またもポストシーズンで大バスト、というこのイメージ。エースのKershawが痛打されての敗戦ですからDodgersも成仏するしかないんですが、うーん、という。

この日のKershawは7回のピンチにリリーフ登板。ポストシーズンならではの先発エースのリリーフ投入で盛り上がります。あの時点では本来のクローザーのJansenも、このシリーズ絶好調のMaedaも投入可能だったはずですがDave Roberts監督の決断はKershaw。2死2走者、2点リード。まさに勝負どころ。登場したKershawはここで3球三振でピンチを脱する。エース投入が成功して試合は最終盤へ。
ここでKershawを回跨ぎで8回も続投させたのですが、この回の先頭打者のAnthony Rendonが2球目を叩いてレフトへ、続いてJuan Sotoが初球を右中間スタンド中段にぶちこんで試合は3−3のフリだしへ。Kershaw、全部で6球。7回は3球でピンチを脱したのが、8回は3球で2被弾。そして繰り返し報じられるのは8回の2被弾ばかり。

これねえ。Dave Robertsはその前の試合のこともあるので続投させたような気がします。前の試合というのは絶好のリリーフ登板をしたMaedaを変えた途端の次の投手が崩れて第4戦を落としたこと。ファン・地元マスコミからはなぜMaedaに続投させなかったという批判は大きかった。それがあってもなくてもKershawの続投という判断はあったかもしれませんが、影響がなかったとも言い切れないような。たらればを言えばクローザーさえしっかりしていれば7回のピンチはKershaw、8回は好調Maeda、9回クローザーで勝ちパターンのはずが、Jansenがとても頼りにならないためその分Kershawを引っ張ったとも言えそうです。


ついでなのでもうひとつのNLDS第5戦の方もここで。
St. Louis CardianlsがMLBポストシーズン記録の初回10得点であっという間に勝負を決めてNLポストシーズン第2シードだったAtlanta Bravesを葬り去ってます。これ、気の毒だったのは転売市場で決戦第5戦のチケットを勝ったお客さんたちでしょう。2017年開場のBravesの現在のホームスタジアムはAtlanta市街から北へ大きくはずれた立地。この日はNLDSが2試合開催という都合もあってCardinals@Bravesの試合は通常よりも試合開始が早く、その上平日の郊外なので試合開始時にはまだお客さんが集まりきっていない状態。まだお客さんが来る前に10-0となって試合はこわれてしまっている。転売市場で良い金額を払って入場してみたら既に10−0とか11-0(2回3回にもCardinalsは加点)とか唖然とさせられたことでしょう。
これでNLは106勝Dodgers、97勝Bravesとレギュラーシーズンを賑わせた2チームが早くも退場。

NBAの弱腰批判加速

今日のスポーツトークショーを見ていると、今回のNBAと中国の間の問題はかなり尾を引きそうです。可能性としては今回のRocketsのGMの失言からNBAの中国ビジネスのために過去投資してきたことが丸損になる可能性すらあろうかという勢いですね。

おもしろいのはどこの議論を聞いても香港で起こってることにはまるで触れていないことでしょうか。この辺はさすがアメリカだなという感じ。そんな細々した海外動向は意味が薄いのでしょう。問題はそんなところにはないのだという見方ですね。アメリカ人の言論の自由が尊重されなかったことの方が香港よりも遥かに重要な関心事項ということです。
一方、過去連綿とアメリカにある共産主義への敵対心がむき出しになっているのがほぼどこの議論でも共通しているのは興味深いです。結局の所共産主義社会には言論の自由などというものは存在しない、我々とは価値観が異なる世界なのだ、それが今回目に見える形で炸裂しただけなのだという強いコンセンサスがあるようです。日本のように中国が共産化する前にも長い歴史文化を共有した隣国から見るのとは中国についてのイメージは大きく異なるということですね。

変わったところではNFLとNBAの比較という議論もあります。当ブログでもよくNFLのコミッショナーは無能(とまでは言ってませんが)、NBAのコミッショナーの方がはるかに優秀だというような比較を書いたりします。NBAの方が人種差別・性差別により敏感で動きも発言も早くメッセージも明瞭である場合が多かった。それと比較するとNFLの社会問題へのアプローチは煮えきらなかったり曖昧なことが多かったと批判されることは多いです。それぞれのリーグの所属選手たちからのコミッショナーの信任度合いもNBAの方が高い。NBAではLeBron James始めスター選手たちがAdam Silverへの信頼を見える場所でよく公言しますが、NFLではそんな場面は見たこともありません。

それが今回の騒ぎでNBAは中国ビジネス権益のためには自由社会の基本的な権利である表現の自由すら守れない腰抜けなのかとの批判がこれまで参戦していなかったスポーツライター辺りからもされています。これまでアメリカ国内でNBAが自由と平等の権利の擁護者のようにふるまってきていたのは単なる国内向けのポーズか、とまで批判が広がってます。そんなところまで批判が延焼するのか、という感じです。
その点、ファンベースがほぼアメリカ国内に限定されるNFLは今回のように外国に膝を屈する可能性はまずない。アメリカの基本的な価値観を守れるのはNFLの方じゃないのか、NBAのように海外権益に目がくらむと自由という価値も放り捨ててしまうのでは、というところまで議論が熱く展開されています。風が吹けば桶屋が儲かる、NFLおよびRoger Goodellコミッショナーが意外なところでポイントを稼いでいるのがおもしろいです。この理屈でいうと外国市場もあるけれどほぼ自由主義陣営の各国しか参加していない野球もまたポイントを稼ぐことになるのかも。


さてここからどう進むのか。NBAコミッショナーのAdam Silverが今海外にいるのが危機感を高めます。国内にいれば否応無しに気づくであろう今日の米国内の強い反発の急加速が、世界の反対側にいるSilverにちゃんと伝わってるのか。中国へ実際に行って何を言うつもりなのか。さらに油を注ぐ事態を引き起こす可能性はないのか。
ここ5年10年、順風満帆だったNBAに突如襲いかかったピンチといえるのでしょう。
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