アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NFLはChiefsのAFC西制覇を祈っている

残り2週となったNFLレギュラーシーズン。AFC西は現在Los Angeles ChargersとKansas City Chiefsが11勝3敗で並んで首位。どちらがAFC西を制しても、もう一方がプレーオフシード5位でワイルドカードラウンドに進出することが確定しています。
両チームのタイブレーカーは直接対決は1勝1敗のタイ。対戦相手の勝率=SOSは現時点ではChiefs有利ですが、確定ではありません。場合によっては逆転でChargersが同じ勝利数でChiefsを上回る可能性もあります。そういう意味では最終週までもつれる可能性もあります。

そこまでもつれなくてもChiefsの次週の相手はSeattle Seahawks。NFCで現在5位に位置するSeahawksも後ろとの差がないので必死。Chiefsが簡単に勝てると計算できる相手ではありません。それはChargersの次週の相手Baltimore Ravensも同じことで、Ravensは現時点で8勝6敗で並んだ3チームの中でのタイブレーカーを握っているゆえプレーオフ序列6位、かつAFC北で0.5ゲーム差で首位Pittsburgh Steelersを追ってます。最終週は両軍ともプレーオフ争いから脱落した相手との対戦になりますので、AFC西の優勝争いの勝負の山場は次週となります。

表題の件。なぜNFLがChiefsに勝ってほしいと思っていると私が想像しているかというと、もしChargersが勝ってしまうとChargersがAFCプレーオフでホームフィールドアドバンテージを確保してしまう可能性が高い。つまりChargersが勝ち進む限りChargersがホームで試合をすることになります。
そしてChargersの現在のホームはStubHub Center。僅か収容27,000人のスタジアムでAFCのプレーオフを最大3度(現実的には2度)も行う事になりかねないのです。これは大変な損害となります。StubHub CenterはサッカーMLSのLos Angeles Galaxyのホームスタジアム。ここにLAに移転してきて間もないChargersが間借りで入っている。サッカーなら27,000人満員で良いのでしょうが、アメスポ最強NFLのプレーオフをこんな小規模スタジアムでやるのはマズい。
Chargersが5位ワイルドカードで登場すれば、StubHub Centerでプレーオフを開催しなくてはならない唯一の可能性はChargersと6位で出場してくるワイルドカードチームがともに勝ち進んでAFC優勝戦に進出したときのみ。可能性はかなり薄くほとんど心配する必要もないのですが、AFC西を勝ってしまうとたぶん2試合をStubHub Centerでやることになる。6万人規模以上のスタジアムが当然のNFLで27,000人で2試合やっても1試合分の観客にもなりません。
最悪近隣の大型スタジアムに移動して試合をするという可能性もゼロではないかも。でもそうなるとホームフィールドアドバンテージの意味がなくなってしまいかねず、NFLとしては苦悩しそうなのです。なのでその悩みを根底からなくすためにはChiefsが勝ってくれた方が良いとNFLは思っているだろうなあと想像するわけです。

カレッジ女子バレー決勝

土曜日にカレッジ女子バレーボールの決勝戦がありました。場所はミネソタ州ミネアポリス。NBA Minnesota TimberwolvesのホームアリーナであるTarget Centerで19,000人の動員の盛況でした。決勝は第1シードStanfordと第7シードNebraskaの間で争われてます。Nebraska女子バレーは全米で第2位(1位はHawaii)の観客動員を誇るカレッジバレー界の牽引車的な存在。Nebraskaのキャンパスからミネアポリスは車で6時間半の距離ですが多数のNebraskaファンがTarget Centerを埋めまたも興行的には大成功の大会となってます。

試合は一進一退。第1セット第2セットを激戦で分け合うと、第3セットはStanfordが圧倒。後のないNebraskaが第4セットは一気に取り返してファイナルセットへ。両チームのエース格アタッカーに加えて下級生たちが大いに熱いプレーで盛り上げて大熱戦の末、Stanfordが史上最多8度目の優勝をしてます。結末間近の勝負どころでの場面でのビデオ判定でポイントがStanfordに与えられたのが効いてそのままStafordが逃げ切り。いや大変おもしろかったです。バレー、良いですよね。
Nebraskaは昨年優勝したのが5度目。Penn Stateの7度と併せて現在のカレッジ女子バレーの3強と言えます。


