アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

サッカー米代表 隣国カナダに34年ぶり完敗

米サッカーコミュニティは失望のコメントであふれています。昨夜米男子代表とカナダのNations Leagueの試合があり、2−0でカナダが勝利。サッカーカナダ代表が米代表に勝ったのは34年ぶり。カナダが米代表を相手にゴールをあげたのすら12年ぶりだそう。7年後のFIFA W杯の共催を目指して強化中とは言えカナダの男子サッカー代表はCONCACAFで最終予選まで残れないのが通常運転の弱小・FIFAランキング78位。そのカナダに惨敗。ただ負けただけではなく内容も悪い。米代表監督Gregg Berhalterへの否定コメント・首切り要求が飛び交う事態となってます。

ちょうど2年前のこの時期に米代表はトリニダード・トバゴでの敗戦でロシアW杯出場を逃し、米代表サッカーは解団的出直しを迫られたわけですが、あれから2年経ってこの惨敗ということで全然改善していないじゃないかとファンの怒りを誘っています。
カナダが良かったのかというと、走ってるのは走ってるんですけど絶好の決定機を逃すこと多数でさして強いとも思えない。それよりもその大したことないように見えるカナダをさらに下回る米代表の覇気のないミスの多い試合内容がファンの不満噴出を呼んでいるのは確実です。なにやってんだっていう試合です。

W杯出場失敗後、男子サッカー代表は監督選びで迷走して海外の有力監督候補から総スカンを食って獲得に失敗。1年以上の空席の後、国内MLSのColumbus Crewの監督だったGregg Berhalterを採用。そろそろ就任以来1年になるこの時点で弱小カナダ相手にこの試合ぶりとなり、本当にBerhalterで次回2022年カタールW杯への予選サイクルに臨んでいいのかという疑問になってきています。CONCACAFの予選が始まるのは来年9月からで、小国の多いCONCACAF予選で実際に難しい相手との対戦まではには時間的な余裕はまだまだある。またBerhalterの採用の経過から言ってBerhalterをここで切ったとしても次の人選で苦労するのは必至で、そういう意味でも近い将来のBerhalter切りはないのだろうと想像しますが、それにしてもたかだかカナダ相手にコレかというファン・関係者の失望はわかるところ。

Berhalterの就任時の売りはColumbusで展開していたポゼションサッカーでした。MLS内で最もポゼッション重視だったBerhalter。そのサッカーを新生代表で浸透させていくという仕事は、アメリカサッカー選手たちの技量からするとなかなか難しそうだ、とは就任直後から感じるところはありました。
トリニダード・トバゴ戦のショックもあり、当時の代表選手たちは戦犯扱いで大半が代表からパージされる事態ともなって、代表に招集されるメンバーは大胆に入れ替えられています。ショック後に代表の救世主的エースとして期待されたChristian Pulisicは今年EPL Chelseaへの高額移籍で注目されたもののChelseaでの出場機会が得られず苦戦している。そのPulisicはこの日のカナダ戦で先発するも60分で交代。米代表のこの日のおそまつな試合ぶりのすべてがPulisicに帰されるわけではないですが、象徴的な交代になったとは言えそう。21歳にしていま壁にぶち当たってる。


ちなみにPulisicのアメスポ内での知名度について少し解説を。Pulisicが米代表で頭角を現したのはまだ彼が19歳の当時。もしロシアW杯に米代表が出場できていれば長年米男子の顔だったLandon DonovanやClint Dempseyに代わってアメリカサッカーの顔として大いに名前を売ったことでしょうが、現実はW杯で米代表は出場もできずPulisicの一般スポーツファンへの売り込みの機会を逸失しています。
では現状どの程度Pulisicが知られているかというとこれがほとんど知られていない。例証として一ヶ月ほど前にESPNの人気スポーツトーク番組Pardon the InterruptionでこんなふうにPulisicが取り上げられたことがありました。冬の移籍期間にPulisicは移籍したわけですが、移籍後半年以上後の時点でこの番組内で移籍金がアメリカ人サッカー選手としては最高額だったなどなどの事実関係を説明したあと、出演者がもうひとりに「この選手の名前聞いたことある?」とふっていたのです。もちろん収録の事前打ち合わせ済みの話題でしょうから相方はPulisicは知ってるに決まってますが、それでもこういう紹介の仕方をするってことはこの番組を見る一般視聴者はPulisicをよく知らないという想定なんだな、と改めて確認することになりました。

