アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

Lochteのスポンサー契約全滅

リオ五輪で狂言強盗事件を起こした米代表スイマーRyan Lochte。最大で10億円規模の損害になるのではと先日記事を書いて見ました。五輪を終えての週明け月曜日にスポンサーが次々と撤退を表明してLochteは経済的に完全に丸腰になってしまいました。一番判断が遅れたのは寝具メーカーで、社長の名前が日本人のそれでしたので日本の会社なのでしょうか?他のスポンサーが全て撤退を表明したのを見て慌ててこの日の午後に契約解除を発表しています。

こうなってしまうとお金の事を考えれば選手生活を続行して競技で稼ぐのか。それともこの負の知名度を活かしてリアリティ番組に登場してイヤミなヤツを演じてみるのか。いろいろ個人の好みはあるでしょうがルックスではMichael Phelpsより上という評価が多いようですからTVに進出っていうのはあり得るんでしょう。そこまでご本人が突き抜けられるかどうか。ちなみにLochteは以前にも一度リアリティ番組(What Would Ryan Lochte Do?)に登場したことがありますが、今回は注目度が違うし見られる目線も違うことになります。

Lochteはベテランでありこれまでにかなり稼いできたのでそれは良いとして、同罪に問われた残りの3人がどうなるのかも気になります。若手なので2020東京五輪にも登場してくる可能性があります。Jack Conger 21歳、Gunnar Bentz 20歳、Jimmy Feigen 26歳。Bentzは帰国早々に所属するGeorgia大を通して反省の弁を発表していました。アメリカは飲酒年齢が21歳からで、日本では考えられないぐらい頻繁に21歳未満の飲酒を取り締まりますし、NCAAもこれを罰します。Bentzは20歳なので米国内ならそれだけでNCAA規則違反です。ブラジルでは20歳は飲酒は合法、法律上の問題はなし。NCAAなりGeorgia大がなんらかのペナルティを加えるのかどうか。まあペナルティがあったところでマイナースポーツの水泳の出場停止を一般スポーツファンが知ることはほとんどないでしょうが。

リオ五輪の閉会式での東京のプレゼンは良かったと思いますが、たぶん日本はLochteみたいなご乱行をされたらやられっぱなしになってしまう国だと思うんですが、その点は大丈夫なんでしょうかね。



Melo、涙の金メダル

リオ五輪男子バスケットボール代表が決勝でセルビアに完勝で三大会連続の金メダルを獲得しています。グループリーグ段階で対戦したときには3点差での辛勝だったこともあって接戦も期待できるかと思ったのですが結果は40点差以上つけられる時間帯多数でのノーコンテスト。

試合後のTVインタビューで意外にもCarmelo Anthonyが涙で返答に詰まる場面がありました。Meloはこれが五輪四度目の出場で金メダルは三個目の獲得。「これが五輪に出るのは最後だからね」と答えた辺りで感情が高ぶってしばし間を空けないとインタビューに答えられなくなりました。そんなに入れ込んでいたのかと意外なほど。今大会はLeBron James、Stephen Curryと始めとしてNBAのスター選手の出場辞退が重なって選手の顔ぶれはかなり落ちる陣容。GLでは接戦続きとなって実力にも疑問を持つファンや関係者が増えていた。フランス戦の後にはNicolas Batum(Charlotte Hornets)が「米代表は怖くない。勝てる可能性があると思って各国は米代表と対戦している」といった自信をおおっぴらに発言するまでになった。結果的にはBatumの発言後の米代表は大差でトーナメントを勝ち進み金メダル獲得したのですがからBatumの発言が米代表の集中力の助けになったという可能性も否定できません。

いずれにせよ前回ロンドン大会のときのようなスターパワーと圧倒的な戦力差で優勝という大会にはならなかった。Carmeloは五輪初出場がアテネ大会。米男子代表が惨敗した大会です。あれがNBA選手が五輪に出場するようになって唯一金メダルを逃した大会でした。今大会の米代表の不振ぶりがアテネ当時の嫌な記憶をCarmeloに思い起こさせていた可能性があるんじゃないでしょうか。NBA選手をもってしても金メダルを逃す、それも二度も。そして唯一その両チームに参加していたCarmelo…という不名誉なことになってしまうやもしれない流れでした。その辺りも含めて苦しみながらも獲った金メダルだから我々が思う以上にCarmeloの心に響いていたのかなと。LeBronや他のスターに頼ったのではない、自分が中心になって苦しい大会で勝ち取った金メダルという重みがMeloを泣かせたのかなあと。

