アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

サッカー新イベント Leagues Cup 何をやってるのかわからない

今夜サッカーの新イベント2019 Leagues Cupの準決勝2試合が開催。メキシコLiga MX所属の2チームが決勝へ駒を進めました。決勝は来月Las Vegasで。
準決勝に残っていた米国チームはLos Angeles Galaxyだけだったのですが1-2でCruz Azulに敗戦しています。

この新イベント、正体不明です。MLS所属の4チームとLiga MX所属の4チームの計8チームによる全ラウンド一発勝負のトーナメント戦。開催地はすべて米国内で、決勝を除きMLSチームのそれぞれの本拠地で開催されるもの。
この地区の国際クラブ戦としては既にCONCACAF Champions Leagueが存在します。そちらには米国とメキシコから各4チーム、他にカナダおよびカリブ中米各国からおおむね1チームが出場して争われていますが、そこから米国とメキシコのチームだけを抜き出したような形ですね。そしてLeagues CupにはCONCACAFは噛んでいないようなので、集客力が弱い他国を排除効率化、CONCACAFへの上納金も排除して米墨で富を独占、という目論見かと最初は思っていたわけです。

しかしながら今日のCruz Azul@Los Angeles Galaxy戦、Galaxyはまともに選手を出場させていません。スーパースターのZlatan IbrahimovicもCristian Pavónもベンチ入りもせず。これやる気あんのかよという。わざわざMLSのホームで試合をするべく企画したのにチームの方は勝つ気もないイベント。会場を埋めたのは圧倒的にCruz Azulのユニフォームに身を包んだファンばかり。上部席は空。

MLSが週中の試合での観客動員に弱いことは過去何度か述べています。またMLSの公式戦以外のカップ戦の類の動員が鈍いことも何度も触れています。それはわかっているのですが、それをわかっている上でさらにこのLeagues Cupなるものをわざわざ創設してまでやるのにまたこれか、という。

もう今週末にはカレッジフットボール開幕

皆さん良いお盆を過ごされましたでしょうか。普段あまり日本の祝日休日に縁のない私ですが今年は日本から来客などあって少々お盆らしく過ごしました。
そんなことをしているうちに少年野球Little League World Seriesがたけなわ。明日は2戦全勝同士の日本対韓国戦がありインターナショナル側の優勝争いに関わる大一番が待ってます。またそれは別途。

カレッジフットボールは今年は今週末にもう開幕になるんですね。例年Labor Dayの週末(=9月第1週)に開幕。その前週にも群小のチームが先行開幕することはあったかと思いますが、今年は今週末のシーズン開幕戦にAPランクNo. 8 FloridaとMiami-FLの州内ライバル戦を持ってきておりシーズン開幕が一週前にズレた感があります。どのジャンルもそれぞれの魅力と収益力を高めるためにいろいろ工夫してきてます。

Florda GatorsがAPトップ10内での開幕はいつぐらいぶりでしょうか。Tim Tebow時代のすぐ後ぐらいまで遡らないといけないのでは。SEC東は今年もNo. 3 Georgiaの評判が高い中、GatorsがGeorgiaに追従して直接対決の11月初旬まで食いついていけるのかどうか。

Field of Dreams でMLB公式戦

つい先日読者の方からのコメントで映画Field of Dreamsのお話をいただいたところ。MLBが来季そのロケ地であったアイオワ州のフィールドに観客席を建ててChicago White Sox x New York Yankeesの公式戦を行うと発表になりました。この企画をやるなら劇中の登場人物の所属先であったWhite Soxは絶対に欠かせないですが、相手はYankeesですか。Yankeesは今年はロンドン、来年はアイオワ州の片田舎とあちこちに駆り出されてお疲れ様です。

これはここ数年続いているMLB公式戦の米国内出張開催の一環と考えていいのでしょう。2016年のノースカロライナ州米軍基地内でのFort Bragg Game。2017年から始まった東部ペンシルベニア州の山奥Williamsport(=Little League World Seiresの開催地)での開催。今年College World Seriesの開催地ネブラスカ州Omahaへ乗り込んでの同州内での初MLB公式戦。そして来季はアイオワ州。こちらも同州での初のMLB公式戦となります。MLBが主催全81試合をホームタウンに居座って殿様商売で開催してそれで済んだ時代は終わりつつあるのかもしれません。

WilliamsportやOmahaにはマイナーリーグ用に建てられたフル規格の球場がありそこでのMLB公式戦開催だったわけですが、今回は8,000席のスタンドを建てての試合とか。Fort Bragg Gameのときにも試合のために球場を作ったのですがそのときは12,500席(試合後改修されて小規模に)ですから、Field of Dreams Gameの施設はさらに小さいことになります。MLBの中では不人気の部類のWhite Soxのホームゲームを振り替えての開催であるのでしょう。
White Soxからすればいくら普段不人気とは言えYankees戦はChicagoで開催した方が8000席の試合より儲かるのは確実の試合でしょうから、MLBがなにがしかの補償金をWhite Soxに対して支出してでもこの試合をやりたいということなんでしょうね。