女子の決勝トーナメントは知らない人はまったく知らないのにすごく盛り上がっていて、動員も毎年好調。来年はNHL Pittsburgh PenguinsのホームPPG Paints Arenaで、2020年はNebraskaの地元(キャンパスからは少し離れますが)オマハで、2021年はオハイオ州コロンバス=NHL Columbus Bule Jacketsのホームで。いずれも18,000人クラスの大アリーナですが動員不安もなく堂々の興行が続いています。毎度のことですがアメリカのスポーツの動員力のすごさですね。マイナースポーツのバレーボールでもこれだけ集められるのです。
動員力で最強かつ遠征を厭わないNebraskaのファンを意識してのことだと思いますがNebraskaから車での遠征可能な範囲で決勝トーナメントの予定が続いています。Nebraskaバレーボールが大人気プログラムになる前まではバレーボールは西海岸のチームが強かったのでNCAAトーナメントも西海岸での開催が多かったのが、いまは中西部での開催に偏りつつあります。

人気だと言うとプロ化という話になりがちですが、なかなかそうはいかないのに、カレッジの方はずいぶんと盛り上がっている。私は個人的にはバレーボールは割と好きなので、特に共有すべき話題もないのでブログには書きませんがカレッジの秋シーズンの週中の放送など割と見ています。

Pittsburgh Steelers 踏みとどまる

今週末のNFLの最大の好カード、AFC東首位の9勝4敗New England Patirots@AFC北首位7勝5敗1分Pittsburgh Steelers戦。数週間前にはこのカードで勝った方がAFCのプレーオフ一回戦回避に前進する、場合によってはAFC全体首位のKansas City Chiefsを捉えられるかも、という期待のカードだったのです。
ところがPittsburghが先週までの3試合で3連敗。AFC北地区は各チーム低迷しているので7勝5敗1分でもまだ首位でしたが、AFC全体の構図の中では脱落寸前。この日の早い時刻の試合でAFC北の他のチームが勝っており、Pittsburghがこの日のNew England戦を落とすと地区首位を陥落、ワイルドカードからも漏れてAFC北の混沌へ陥るという状況。
対するNew Englandの方は先週苦手の@Miami Dolphinsでラテラルパス x2のラストプレーを食って逆転負けしたものの、早い時間帯の試合でDolphinsが敗戦したので、勝てば10シーズン連続のAFC東優勝が決まる。AFCの上位争いの相手となるKansas CityとHouston Texansにそれぞれ直接対決で勝っているのでタイブレーカーも維持しており、Pittsburghを敗ればプレーオフ一回戦回避に前進するという状況。

試合内容はそれぞれが試合開始早々のドライブでTDをあげた幕開けでしたが、その後は膠着。TDは取り合ったのですけどPatriotsはミスディレクションのハメ手60ヤード超のプレーが一発決まっただけ。試合全体の流れはPittsburghなのですが、点差は広がらない。あまり強くなさそうなのに結局勝つ試合巧者のNew Englandが最後にまくりそうな試合展開でした。シーズン後クビになりそうな不安定なPittsburghのキッカーChris Boswellが大事なところでまた外したのもイヤな終盤の気分も盛り上げる。

結果的にはあまりにも反則の多かったNew Englandオフェンスが攻めきれず、Pittsburghの逃げ切り。オフェンスラインなどが細かい反則多々。ベテランWR Julian Edelmanの連続反則+パスドロップもあり、TE Rob Gronkowsikiもほとんどターゲットにならず、WR Chris Hoganはキープレーでブロック失敗。今季のオフェンスを支えてきたRBへのパスプレーもこの日は不発。
14-10で追う第4Qレッドゾーンまで攻め込みながらTom BradyがムリをしてINTを喫したところが珍しい。あそこはFGでも14-13、返しのドライブでPittsburghがTDを入れたところでまだ1ポゼッション差にとどまれる場面、時間もあったので焦る場面ではなかったのにベテランBradyらしくない放り投げ。Patriotsの落日が感じられるような敗戦の仕方であったとも言えそうです。

