アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NFCカンファレンス優勝戦 タイムマネジメントの失敗

NCFカンファレンス優勝戦、Los Angeles Rams@New Orleans Saintsの方は第4Q終盤のパスインタフェアランスおよびヘルメットでのコンタクトが反則とコールされなかったことをスポーツマスコミやSaintsファンは言い立てていますが、私はそれは違うのではないかと思います。Saintsのクロックマネジメントの大失敗の方がよほど問題です。そこをなぜ誰も問題にしないのかの方が気になります。

あの反則が見逃されたのは審判のミスで審判は非難されるべきです。しかしながらあの反則があそこで発生するかどうかは誰にも予想できない。Saintsに事態の発生を左右することはできない事象です。
それよりもなぜSaintsがその問題のパスを含め最後の3プレーで2度もパスに行ったのかの方を問題にしたいです。そもそもがあの3rdダウンでのパスプレーは行くべきではなかった。パスに行かなくてはいけない事情にしてしまったこと、それはNew Orleansが避けるべき事態だったんじゃないでしょうか。

状況はこうです。同点で残り時間は2ミニッツウォーニングを過ぎて1:58、場所はRamsの13ヤードライン、New Orleansの1stダウンの攻撃です。FGはただのFG圏内だけでなく、チップショットでほぼ確実に入る位置に既にいるのです。Ramsの側にはタイムアウト2つ残りだったと思います。

この場面、New Orleansはランで相手のタイムアウトと時間を潰してできる限り残り時間を少なくしてあからFGを蹴るのが絶対の方針の場面です。既にFG安全圏なのですから、Ramsから見ればここで3度ランを喰うとタイムアウトを全部吐き出した上で1分残りで最後の反撃という未来が見えていた。
ところがびっくりなぜかNew Orleansは1stダウンでパスを選択して失敗、時計を自ら止めてしまった。何を考えていたのか。もちろんパスが成功した場合のバラ色のことを想像していたんでしょうが、あの場面はRamsディフェンスの裏をかいてパスプレーで即座にTDで7点取るよりも、時計を減らした3点の方がより勝利に近づく場面なのになぜ1stダウンでパス?ここで時計を減らすのに失敗したのはSaintsの明瞭な判断ミスでしょう。
2ndダウンはランでRamsのタイムアウトを一つ削りましたが、結局Ramsは1つタイムアウトをキープしたままで返しの最終ドライブに臨むことに。タイムアウトがあるばかりにSaintsディフェンスはフィールド中央へのパスもケアしなくてはいけないハメになるわけです。
3rdダウンでの問題の反則を見逃されたシーンにしても、反則は発生した(そして見逃された)ものの、反則の発生を事前に予期してパス攻撃を選択したわけでもないんでもないわけです。クロックマネジメントの観点から言えばあの3rdダウンでパスを選択した事自体が責められるべきことであって、反則の見逃しはSaintsにとっては不幸でしたが、そもそもが最初から褒められるようなプレーではないのです。

堅実に行っていればRamsは1分残りタイムアウトなしで3点を追う攻撃へ、しかし現実は1:40残り、プラスRamsにタイムアウトアリでボールを渡してしまった。
繰り返しますがあのパスインタフェアランスは明らかですし、ヘルメット対ヘルメットのパーソナルファールも反則とされてもRamsは文句は言えませんから、New Orleansが勝ち進むべきだったというのはまったくその通りなんで、その点は同意。ただあそこでパスプレーで勝負を決めに行かないといけないという心理状態になってクロックマネジメントを怠ったNew Orleansの失敗はそれ以上に批判されるべきかなあと思うんですがどうでしょうか。

激戦延長戦の末New England  x Rams のSuper Bowlへ

出先で書く環境が悪く感動の大激戦について書ききれません。2試合ともに延長戦でもつれながらの決着。特に AFC側!
第4Qだけでも逆転再逆転ビデオ判定多数インターセプトや幻のインターセプト謎の反則などなど盛りだくさん。そのあげくに新旧の NFLを代表するQBがそれぞれラストドライブを成功させる展開。しびれました。

書きまくれないのがもどかしいです。

バレーボールを例えに

前項で書いたVirginia@Dukeの試合中の解説のコメントにおもしろいのがありましたのでメモ。
Zion Williamsonが豪快なブロックショットをかましたシーンだったのですが、ESPNの解説Jay Bilasが「Karch Kiralyみたいにボールを弾き飛ばした」と表現したのです。日本のスポーツファンだとカタカナでカーチ・キライと書いた方が良いでしょう。米男子バレーボール代表のエースとして1980年代に活躍した方です。現在は米女子代表の監督として活躍中。
バレーボールはアメリカ国内で大きな観戦人気をもつスポーツとは言えない。そこへ80年代のバレーボールのスター選手の名前を持ち出して表現というところが個人的にウケました。Kiralyが現役だった当時は私は渡米前なので当時のアメリカのバレーボール人気が(五輪時の限定人気だとしても)どれほどのものだったのか想像もつきませんが、とにかく現在55歳のBilasさんにとってはバレーのアタックのようだというのを表現するのにすぐにKarch Kiralyという名前が浮かんだんだなぁというのがちょっとおもしろいかなと。
正確にはKiralyは1984年ロス五輪1988年ソウル五輪で6人制で金、遅れて五輪種目になったビーチバレーでも1996年アトランタ五輪で金メダルを獲得するなど米国人バレー選手としては知名度が高かったからということで、Bilasさんがバレーに詳しかったのかKiralyが現役の頃のプレーを日本のスポーツファンほど見たのかはわかりませんが、それでもバレーといえばKarch Kiralyなんだなーと。サッカーだといまだにMia HammとLandon Donovanなのと同じ感じでしょうか。