MLBが米国内で出張試合をやることについて総論としては反対ではないのですが、Field of Dreamsという理由付けをしてもYankeesというネームバリューを足さないと企画として成立しない(と関係者に判断されていまう)というのは少々苦しいなという気がします。
先日も書いたのですが映画Field of DreamsはMLB Networkでは年に何度も放送されている野球カルト・ムービーです。野球関係者にとってはノスタルジックな映画なのかもしれませんが、アレを放映していて見ている人たちってものすごく特定の方なのではないのか、関係者が思うほど一般のスポーツファンの認知度は高くないのではないかという気がしますがどうでしょうか。
映画の公開は1989年、30年前。つまり現在の30代以下は絶対にリアルタイムでは見ていないし、40代の方でも公開当時はあの幻想的なストーリーではさっぱり意味がわからなかったのではないかと思われます。そして30年前のMLBというのはまだ相当の人気があった頃です。
Field of Dreamsに関連付けてこの特別試合をやる(FOXが中継予定)としても盛り上がるのは元々MLBファンで、それも年齢がかなり上の層にしかこのネタは通じないんじゃないの?というのがよろしくないような。

Field of Dreams云々ではなく、なにか理由をつけて非MLBフランチャイズ都市での出張開催をしたいのだということかとも思いますが、それにしても早くも4箇所目でカルト映画Field of Dreamsかよ、この先の出張先の展開が思いやられるという気がしてしまうんですが。理由付けは要らないからPortlandなり、San Antonioなり、Nashvilleなりといった次の楔を打たないといけない都市で開催した方が良いような。

62%の子供がチームスポーツをしていない

なかなかに衝撃的な数字のように個人的には感じました。2018年の統計でアメリカの62%の子どもたちがスポーツをしていないとか。
正確に書くと6−12歳のうち38%がチームスポーツに参加したという数字だそうです。複数スポーツに参加している子も激減中とか。

これ、薄々は感じていたことだったのですが、ここまで症状の悪化が進行していたのかと愕然とする思いです。スポーツ大国アメリカですらこの数字か、と。
この数字が日本だったら私はあまり驚かなかったかもしれません(日本の数字を知らないで書いてます)。

#dontRETIREkids というキャンペーンをESPNが先導して少年スポーツの荒廃を食い止めようとしているようです。ここ数日TVコマーシャルが流れてます。ESPNにとっては将来の死活問題であり、この調査結果をアメスポマスコミ最大手も危機感をもって受け止めているということでしょう。

子どもたちがスポーツをやらなくなった理由はいくつも指摘できますが、ひとつは少年スポーツが英才教育化したことである、とされます。これはものすごくよくわかるところです。裾野の広かったあのアメリカンスポーツのあの風景が消えつつあるということかと。

書き始めると長くなるのでとりあえず問題提起としてこのまま一回書き込みます。

死球報復乱闘への出場停止処分 この量刑で良いのか

微温的な処分が出てます。先日のPittsburgh Pirates@Cincinnati Reds戦での乱闘についてMLBが処分を発表してます。計6名が出場停止処分を受けています。
最大の処分は最初に故意死球を投げたとされるPiratesのKeone Kelaに10試合。マウンドからPiratesのベンチに派手に挑発しながら突撃したRedsのAmir Garrettに8試合。他には後から出てきて乱闘に参加したYasiel Puigは3試合。Puigはこの乱闘の試合がReds所属での最後の試合で、その晩のうちにCleveland Indiansにトレードされており、もし処分が確定するとIndians所属で出場停止処分を消化することになります。現時点では全ての選手が不服申し立てを行っており、処分が確定するまでは選手たちは出場を続けることができます。

野球はその特殊な試合形態のせいでベンチの選手が乱闘に参加することを自動的に罰することができません。他のほとんどのスポーツは試合に出場して試合場に出ている彼我のチームの人数が同じなのでベンチから乱闘に参加したら暴力行為が一切なくても自動的に出場停止とするルールを設定することで乱闘の拡大を防いでいるわけですが、野球ではそれはできない。守備側は9人フィールドにいるのに、攻撃側は最小だと打者と次打者の2名だけがフィールド上にいることになり人数の不公平から一方的な事態を招くからです。現役選手に混じって乱闘できるような屈強なベースコーチ2名と満塁で3人走者がいたとしても7名ですよね。よってベンチからの加勢を許容しているわけで、よって事が大きくなりがちです。


今回の量刑で問題にしたいのは故意死球を投げたとされる投手の10試合出場停止が妥当かどうかです。
私はこの両チームが所属するNL中地区を見ていないので知らなかったのですが、同地区のファンに言わせると今季NL中地区は荒れているのだそうです。特にParatesがらみの遺恨試合が多いのだとか。同じ顔合わせで何度も対戦する仕組みなので前回の遺恨を引きずる傾向が強く、それがつもり重なってきてるこの時期に今回の問題が発生したのだ、ということのようです。
10試合の出場停止となったKeone Kelaはリリーフ。今季18試合登板。既に各チームが100試合以上を消化している時点で18試合登板ということは6試合に一度程度の出場。ブルペンの主要な選手とは言えないでしょう。そういう選手が10試合出場停止になったところで実害は1−2試合分程度です。個人にもチームにも懲罰になっているとは言い難い。遺恨の連鎖を切る効果は低いと評価せざるをえません。