Meloは国際大会になると強いんですよね。この日の試合でリバウンド数でも米代表歴代通算1位になったそうです。得点では既に歴代1位でした。NBAではイマイチ栄光に縁がないキャリアになっているMelo。五輪代表という別のステージでNBA以上に輝けたこともまた彼の心に染みいるところがあったのかもしれません。

LLWSで日本代表が1勝もできず敗退

ちょっとびっくりしました。少年野球のLittle League World Seriesで強豪日本代表が開幕から二連敗でトーナメントから消えています(ダブルエリミネーション方式)。なんでも1962年の日本代表の初参加時以来の無勝利での敗退とか。数日前に日本が初戦を落としたときも日本代表の初戦敗戦は30年ぶりだかなんだかとニュースになっていました。LLWSでの日本代表は攻守に鍛え込まれたチームがやってきて毎年毎年この時期に楽しませてくれます。初戦に日本に勝ったカナダ代表は勝った子たち自身が「日本に勝てるなんてすごい!」と大喜びするぐらいLLWSに於ける日本代表のステータス・評判は長年高い。日本の野球を見る機会の乏しい在米の私にとっては遠い日本での野球の息吹を身近に感じられる機会で毎夏の楽しみでもあったのに今年は早々での敗退となりました。まさか、という感じで、ESPNでも画面下の各種スポーツの試合結果を流すテロップで日本の無勝利敗戦を知らせるなどアメリカ人もびっくりという結果となりました。おお、わざわざテロップで1962年以来なんて報ずるぐらいニュースなんだな、と。

LLWSでは米国側・国際側で無勝利で敗退したチームには3戦目として交流試合が組まれる(優勝争いには関係しない親善試合)のでもう一試合を行った後、日本チームは帰国することになります。残念でしょうがこれもまた勝負。

ひとつ指摘すると昨年もそう、今年もですが打撃のスケールが小さいのが気になります。小学生の頃から小さくまとまるのは指導としてどうなんですかね。

狂言強盗被害のRyan Lochteの被害予想総額は10億円

日本でも報道されているようです。水泳のリオ五輪米代表Ryan Lochteと若手代表選手3人が拳銃で武装した警官の風体の強盗に襲われたという事件が、意外な展開で狂言だったと当事者も認めて事実関係が確定。競技日程が終わり開放感からなんでしょうがパーティ帰りに酒に酔って器物損壊していたとかなんとか。

この事件、アメリカマスコミが逆上してます。 最初にLochteが強盗に襲われたということを言い出した時点では警察のような風体の強盗に襲われたという話で、ただの強盗がいちいちそんな変装をするとも思われず本物の警察官による強盗の可能性も指摘されたりしていました。またリオの五輪組織委員会(だったと思います)がその事件の報道とほぼ同時に「そんな事件は起こっていないと確信している」とコメント。その後「真剣に調査している」と発言が変わりました。

大会前からリオの治安の悪さについては様々な警告や実際に事件が起こるなどしていて先入観もあったのでしょうが、アメリカマスコミは組織委員会の当初の否定コメントを強く非難していた。

ところが1日2日と経つにつれどうも様子がおかしい。リオから伝わってくる情報は選手たちの当初の言い分を覆すものが増えてきて現場のビデオというのも公開されるに及んでLochteの嘘が動かしがたいものになった。Lochteは既にブラジルを出国したものの他の3選手は逃亡に失敗してブラジル当局に拘束された。Lochteにも逮捕状が出ている。こうなってくると当初、ブラジル側の失態と強く批判してしまった各種マスコミは挙げた拳の下ろし所がなくなってしまいました。マスコミやライターからすれば「我々は騙された被害者である。ブラジルに偏見を持っているのではない!」と言い訳したい気持になってしまう立場に。その立場から現在Lochteを対象に口を極めて非難記事を書いている、という状況です。ブラジルに偏見と悪意を持っているのは我々ではない、あいつだ!というわけです。

Lochteの側の対応も悪い。後輩を捨てて逃げ帰った上で、アメリカ国内で安全な状態で強盗に遭ったのは事実だと言い張った。後輩たちはそのままブラジルに拘束され続ける可能性がある(そして後進国の刑務所なんてなにが起こるかわからない)のに自分は安全な場所で自己正当化した挙げ句、証拠が出揃うと、トイレでの器物損壊と立ちションは認めたものの、今も尚強盗に遭ったことは事実だと言い張る方向で頑張る模様です。くだらない軽犯罪と大した額でもない賠償金(5000円程度)の腹いせに強盗に遭ったと言い出した。その上その嘘を引っ込められず事を大きくしてバッシングを受けることに。このバッシングがどれほど続くかわからないです。水泳はほとんど五輪以外では取り上げられないですから次に一般大衆がLochteの顔を見るのは2020年。現役を継続すれば、ですが。以下に書く事情からたぶんLockteは現役続行を選択するしかなくなるので、また4年後に今回の事件が思い出されることになるのでしょう。