以前の代表サッカーの比較的知られた顔は皆引退して、じゃあいまアメリカで一番知られている現役の男子サッカー選手は誰かというとPulisicではなくてJozy Altidoreなんですね。Jozyは昨今男子サッカーの顔のようにあちこちに登場。最近はTV馴れして喋りはうまくなってます。
Altidoreは来月30歳。2022年のW杯がたぶん代表としては最後のサイクルになろうかという年齢で、またケガが多く代表での出場も限られているこの時点でAltidoreが男子の顔のように扱われるのはああ人材不足なんだなという感じは強いです。
Altidoreが男子の顔のように扱われるようになったのは今年前半に女子テニスのSloane Stephensとの婚約を発表したことが大きいのでしょう。2017年の全米オープンテニスの優勝者となったあのSloane Stephensです。ピッチ外の話題の少ないアメリカ人サッカー選手としては珍しい存在と言えます。Stephensが2017年に全米オープンで優勝したときは遂にアメリカテニスもWilliams姉妹から次の時代に進むのかとも思われたのですが、現実はそのようには進まず。翌年の全仏で決勝に進んだのを最後にコート上では期待を下回っていると言えそうですが、グランドスラム大会決勝ぐらいしかアメリカ人スポーツファンの意識に上らないテニスのアメスポ内の地位からするとStephensの知名度はまあまあ高い方ではあるんでしょう。近い将来Coco Gauffに完全に取って代わられそうですが。

アメリカ男子サッカーにとっての山場は次回カタール大会ではなくその次の2026年の自国開催のW杯の方なのは確実。21歳のPulisicは2026年に向けての大事な米代表の宝なので、前段の2022年はPulisicのムリ推しよりもJozyでいいやという面もあるのかもしれません。

話がかなりズレました。カナダに負けたのがショックで現実逃避した部分もあるか。交代させられたあとのPulisicのイライラした顔が抜かれていたのもこの日の敗戦と無様な試合ぶりとセットでしばらくサッカーファンに記憶されていくんでしょうね。

86年ぶりの首都でのWorld Series

MLB NLはWashington Nationalsのスイープ4連勝で最短で決着がついてしまったわけです。これについての地元報道がかなり盛り上がっています。オーバーヒート気味ですらあるようです。

Nationalsは2005年にMontreal Exposが改名・移転して誕生したチーム。リーグ拡張で最後に新規チームが誕生したのは1998年のTampa Bay Devil RaysとArizona Diamondbacks。Nationalsは公式には移転ではあるものの移転と同時に改名もしたことからイメージ的にはMLBで最も新参。Bryce HarperやStephen StrasburgといったMLBを代表するスター選手を引き当てたこともあって短期間に人気チーム化。それが15年目で初のWorld Series登場。首都Washington DCはNationalsの移転参入まで長い期間MLBチームが存在せず。私が子どもの頃に読んだ一番古いMLB関連の書籍にはワシントン・セネターズの名があった記憶があります。それでセネターズというのが上院議員の意味だと知ったと思います。ただあとから時代考証するとたぶん私がその本を読んだ時点ではもうWashington SenatorsはDCから転出済みだったかと思われます。

Washington DCのMLBチームがWorld Seriesに進出するのは86年ぶりなのだとか。1933年にWashington SenatorsがALチャンピオンとして、NLチャンピオンのNew York Giantsと対戦して以来。この当時のSenatorsはその後移転して現在のMinnesota Twinsになっています。
DCには現TwinsのSenatorsのあとにもう一度別のWashington Senatorsが誕生してDCで10年間活動した歴史があります。そちらのSenatorsは一度もWorld SeriesにたどりつくことなくDCを撤退、移転していまのTexas Rangersになっています。Nationalsから数えると2つ前のSenatorsが86年前に出場して以来のWorld Series登場と。

DCのプロスポーツは昨年ホッケーNHL Washington Capitalsが優勝を遂げるまで長年の優勝の空白期間がありました。Capitalsの前にDCのメジャープロスポーツが優勝したというとNFL Washington RedskinsがBuffalo Billsを破ったのが最後。BillsのSuper Bowl4連敗の2敗目の年、1991年の話で、年齢のいった人はRedskinsの優勝を覚えていても20代の人間は誰も地元チームの優勝を経験していなかったということになります。
昨年Capitalsが優勝、さらについ先日女子バスケのWNBAでWashington Mysticsが初優勝をしたんですけれど、DC方面から聞こえてくる報道の熱量からするとどうもNationalsのWorld Series進出はCapitalsのそれとは格段に重大なことのようです。Capitalsは1970年代からDCで活動。WNBAのMysticsにしても1998年から活動を継続とそれぞれNationalsより長い地元での歴史を持つものの、それでも報道の勢い、SNSでの勢いはNaionalsのWorld Series登場の方にはっきり分があるようです。