ZionのブロックはVirginiaにかなり圧力を加えていました。ターンオーバーからのVirgniaのファーストブレイクでVirginiaの選手の方が2歩ぐらい先行してゴールに向かっていたのにZionの後ろからのブロックを意識しすぎてレイアップをやめてしまうという場面なんかもありました。

個の力のNo. 1 Duke、全勝Virginiaを退ける

レベルの高い、そして興味深い試合になりました。カレッジバスケットボール、今季全勝No. 4 Virginia@No 1 Dukeの一戦がCameron Indoor Stadiumでありました。期待の激突。
Virginiaは記者投票のAPランクではNo. 4ですが、コーチ投票のランクの方では堂々1位に推されていました。DukeはAPでNo. 1。APとコーチランクが別の学校をNo. 1とすることはしばしばありますが、その二校が直接戦ったことは長いカレッジバスケットボールのランキングの歴史でもこの日がわずかに4度目のこととか。結果は長いつばぜり合いからDukeが抜け出し、最後Virginiaが粘ったものの届かずDukeが72-70で勝利。Virginiaはディフェンスに定評がありスタッツ上も全米最強のディフェンスチームだったのですが、今季最多失点。この日は全勝Michiganも早い時刻に敗戦しており、全勝チームが消えています。

チームディフェンスの良さから戦前はVirginiaの勝利を予想するプロ解説者が続出。No. 1にランクされたDukeがホームでアンダードッグ的に扱われる稀な試合でした。結果はVirginiaのチームディフェンスを、RJ Barrettが30得点、Zion Williamson27得点、二人とも個の才能を発揮して突破。二人とも力強いゴール周りでのオフェンスプレーでアンド1をもぎ取りDukeを勝利に導きました。Zionは相手3人抜きして、相手ディフェンダーに腕をもろに叩かれながらそのままスラムダンクというとんでもない場面も。
明らかに戦術としてこの二人にボールを集めて攻めまくり。試合終了1分前の段階で二人で55得点、あとは得点しているのがReddish8点とWhite4点だけ。来るNBAドラフトで全体1&2位を独占すると予想されるBarrettとWilliamsonの二人の能力と闘争心と出突っ張りのプレータイム(Barrett40分、Zion38分)でカレッジ最高レベルのVirginiaディフェンスと、試合中ほぼ60%のシュート成功率を保ったVirginiaオフェンスをしのぎきった試合。

チームバスケがお好きな方だとあまりのゴリゴリのDukeの個に頼った攻めが鼻につくとかいう否定的な意見もありえるのでしょうが、ここまでその路線で突っ走ってくれると逆に清々しいような。
Syracuse戦で肩の脱臼で負傷退場したPGのTre Jonesは今日はプレーできず。Syracuse戦でJonesを欠いてからチームオフェンスが機能せず敗戦した事実もあって、コーチKが普段なら求めるチームプレーは諦めて個に頼って勝負した感じでしょう。Duke(14%) Virginia(17%)ともに3ポインターがまったく入らずだったのもBarrett & Zionによるデュエルの連続を可能にしたとも言えます。

Dukeがランク1位でホームで敗戦したのは今週月曜日にSyracuseに敗戦したのが史上4度目。それ以前の3敗はすべて最大のライバル校North Carolinaに敗戦したもの。もし識者の予想通りVirginiaがディフェンスで若いDukeを倒してDukeが1位のままホームで2連敗していたらDuke史上に残る事態だったのですが、そうはならず。

リードした終盤にZion Williamsonがフリースローを外しまくってVirginiaの最後の粘りを呼び込んでしまった点以外はダブルエースの二人にとっては会心の試合となりました。

MLB 二刀流の新たな夜明け

ストーブリーグがまるで盛り上がらないMLB。昨オフに続いて今オフも大物FAの行き先が決まらないので各チームの編成が進んでいかない。昨年の今頃は「まるで決まらない。いつになったら決まるのか。行き先の決まっていないFAは○○人」であるとか、代理人たちが交渉の進まないイライラをぶつけて球団を非難したというニュースなど、決まらないこと自体がニュースとして盛り上げになっていたのが、今オフはそれも話題にならなくなってしまいました。球団側は財布の紐を緩める気配もなくマスコミもファンも馴れてしまったようです。昨年の例から類推してキャンプ開始時になっても決まらなくてもさほどのニュースにならないのでは。FAになった選手にとってはキツいでしょうが、FAになるタイミングは運の面もありますから。来季以降もFAを回避できる選手は回避するようになっていきそうです。