最終スコアは17-10でSteelersが地区首位に踏みとどまり。New Englandは2連敗で現時点でAFC3位となってます。

North Carolina、Gonzagaを返り討ち一蹴

正午ティップオフだったNo. 17 Villanova@No. 1 Kansasの好カードを押しのけてプライムタイムの全国放送となったNo. 4 Gonzaga@No. 12 North Carolina戦。2シーズン前の全米優勝戦の再戦でもあり期待の一戦だったのですが、結果はNorth Carolinaの快勝、103-90。3ポイントシュートを52%決めてGonzagaにリードを縮める機会を与えず逃げ切り。Gonzagaにとっては今季最多失点で2連敗。正直拍子抜けな試合となってしまいました。

North Carolinaは3ポインターこそ入っていたもののものすごく良いという感じでもなかったのに対して、Gonzagaの躍動感のなさが気になる試合展開でした。6日前の中立地での当時No. 6 Tennessee戦で敗戦してから中5日、お疲れということはないはずの試合なのにこの内容はいただけないような。対Tennessee戦の時点でAPランク全米1位だったところからの有力校相手の2連敗で週明けの新ランクではどこまで落ちるか。ここからはもう有力校との対戦はありません。


ちなみにVillanova@Kansasの方にはNFL Kansas City ChiefsのQB Patrick Mahomesが会場に観戦に来てました。Chiefsは木曜日に試合を終えているのでシーズン中数少ない週末に時間の余裕がある土曜日。それにしても好きなんですね。同じKansasと名がついていてもChiefsの所在地のKansas Cityと、試合の行われたKansas大のキャンパスまではざっと1時間。数少ないシーズン中のオフに時間を使ってスポーツ現地観戦なのですから。
Patrick Mahomesは現在の職業がフットボール選手。父親が元MLBの選手ですが、それでもバスケも当然のように見るというところがアメリカぽいのでしょう。

Chargers、逆転TD + 2ポイントコンバージョンでAFC西首位タイへ

NFL Thursday Night Football、AFC西で好成績の2チーム Los Angeles Chargers@Kansas City Chiefsの一戦がありました。Chiefsが終始リードして展開した試合。終盤に2TD差のリードとしたところで地元Chiefsが逃げ切りかなというところから、Chargersがまくり、2TDを詰めるとともに4秒残りで2ポイントコンバージョンに行って29-28で逆転勝ち。両チームともに11勝3敗となりAFC西地区の首位に並びました。
同時にChargersはプレーオフ枠を確定させてます。AFCは非地区王者の最高成績はChargers、その次になると7勝のチームなのでChargersの(またはAFC西がひっくり返った場合はKansas Cityの)プレーオフ第5シードも確定。最も成績のふるわないAFC北地区のチャンピオンチームの本拠へ殴り込むことになるのもほぼ確定でしょう。AFC北の現在の首位はPittsburgh Steelersですが今週末の対New England Patriots戦、翌週の@New Orleans戦と難しい試合を残しており、AFC北はかなりの低レベルの成績での王者誕生がありえそうです。ワイルドカードで登場でもChargersが圧倒有利という予想でのプレーオフ一回戦になりそうです。

しかしまあよくChargers、2TD差から持ち直しました。最後の最後の2ポイントコンバージョンはChiefsのディフェンスのアサインメントミスでワイドオープンの決勝点となりましたが、そこまではChiefsディフェンスがしぶとくレシーバーをカバー。最後のドライブ、4th & 8だったと思いますが、ホントに開いていないところへ絶妙のパスがPhillip RiversからTravis Benjaminへ通ってドライブ継続。一流プロはすごいわ‥とほとほと感心させられるプレーでした。

MLSが自前のチャンネルを持てる日は

前項で急にNHL Networkでの海外ホッケーの試合のことを書いたのはちょっとした前振りでした。NHL Networkはその名の通りNHLの手持ちのTV局ですが、番組は非NHLのものも多いです。アイスホッケー関連であればなんでも流している感じです。各種国際大会や北米のマイナーリーグ、ユースなどなど。唯一流れていないのは欧州の雄KHLだけでしょうか。
これは例えばNBAでもそうでした。EuroLeagueが欧州で最もレベルの高いバスケットボールリーグ=NBAの次の実力を持つリーグですが、レベルが高いゆえに潜在的な競争相手と言え、あまりプッシュするのは問題があるんでしょうね。NBAの手持ち局のNBA TVは放映権だけ獲得して実際はあまり放送しない、という潰し戦術をとったいたように見受けました。NHLにとってのKHLも似た存在でしょう。KHLの北米放映権はマイナー局が保有しており一般家庭で目にする機会はまずないはずです。