先日コメント欄でもしNationalsがWorld Seriesに登場したらトランプ大統領が始球式に出たがるのではないかというお話をいただきました。そのときはどうかなと思ったんですけど、これだけ地元の盛り上がりが激しいとこれは確かにトランプが出たがる可能性があるかなと思い直しました。
ALの方からHoustonが出てきてもYankeesが出てきてもフォームフィールドアドバンテージはAL側なのでNationalsのホーム開催は第3戦から第5戦まで。第5戦は存在しない可能性があるので第3戦か第4戦でトランプ登場という風に思っておいて良いかもしれません。

近所で中国語新聞を拾う

ときどき行く中華料理店の入り口に「大紀元時報」という新聞が置いてありました。たぶんいつもそこにあったのだと思うのですが、いままでは気にしたこともありませんでした。店内に入る通りがかりにふと目についたのはJames Hardenの写真が一面カラーで載っていたからです。中国語紙、James Hardenときたらもう例の問題しかありえない。それで初めて手にとってみました。

私は中国語は102クラスぐらいの知識しかないですけど、漢字の意味はとれるし話題も絞られているので読めるかなと思って読んでみました。一面のタイトルは「莫雷挺港 引發中美交鋒」。最初の莫雷というのがMoreyの音写ということがわかればあとは簡単。Moreyの香港支持が中国と米国の葛藤を引き起こしたというところなんでしょう。適当ですがそんなところでしょう。Moreyが消したツイートFight for Freedom Stand with Hong Kongの画像も入ってます。
漢字と中国語文法の基礎に沿って読むとゆっくり読めばだいたいのところは文意がとれることがわかっておもしろかったです。一面および二面がすべてこの話題で占められてました。二面にはAdam Silverの写真も。

この大紀元時報という媒体のスタンスがよくわからないのでネットで検索をしたところ、英語名はEpoch Times、中国系アメリカ人の発行による新聞で、中国共産党には批判的なメディアだということのようです。多言語展開で日本語版もあるんですね。
これが置いてあった中華料理店のオーナーは中国人。個人的な話をしたことはなく、英語はネイティブではないので海外生まれなのは確実。大陸出身者なのかさにあらずかはわからないです。

どうも紙媒体は週刊のようなので次号ではきっとLeBronがらみ中国でのプレシーズンマッチのことが載っていそう。来週も同じ店にランチを食べに行ってしまいそうです。



安全なアメリカに戻ったLeBronの見解

NBAと中国に口をふさがれていたLeBron Jamesがやっと口を開いています。中国でのプレシーズンゲーム2試合をこなしてアメリカに帰国。中国にいる間は中国政府からの要求でマスコミへのコメントは出せませんでした。なにせ中国のことなので「要求」に逆らうと何が起こるかわからない。いくら有名選手でも中国国内で「香港に自由を!」なんて言ってしまったら国から出られるかすらわからない。公には口をつぐんで帰国。帰国前にはNBAコミッショナーAdam Silverと中国滞在中のLakers・Netsの全選手との非公開の懇談会があったそうで、漏れてきた話によればそこでは選手側とSilverの間で緊張感の高い質疑が行われたとされます。

さて人質状態からとかれてアメリカに戻ったLeBron。今日のマスコミ対応では一般論に終始。いわく「世界にはさまざまな問題がある。もしあなたがなにか情熱を持って語りたいことがあるならそれについて語るべきだ。」「だがもしそれほど情熱がないことについてならなら、そしてそれについて十分な知識があると思えないなら語るべきじゃない。変に語ると自分をおかしな場所に追い込んでしまうから。」とのことです。
つまり、香港はオレは知らんからと言い訳してる感じでしょうか?その煮え切らない態度ゆえに香港ではLeBronのジャージが焼かれていたりするんですけど。LeBronにとっては自分にわかるのはアメリカ国内のこと、自分の人種に関わること、だからそっちは語るけど、知らないことは語るべきじゃないというふうに聞こえます。