そんな中でMLBのオフの話題として改めて取り上げられているのが2Way Playerの勃興です。日本風に言えば二刀流。例えばこんな記事がありました。White Soxのマイナーの野手が球団に投手としての練習をしたい、その許可を得たいと上申して認められてこの春は二刀流としてキャンプ入りしそうだということです。他にも二刀流の志願者が各チームのマイナー組織で増えているし、メジャーチームも限られたロースターを有効に使うために二刀流選手の調査を鋭意行っているというのです。

MLBでは連戦が続くため大敗モードの試合では限られた頭数の投手陣の負担を避けるため野手を投手起用することがままあります。野手が投手として投げ、急造の捕手が受けた試合もあったのだとか。捕手3人が常態のNPBとは違って2人態勢のMLBだと捕手も常に手薄です。
そういう中、野手でショートリリーフででも登板ができる選手がいたら狭いロースターの中でアドバンテージがとれる可能性があるのではないか、と調査しているってわけですね。選手側から見れば上に上がるために自分の価値を少しでも高める可能性の追求としての二刀流志願であろうと記事は推測しています。
リンク先の記事も触れている通り、この新たなトレンドを作り出したのは2018年新人王Shohei Ohtaniの鮮烈デビューが理由です。過去一顧だにされなかった二刀流をあれだけ鮮烈にやってのけたOhtaniが、若い選手たちのハートに火をつけたということになります。

現在MLBは戦術上の革新が様々な面で進んで大きな進化を遂げている時期でもあり、フロントも旧来のやり方から脱却することを強く求められている。そのタイミングで二刀流という古くて新しい選手の形態が提示されたことで、フロントも「ひょっとしたら」とその可能性を考えるだけ柔軟になっていたと言えるわけです。以前なら「ケガをする」「どっちつかずになる」と常識的判断をしてきてそれで済んでいたのが、常識に囚われること自体がフロント背広組として失格なトレンドがMLB全体にある中で、二刀流がトレンド化する下地になったということでしょう。

NPBでも賛否両論あったOhtaniの二刀流。結果として言えばOhtaniがNPBを通過したことでMLBの戦術・選手育成にもインパクトを与えたということになります。日本でのドラフトを回避して直接MLBのマイナーに配置されていたら二刀流は潰されて存在していなかったとしても不思議ではないでしょう。
こういう風に自他ともに認める最強ベースボールリーグのMLBに、NPBがアンチテーゼを提示できるというのはなかなかファンタジーがあって面白いと思います。

多種目クロスオーバーのしあわせ

小ネタです。
今日のテニス豪州オープンのRoger Federerの二回戦の試合にNFL Arizona CardinalsのルーキーQB Josh Rosenが現地観戦来場していました。対戦相手の米国人選手21歳のTaylor Fritzはユースの頃、テニスでRosenと一緒に練習をしていた仲だそうです。当時のRosenはテニスでもなかなかの腕だったそうです。FritzはATPランキング50位。
複数種目を季節ごとにプレーすることや他のスポーツを観戦に行くのはアメスポにおいては珍しくもなんともないですが、フットボールとテニスという組み合わせは割と珍しいのでは。わざわざオーストラリアまで飛んできて観戦とはいまも好きなんでしょう。今季NFL入りしてお金も入って、チームは3勝13敗ですがシーズン終えたばかりで暇、若い頃の友達がFedererと試合というので地球の裏側オーストラリアまで飛んでいって観戦してみる。幸せそうです。NFLプレーオフなんてどこでもTVで見られるけど旧友のテニスの大一番は、といったところでしょうか。オーストラリアでもAFC/NFC優勝戦は見られるのかな?時差も合わないから見ないのか。
試合の方は結果はFedererの3−0ストレート勝ちでしたが、第2セットが惜しかった。終盤のFedererのサービスをブレイクポイントまで追い込んであわやFederer相手にセット奪取のチャンスだったんですが、そうはならず。
アメリカ男子シングルスはいまATPランキングで40-50位台に若手が数名が固まって入ってます。


テニス関連のジャンルミックスの最近の例だとESPNのテニスのレギュラー解説者のJohn McEnroeが正月2日のPittsuburgh Penguins@New York Rangers戦に現地観戦にきていたのも見かけました。場内で顔抜きされたのがビデオボードに写って観衆から大拍手を受けていました。へーMcEnroeはホッケーを見に来るぐらい好きなんだとちょっとした発見。仕事で全豪の放送でトーナメント開始前から豪州入りしていますから海外出張前の時期の息抜きでホッケー観戦だったというタイミングになります。
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