有名アスリートが不祥事を起こすと経済的損失が議論されます。若手3人はリレーでメダルも獲得しましたが現時点では知名度はないに等しいので損失額もしれている。問題はLochteです。Lochteは世界選手権では優勝経験があるものの五輪では常にMichael Phelpsの後塵を拝して勝てない、アメリカ水泳界2番手の男です。それでもPhelpsの抜群の知名度で水泳界全体がスポンサー契約で過去8年は大いに潤っており、2番手のLochteもかなりの額のスポンサー契約を得ていたとされます。水泳着のSpeedo、アパレルのRalph Lauren、それに寝具会社の3社で合計10億円の契約があるとされ、その全部が今回の事件を受けて「状況を見守っている」とコメントを発表しています。Phelpsが今大会を最後に引退の可能性は高く、もしPhelpsが引退 & Lochteが現役続行ならLochteがPhelpsに代わってアメリカ水泳界の顔になる可能性もあったはずで、スポンサー契約も今以上に増える可能性もあったこのタイミングでこんな事件を起こしてしまいました。若手がLochteに同伴して遊びに行っていたのも近い将来に米代表のボス格になるLochteに阿っていたのかもしれません。

こんな事件の後では新規のスポンサー契約など望むべくもなく、現行のスポンサーになんとか契約打ち切りを思いとどまって貰わないといけない守りの事態。しかし内容が酔ってガソリンスタンドのトイレのドアを破壊した挙げ句立ち小便。強盗狂言とその後の嘘の上塗りのイメージダウンもそうですが汚いトイレでのバカ行動というのは高級感を出したいスポンサーにとっては完全失格モノで、切られるのは必至ではないでしょうか。

水泳界の稼ぎ頭であったPhelpsもパーティで大麻を吸っただのなんだのという写真スクープが過去ありました。それはそれでキャリアの危機になったんですが圧倒的な成績で黙らせて復活。史上最多の五輪金メダル数など競技の実績でそんな話はもう話題にもなりません。Phelpsがスキャンダルを黙らせられたのはまだ年齢的にピーク年齢だったから。既に32歳のLochte。肝心の競技の方でも今大会最後の200m個人メドレーで5位惨敗となるなど、Phelpsがいなくなるからと言って自動的に世界のトップクラスに留まれるのかどうかもわからない。東京五輪では36歳。今大会50m自由形で35歳のAnthony Ervinが復活金メダルを得るという事例もあり、種目を絞ればLechteもまだいけるのかもしれないですが、あまりスポンサーにとって魅力のある将来とは言い難い。

あとは法的な問題ですが、警官による強盗という治安についての名誉を回復したブラジル当局はLochteの処罰にあまり拘泥しないのではないかと思われます。若手の一人も100万円ほどの寄付を条件に処分を免れる模様で、Lochteもそれを目指すことになるでしょう。それでもたぶんLochteは一生ブラジルには入国しない方が安全であるとは思います。同様の例としてBob KnightがIndiana Hoosiersの遠征中のプエルトリコで事件を起こして、本土に逃げ帰ったという事例があるそうです。プエルトリコからの犯罪人引き渡し請求をインディアナ州知事が拒否したのでKnightはプエルトリコで裁かれずに済んだそうですが、いまでもKnightはプエルトリコに入国すると訴追されることになるらしいです。

国際関係でいうと今大会序盤にサッカー女子代表GKのお騒がせHope Soloがブラジルのジカ熱に言及してブラジルが非衛生であるということを公言してブラジル人の不興をかいました。それに続いて五輪後半にLochteの今回の件。ブラジルが無法地帯であるかのような言いぐさが現地の人々に不快に思われることは確実です。SoloもLochteも実にどうでも良いことでブラジル人にとってのアメリカの印象を悪くしている。ブラジルとアメリカはさほど強い政治的・経済的繋がりがあるわけでもないですが、無用の悪印象を残したのはマイナスですね。

五輪団体競技 男女バスケ・バレー準決勝

五輪の団体球技で男女バスケットボール、男女バレーボールがそれぞれトーナメント準決勝まで進んでいた米代表。バスケの方は男女とも金メダルの本命。特に女子の方は死角なし。バレーボールは女子は優勝候補で、対抗であり苦手だったホームのブラジルが早々に敗戦しているので視界良好。バレーボール男子はGL最終戦に勝ってトーナメント滑り込み、どこまでやれるか、という準決勝が今日から開始。