NHLがNHL Networkという手持ち局を持っているのは情報発信基地として大きいです。ネットで情報をとることが多くなった現在ですが、しかしながらまだまだTVの方が優位な場面も多い。手持ち局なのでコンテンツの使い方の制約が少ないし、例えばドラフトとかいまだと元旦のNHL Winter Classicの前あおり番組など、他局では流せないような情報をまとめて発信しています。

私は個人的にNHL Networkはとても重宝してます。根本的には私がホッケーをよくわかっていないからですが他のメジャースポーツジャンルよりも同局の解説番組で「あーそうなんだ」と感心させられる機会が多いからですね。ホッケーというスポーツが試合のチラ見では試合やチームの状態がわかりにくい(例えばバスケやフットボールと比較して)ジャンルであるからでもあるでしょう。

現在アメスポ上位ではNFL/MLB/NBA/NHLは自前のTV局を持っている。カレッジフットとカレッジバスケはカンファレンス割ですが専門局が複数既にある。つまりアメスポ上位6ジャンルは自前の情報発信のTV局を確保しているということです。その次に位置するゴルフはGOLF Channnelという専門局を持っています。テニスもある。NASCARにはない。

そこでサッカーですが、以前はFOX系列でFOX Soccer Channel(FSC)というのが存在していましたが、数年前のFOX系列局の再編のときに消滅しています。アメスポにおけるサッカーの地位が極低かった時代1997年にサッカー専門局として誕生、2013年にその役目を終えています。
FSCができた当時は画期的であったのですが、同時にタコ壺化もしました。サッカー好きの主に移民たちが見るものの域を出られませんでした。視聴率も常に0.0%か0.1%。それがその後EPLの米市場侵攻、FIFA W杯の認知度上昇などもあってサッカーコンテンツが見直され、結果としてFSCとして抱えられるサッカーのコンテンツが減り、専門局としての維持が難しくなり消えたということになってます。タコ壺的な部分はいまもFOX Soccer Plusというマイナーチャンネルが存続してカバーしていますが、こちらは配信家庭数が限られます。

やっと本題にたどり着きました。ではサッカー国内リーグのMLSはいつか情報発信の橋頭堡として自前のTV局を持てるようになるか、という問題です。そもそもそれが必要か、あった方がいいのかというところから問い直すべきでもあるかもしれません。
例えばMLSでは昨日、来季からリーグ参入するFC Cincinnatiのエクスパンション・ドラフトがありました。メジャー局、メジャースポーツサイトは誰も話題にしてくれません。同じことをNHLが新加入のSeattleチームでやったらNHL Networkは時間をかけて報道します。他がやってくれないなら自前で報道するわけです。でもその拠点のがないMLSではできない。公式サイトではもちろんやってますが、それでは露出にならないのです。

サッカーだとMLSの試合以外で放映できるものがあまりないのが問題でしょうか。MLB/NBA/NHLならシーズン中なら毎日試合があってネタに事欠きませんが、基本週一開催のMLSでは、例えばUS Open CupなりCONCACAF Champions Leagueなどを加えたとしても試合開催日は限られる。NBA TVならオフシーズンに女子WNBAの放映をしたりしてますが、WNBAはNBAと同一の組織だからできること。女子サッカーのNWSLとMLSは資本関係もない他の企業です。協力しようにもシーズンもかぶってますからNBA/WNBAのような補完関係にならない。
週一開催のお手本となるとNFLが唯一のお手本になるのでしょう。それと比較で考えるとNFLは理屈っぽいプレーがサッカーよりずっと多い性格のスポーツなので、解説番組をサッカーよりやりやすいという差異がありそうです。

と考えてくるとNASCARともども自前チャンネル向きではないということになりますか。
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