また取りようによっては今回の問題を引き起こしたHouston Rockets GM Daryl Moreyの発言を非難しているとも聞こえます。香港の件について情熱を持って言い出したのなら語れ、そうじゃなくて情熱もなくすぐ引っ込めてアワアワしてんなら最初から語るなボケ、と言ってるようにも解釈可能かと。

NBAの労使協定ではNBA選手はNBAの収入の50%を得る(サラリーキャップに連動)ことになっているので、もし中国がNBAに支払っている様々なお金が完全に止るとサラリーキャップの縮小となって選手たちにも跳ね返ってくる仕組みでもあります。LeBron個人はLakersとの長期契約がたぶんキャリア最後の契約なのでチャイナ・ショックでサラリーキャップが縮小してもその限りでは実害はないはずですが。

上述の中国国内でのコミッショナーとの懇談では匿名有名選手たちが「NBAに多大な損害を与えたMoreyにはNBAから懲罰はあるのか。選手が余計なことを言うと罰金を散々課すのにGMにはそういうのはないのか」と強い不満を表明したとされます。うーん、やっぱり選手も香港と中国の揉め事には興味なさそうですね。やはりお金の方が気になる模様です。中国政府は選手たちからの香港支持発言などを恐れて選手の口を封じたのですが、当の選手たちの興味はそこにはなかったようです。
なおSilverからの回答としてはMoreyには懲罰はないと即答があったようです。

過酷なロードはテスタストロン減少につながる?

今日ESPNの毎日のNBA情報番組The Jumpでこの情報をやっていました。なんでも20代のNBA選手のテスタストロンの数値がシーズンが始まって3ヶ月ほどすると50代一般男性のレベルまで下がってしまうのだとか。その原因として旅から旅へのシーズンと睡眠の質の低下が関連しているのではないかという話をしてました。

NBAの20代現役選手というのは世界的に見てもこれ以上健康な人はいないという母集団といえるでしょう。栄養管理や疲労回復に最新の科学的な手法が取り入れられているという面でもほぼ世界でベストの環境下にいるであろう人たちです。その人たちのシーズン前には異常のなかったテスタストロン数値が僅か数ヶ月でガタガタに減ってしまっているというのはかなりマズイのではないかという問題提起ということになります。

NBAのレギュラーシーズンは10月開幕4月終了のおよそ6ヶ月間。プレーオフを勝ち抜くとさらに1ヶ月半ですが、ここではレギュラーシーズンに焦点を当てて考えます。6ヶ月間に82試合をこなします。
アメスポで試合数が抜群に多いMLBは6ヶ月間に倍の162試合を消化しますが、こと遠征旅行という意味だと実はNBAの方がしんどいのかもしれません。MLBは年間81試合のアウェイの試合をこなしますが3連戦が基本ですから旅は3日に一度以上にはほとんどなりません。なのでたぶん各チーム27都市前後を毎シーズン訪れているのでしょう。NBAではアウェイの同都市での連戦はほとんどないので試合をしてはそのまま飛行機に乗って次の都市へということになります。それが41試合。MLBよりもかなり多い移動負担といえそう。さすがに移動しながらの連戦はキツイということになって昨年になってアウェイのスケジュールの緩和がなされて4日間に3試合というのはなくなりました。


アメリカのTVコマーシャルでテスタストロン増強サプリの宣伝は多いです。有名なところでは元MLB Chicago White Soxの強打者だったFrank ThomasがCM出演している商品のCMはとてもよく目にするところ。他にも同様の商品は多いです。いわくアメリカの現世代のテスタストロンのレベルはアメリカ史上最低、世代ごとに減少の一途をたどっているんだとかで一世代前の男性と比較して半減、二世代前からは1/4になっていると言います。テスタストロンはやる気・筋肉の維持・精力・性欲に強く関わるとされ、そのレベルが低いと言われては男がすたると思うのかこの手のテスタストロン補強サプリはものすごくよく売れるようです。これとは別に以前にもご紹介したことがありますがED薬のTVCMもスポーツ放送では大量に流されていますから男性としての力の低下に危機感を持ってるひとたちがどちらも買ってるんだろうなあと思われます。

今回問題提起されたNBA選手たちもこういったテスタストロン増強サプリを飲んでるんですかね?それともそれはドーピングにあたるんでしょうか?ちょっとまた調べてみますが、それを飲んでいてもシーズン中にはテスタストロン値がガタ落ちになるのだとしたら、それは「治療」すべきことなんでしょうか。この件は2012年に「
ドーピングの未来 または新人類の開発
」というタイトルでこういう記事も書きました。治療と言えばOK、そうでないとドーピングと言われるというあやふやな基準がそこにはあります。
医学が進歩して、過去だったら自然な老化だとか、疲労は当たり前とされていたものが治療対象になっていくと、ドーピングと治療の境目もますますあやふやになっていくとも言えます。