故意の死球は実に危険な行為です。顎の骨を割られて長期欠場になった選手もいるし、脳震盪で昏倒した選手も多い。それ単独でももっと思い処罰にすべき行為かと思いますが、特に今回遺恨が残っており、これからもシーズンエンドにかけて対戦する両チームへの処罰がこの程度だとまた報復再報復が予想されます。

ちょっとどこのチームのカードか忘れてしまいましたが、今季他のカードでもこの手の報復の連鎖が疑われる乱闘があったはずです。MLBのこの手の話での動きの鈍さは問題な気がします。

NFLの一人でやる労働争議

昨年の今頃のNFL関連の大きな話題のひとつは当時Pittsburgh SteelersのRB LaVeon Bellがトレーニングキャンプに来るか来ないかというものでした。キャンプに来るのか、冒頭は来なかったけれどプレシーズンマッチに間に合うように来るのか、本番のレギュラーシーズン開幕までには来るのか、そしてシーズン全休が確定する時期にも来るのか来ないのかと何度も何度も同じ話題をやってました。
当時の私の感想はホンっとくだらないことをやってんなーと思い、当ブログでは一度も取り上げませんでした。

しかし一年経ってみてちょっと見方を改めた方が良いのか、と思い直しているところです。
きっかけはこうです。アメスポにおいてストやロックアウトなどのシーズンを止めてしまうような労働争議はもう金輪際発生しないのではないか、ということをスポーツトークショーで言及(主題は別の話=MLBのストの可能性だったので軽く触れただけ)するのを見たときに思ったのです。
あのLeVeon Bellのわけのわからない出場拒否は、労働争議ができないNFLの構造を見越して労働法上の労働争議は不可能、なので個人的に労働争議をやっているのではないのか、と。

4大プロスポーツNFL/MLB/NBA/NHLのうち、もっとも選手の待遇が悪いのはNFLと言えます。一番儲かっているのに選手のサラリーは安く、選手寿命は極端に短く、公称されるサラリーの額にしても保証部分は少なく他のスポーツと同じ公称金額ならばほぼ常にNFLのサラリーは実際の収入が大きく下回ります。長期契約だと発表されても実際はチーム側にリスクなくカットできる内容だったりする。その上スポーツの特性上引退後に障害の残る可能性は高い。

NFLがアメスポでMLBを抜いて全体1位の座を得てからもう30−40年となりその地位はまず揺るがない。しかしながら選手の待遇は悪いまま。労働争議になりかねない条件は揃っている。でもそうはならない。

なぜかというと選手寿命が短いため多くの選手が1シーズンを棒に振って待遇改善を勝ち取ることを厭うからです。NFL選手の平均選手寿命は3.3年とされます。長年チームの顔となっているスター選手たちやベテランキッカーなどがいるためカジュアルなファンにはそういう選手寿命の短さは意識されにくいですが現実は厳しい。そういう選手たちが選手会の大半を占めるわけです。

一生のうちたった3シーズンしか稼げないのにそのうちの1シーズンを無給で耐える覚悟をしないと労働争議に入れない。そうしてサラリーアップを勝ち取ったとしてもその恩恵は新労使協定妥結後に契約を結ぶ選手たちだけになって次の契約がないかもしれないほとんどの選手にとっては1シーズン=NFLキャリアの実に1/3のサラリーを失ってしまう。そういう無名の選手たちが多数いる限りNFL選手会がストを議決することは困難、というのが構造です。

労働者保護の視点で言えばこの構造を利してオーナー側が一方的に有利な状態は打破されるべき、という意見もあっても良いのですが、なんだかんだ言ってNFL選手は皆儲かってるだろという一般の無関心もあるし、政治から見てもこの問題は優先権は低く介入して状態を変えてくれる可能性は極低いと見るべきです。政治家へのパイプもオーナー達の方が選手会よりも遥かに確保しているわけですし。


そういう八方ふさがりな状態。NFLに限らずアメスポ全体でももう二度とシーズンが消滅するような労働争議は起こらない可能性を考えたとき、NFLの選手会が待遇改善にできることってなんだろうと。その回答の第一弾が昨年のBellの騒ぎだったのかなと思い直したという話なのです。そして今季キャンプに参加拒否をしたMichael Thomas (Saints)、Melvin Gordon (Chargers)、Jadeveon Clowney (Texans)たちもその一環なのではないか。つまり労働法上の労働争議とはならない別の労働争議の形態なのかなと。

Michael Thomasは昨日Saintsと次期契約がまとまったと発表、WRとして史上最高額をゲットしてます。5年$100 millionと大きくぶち上げられて報道されていました。
但しこれ、保証額は$61 million分しかありません。$100 Millionだぜ、史上最高額だぜ、と見た目は派手ですが、中身はNFLの旧態依然とした契約でしかなく、Thomasは待遇改善には寄与しなかったか、ということに。Bellには続けず。選手側にはできることはほとんどないってことになっちゃうんでしょうか。
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