先陣を切って登場した女子バレーボールがフルセットの末セルビアに敗れて今回も金メダルに届かずとなりました。うーんこれは痛い。トーナメント初戦では日本代表を相手に快勝。反対側の山で相性の悪いブラジルが消えていたのでバレーボール女子五輪初優勝が見えてきたと思っていたんですがセルビアにやられてしまいました。北京・ロンドン五輪では連続銀、今回こそで臨んだリオでも金に届かず。室内6人制バレーボールはプロ化を目指して数年前から勝負を賭けていたのですが、この準決勝敗戦はそちらへの影響でも痛いです。女子団体スポーツではアメリカでの人気は圧倒的にサッカー。実力なら圧倒的にバスケ。こういうことを言ってはいけないんですが、女子サッカー代表はほぼ白人、バスケ代表は黒人で占められており、サッカーが負けたからと言ってそのファン層がバスケに流れる感じはしない。女子サッカーがトーナメント初戦で敗れて得をするとしたら同じく白人選手が多いバレーの方だろうなあと思っていたんですがそのチャンスを活かせず。プロリーグの結成にどう響くのか。優勝候補ではない男子が勝ち進む可能性は低いです。そちらの試合は明日。

バスケの方は男女とも金メダル以外は失敗というハードルが課されている。女子の方はまず大丈夫かと思いますが、男子の方は準決勝スペイン戦も侮れず、好試合が残り二試合期待されます。

経済規模で強さが変わる

五輪は国威発揚の場だとしてヒトラーの昔から国を挙げて予算とエネルギーをつぎこんで強化する国もあれば、それがしたくてもできない国もある。限られたリソースの中から例えば先日五輪初のメダルを得たラグビーのフィジーであったり、プエルトリコのMonica Puigが女子テニスシングルス優勝であったりとそれぞれの思いを遂げて国民を狂喜させることもある。五輪がそれらの国でスーパースポーツイベントとして崇められるのはわかるような気がします。

さて表題の件。実はこれを思ったのが男子バスケのナイジェリア x ブラジル戦を見ていてのことでした。この両チームは男子B組の最下位5−6位を争っているチーム同士の最終戦。ブラジルはまだ決勝トーナメント進出の望みがあり、ナイジェリアにはありません。しかしながらなかなかの好試合で楽しめました。で、試合中に言及がありました。なぜナイジェリアの方にはNBAの選手たちが出場していないのかということについて。なんでもナイジェリア五輪協会がNBAの選手達を招集するのに必要な保険の保険金を支払う能力がなかったので招集を断念したというのです。Festus Ezeli(Golden State Warriorsから今オフにPortland Trail Blazersへ移籍)、Al-Farouq Aminu(同じくPortland Trail Blazers)という生きの良いところがいるんですが、招集できず。Ezeliは昨シーズン終盤にケガから復帰後に明らかにパフォーマンスが落ちていたのでもし招集が可能でも出場したか微妙ですが、それでもこの二人がいたらB組最下位ナイジェリアがもっと同組をかき回して大変な激戦になっていたかもしれません。額面通りに保険金がネックになったのだとしたら国の経済規模・五輪予算とNBAのサラリーとのアンバランスで出場できなかったということになり、経済格差がナイジェリアにベストメンバーを組ませることを阻んだということになります。

ナイジェリアと言えば男子サッカーの五輪チームが飛行機の未払いからリオ入りが試合当日になったり、選手・監督へのサラリー・ボーナスの支払いが滞っていたりとどうにもカネにだらしない可能性が見えているので、本当はNBA選手の招集・保険金ぐらいは払えるけれどケチったという可能性もあり、それほど悲惨とか、経済規模が勝者を決めるのはけしからん!などと主張する気もなくなるところもありますが、まあでもそういう公金の扱いのだらしなさも含めて後進国は後進国だよな…とも思わされます。日本にせよアメリカにせよコソコソ公金をくすねる人たちはいるのでしょうが、まあまだマシか…と思わされるところでもあります。

尚、ナイジェリアにはMichael Gbinijeという今オフにドラフトされてDetroit Pistonsに入るSyracuse出身選手が含まれています。この選手はOKということはサラリー額次第で保険金の額も変わるってことですかね。GbinijeはケガでSummer Leagueには出場していないので現時点ではNBAでの出場経験はありません。

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