ホームラン、そして情報戦

MLBのポストシーズンはALCS、NLCSが進行中。ALCSは3年連続ALCS進出のHoutson Astrosと人気のNew York Yankeesのカードとなっているため視聴率その他で健闘が期待されます。

が、昨日の第2戦は途中で離脱させていただきました。同点の9回にYankeesのクローザーAroldis Chapmanが延々投球間の間合いをとって投球していたのがちょうど午前0時近辺だったのでこりゃダメだと諦めました。また同じことを書くのはアレですが、ピッチクロック、導入しましょう。

そのChapmanもそうだったのですが、投球の合間に帽子をとって中を確認してから投球をしてました。Houston Astrosはホームでの戦績60勝21敗勝率.740とMLB最高。ホームで成績が良いこと自体はMLBでも他のスポーツでもさほど珍しいことではないのですが、Astrosの場合、昨年はホームで46勝35敗。昨年年間で103勝=勝率.636という成績からすると昨年のホームの勝率は相当に低かった。それが今年は急に上がった。それでAstrosの本拠ではサイン盗みまたは投手のボールの握りを撮影、球種伝達をしているのではないかという噂がありました。

そもそもがAstrosは3年連続100勝以上をあげているのですから本拠であろうとアウェイであろうと勝ち続けているわけでことさら今年のホームの勝率だけを取り上げてサイン盗み、球種伝達の云々を言うのは若干の被害妄想を感じさせるところもあるのですが、本当のところはどうなっているのかは部外者にはわからない‥はずだったんですが、先日のALDSの最終戦でおかしなことがあったのでその噂がにわかにクローズアップされてきているように見えます。

ALDS第5戦対Tampa Bay Rays戦はホームのAstrosが初回先頭打者から4連打を含む5安打で4点を叩き出して、それが結局試合を決めたことになり6-1でAstrosが勝った試合です。この4連打はいまのご時勢では極々珍しい得点場面でした。いまのポストシーズンではホームランが得点のほとんどです。ランナーが溜まってもそれが怖いのはホームランが出たらたくさん点が入るからであって、非ホームランでの連打で得点という場面は少ない。
それがあの日は次々とRays先発のTyler Glasnowのボールを捉えて快打の連続で5安打4得点。でホームに帰ってきた選手が次打者になにやら口頭で伝達しているのが何度かカメラで抜かれていて、試合後にはGlasnowがなんらかの癖で球種バレしていた、という話として報道されています。

しかしですね。本当にそれが特定の投手の所作からの球種バレだったかについては誰も確たることが言えない。ALDSの5試合のうちAstrosはホームでの3試合を勝ってALCSに駒を進めたわけですが、アウェイのALDS第3は3得点、第4戦では僅か1点と打線が大湿りだったこともあり、Astrosがホームで噂のサイン盗みやボールの握りの伝達などを本当にやってるんじゃないかという疑いを持つのはさほど間違った考え方ではないように思えます。

そのせいなんでしょうね。Yankeesは試合中に投手へのサインを何度か変えていたようです。Chapmanだけではなく第1戦の先発で好投したMasahiro Tanakaも帽子の中をじっと見つめる場面がありましたから、そこにサイン変更の情報が書かれているいるのでしょう。そこまで気を使わないと.740という異常な勝率のAstrosのホームでは勝てないってことのようです。そのかいあってかAstrosのホームでの試合を1勝1敗で乗り切り、Astros打線も火を噴く場面もなく2試合を終えてます。
最後はソロホームランで決着がついたのはもういまのMLBの様式であって、それはしかたのないところ。Yankeesの細切れ投手リレーが早め早めになったため延長戦になって投手の駒が足りなくなったのはもう仕方ない、納得の敗戦というところでしょう。ホームランはもう避けがたいのだから、避けられる情報戦では負けないようにしたということですかね。

第3戦からはYankee Stadiumに場所を移します。Yankeesがあれだけサイン変更など神経を使ったのを見てHoustonの方も敵地で同じような用心をしなくてはいけなくなるのかも。
第3戦はHoustonの先発は現在MLB最強投手Gerrit Coleですから情報戦なしではYankeesの強打戦もそうは打てないはずですが、どうなることか。
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